「平成30年7月豪雨」災害レポートNO41

昨日の朝日新聞朝刊に、「西日本豪雨の復興支援のため、周辺のゲストハウスが割安な宿泊料金でボランティアを受けている。」(2018・9・17 朝日新聞)という記事が紹介された。すでに6~7年ほども前から、「ひょうごボランタリープラザ」の呼びかけで、被災地に馳せ参じるボランティアの交通費や宿泊費などを割安にして欲しいという呼びかけをし、この運動に呼応して超党派の議員連盟も発足し、ボランティアのための環境整備に動き始めていた。兵庫県では、県内に災害が発生すれば、宿泊費や交通費を割安にすることを旅館業組合やフェリー会社などが発表している。
今日の記事は、西日本豪雨をきっかけに「日本ゲストハウス協力隊」が立ち上げられ、この活動に全国の約70店舗が加わり、助けあいを始めることにしたということだ。資金はクラウドファンディングで一部確保するとのこと。

北海道の大規模地震以来、空港でインバウンド旅行者のためにボランティアでガイドを引き受ける方が現れたり、ひたすら水汲みボランティアを申し出たりという、勝手連的なボランティアが活躍している。SNSの時代だけに、こうした情報をキャッチすれば、賛同した人たちがボランティアに駆けつける現象が広がるだろう。必ずしも無償の行為のみならず、こうしてボランタリーな行為を含め、災害ボランティアの振る舞いが変化してきた。

当センターはこの間、西日本豪雨被災地にボランティア・バスを派遣してきたが、参加したボランティアの感想を読むと、その多くは「はじめての経験なので、行くまでは不安でいっぱいだったが、勇気をだして行って見て、貴重な体験をした。行ってよかった!」という声を多くの方が寄せて下さっている。
2017年1月19日付け神戸新聞に“本来のボランティアはもっと自由で多彩だった。誰もが初心者で、混乱もあったが「自分に何ができるか」をそれぞれが考え、行動した。”という社説がでた。今日紹介されたボランティアの動きを見て、23年前のボランティアを思い出した。そもそもボランティアの起源を探ってみると、「ボランティアは自由」という解説が多いことに気づく。
(村井雅清)

*今日は<Qちゃんのこぼれ話><高校生ボランティアの感想>はお休みします。

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