「平成30年7月豪雨」災害レポート No.66

7月4日〜8日まで、広島県安芸郡坂町小屋浦地区へ行って来ました。昨年10月以降行けておらず、久しぶりの広島でした。川の土手には、まだ黒い土嚢袋が積んであったり、工事の車が出入りしていました。7月6日で、西日本豪雨から1年です。久しぶりに書かせて頂くレポートは、広島で暮らす人たちの「いま」を伝えることができたらと思います。(4回に分けてレポートします。)

①「暮らし」

昨年の9月、私は小屋浦地区から坂町の仮設住宅へ移られる方々の引っ越しのお手伝いをさせて頂きました。あの暑い夏の中、これから住まれる家に配置などを考えながら、ベットや机などを一つずつ入れていく作業は、疲れもピークに差し掛かっているみなさんにとっては、本当に大変だったと今でも思い出します。

 そんなことも思い出しながら訪れた仮設住宅で、私は驚かされました。最初に訪れた家の裏のベランダ側には、発砲スチロールを上手に使われて、トマト、ピーマン、ゴーヤ、ナス、しそなどの夏野菜!が育っていました。ベランダの隣には、作業道具を入れるための手作りの収納倉庫までが作られていました。  お野菜に目が行き、「わ〜っすごい!いっぱいなってますね!」。『持って帰る?』というお母さんの言葉に連れらて、ピーマンの近くへ行くと、なんとも大きなピーマンがごろごろ。それを一つ一つ一緒に採らせていただくと、青々としたいい匂いがふわ〜っと。思わず「食べてもいいですか?」と、ピーマンをそのままがぶり…。「新鮮な苦みがあって、且つ、う〜うまい!!」。『えっ生で食べるの?』と言われ、笑いが止まりませんでした。

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 1年という時を感じ、ここで住んでこられたみなさんの「暮らし」を感じる一日となりました。改めて、「暮らしに仮り」はないのだと実感しました。  

                  (ボランティアスタッフ 柚原里香)

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