「平成30年7月豪雨」災害レポートNO50

<柚原里香さんのこぼれ話 再開-3>

小屋浦で活動するとき、2丁目の会長さんが、お昼を一緒に食べようと呼んでくださいます。テーブルにはお庭で育てているゴーヤ、依然作って採れたじゃがいもなどの料理が並び、デザートはお庭で採れたブルーベリーです!なんとも贅沢な感じです!
近所の方々も、畑やお庭に大根や水菜などを植えているのを姿を見かけます!また、広島は梅、柿、びわ、レモン、山ぶどうが自宅の庭、畑、山で採れ、焼酎につけたりと、季節の果物をぞんぶんに味あわれています。
「自分で作ったものを食べられるのは、作る楽しみもあるし、やっぱり美味しい!昔は山に松茸を採りに行ったりもしたよ。」 と話される会長さんは、水害後なかなかできなかった畑仕事がやっとできることを、とてもうれしそうに話してくださいました。
少しずつ前の日常に戻っていくこと、そして自分たちで食べるものを自分たちで作る生活って、いいな~と思いました。            (柚原里香)

<高校生ボランティアの感想-11>

◎Yさん:ボランティアに参加して様々なことを体験することができた。また、被災された方や何度もボランティアを経験した方と交流することができた。(中略)作業の合間の休憩中に多くの話を聞いた。例え、ボランティアには関係なくとも、その人の人生経験について色々と学ぶことができた気がする。一つの不思議な縁もあった。僕は鹿児島出身なのだが、今日、作業をした家の家主さんも鹿児島出身の方だった。今回、僕たちがした作業は全体からしたらほんの少しかもしれない。しかし、ほんの少しでも力になれたらと思っていたのと、貴重な体験ができたので、今日のボランティアは非常に有意義なものだったのではないかと思う。

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「平成30年7月豪雨」災害レポートNO49

<柚原里香さんのこぼれ話 再開-2>

9月30日広島は、台風24号の影響で1日雨が降り続いていました。夕方、空の色が薄オレンジ色になったかなと思ったら、空一面に大きなにじが、浮かび上がりました。
10月1日、台風からは予想もつかないような秋晴れの中で、坂町では第2期の仮設住宅の鍵渡しが始りました。そして、仮設住宅への引っ越しのお手伝いです。入居するお宅へ、引っ越しのお手伝いをしていると、ガス屋さんが来られ、ガスの開始準備、コンロやお風呂場などの使い方などを伝えに来られました。

そのガス屋さんも今回の水害で被災されていました。坂町小屋浦地区3丁目の自宅は全壊で、2丁目にあるガス屋の事務所は、1階は全滅、現在はそこの2階に住んでお仕事をされているようです。海田市にも事務所があり、奥さんはそちらで生活をされています。
「昨日は雨が降るし、避難しようか、どうしようか迷ったんよ。前のことがあるけ~、精神的にまいってしまって。怖くて怖くてすぐトイレに行きたくなってな。今は小屋浦の事務所2階に住んでるけど、しんどいわ。自分も被災しとるけど、仮設住宅の入居などで仕事が忙しくて、自分の家のことが全くできんけー、嫁は怒るし、離婚寸前や。どうしたらいいんじゃろ。」。
多くの方が水害で被災されており、その中でもお仕事をされている方々がたくさんいらしゃいます。

<高校生ボランティアの感想-10>

◎Tさん:今回のボランティアに関するアイデアを、ここまで成長させて頂いた先生方に感謝しかありません。本当にありがとうございました。ボランティアに限った話ではないですが、文字通り様々な役職の人が支え、協力し合って一つの物事を成り立たせ、また社会を形成していることを痛感致しました。本当にありがとうございました。今後も何か機会があれば、行動を起こしていきたいと思います。
(お詫び:前号の高校生ボランティアの感想がNO8になっていましたがNO9の間違いです。申し訳ありません。)

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「平成30年7月豪雨」災害レポートNO48

<柚原里香さんのこぼれ話 再開-1>

9月28日より、再び広島県安芸郡坂町小屋浦地区へ入りました。 今日は朝から雨が降り、台風24号を気にしながらの作業になりました。
久しぶりに戻ってきた小屋浦は、坂から呉までの高速道路が開通。交通渋滞がなくなり、外から見た風景は、もしかすると少しずつもとの生活に戻ってきたようにも見えるかもしれません。しかし、現場に入るとそんなことはありません。私たちが見る風景は、変わってはいませんでした。
被災者の方は、仮設住宅、みなし仮設、自宅での二階生活、避難所で仮設住宅への引っ越しの準備をされている方もいます。ボランティアは少なくなる中で、床下の泥出しをされてないご自宅はまだまだたくさんあります。
床下の泥だし作業をする中で、「お~帰ってきよったんやね。お昼、うちにおいで。一緒に食べようや。」と声をかけてくださる方々がいます。
家族のように迎えてくださる方々のあったかさを感じながら、「ありがとう。」と心の中で。

広島は、雨が1日中降り続いています。台風24号の被害がみなさんの地域で起きないことを祈っています。       (柚原里香)

<高校生ボランティアの感想-8>

◎Sさん:僕はボランティアに初めて参加しました。文章や映像では分からない、リアルな現場、そしてボランティア活動を少しでも知ることが出来たらと思い、参加を希望しました。暑さ、大変さはもちろんのこと、被災した方や様々なボランティアの方と接することで、災害やボランティアへの考え方が少し変わった気がします。これからは自分から積極的にこのような活動に参加していきたいです。

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「平成30年7月豪雨」災害レポートNO47

<高校生ボランティアの感想-8>

◎Mさん:短い時間だったがすごく貴重な体験ができた。誰かのためにやるという気持ちさえあれば、疲れなど感じず、最後まで集中して取り組めた。今回、きれいな心を持ってきれいな町を作るために一生懸命やることができたから、その心を神戸に持ち帰って、学校、家、地域をきれいにしていきたい。そして、大人になったとき、またボランティアという活動をしていけるように、その心を持ち続けたい。
・・・・・・・・・・・

この高校生の感想を読むと、びっくりするほど純粋な心でボランティアに参加し、さらにボランティアで学んだことを、また地域に生かし、そして今後の自分の人生にまでつなげようとする、健気な気持ちを覚醒させるほどボランティア行為というもののすばらしさに、あらためてボランティアの意義を痛感させられる。

さて、2020年に開催される東京パラ・五輪オリンピックにお手伝いをして貰うボランティアの募集が始まった。大会組織委員会は、8万人ほどを集めたいようだ。しかし、残念ながらこのボランティアの集め方に強引なところもあるようで、いろいろクレームが出ている。メディアでは「ブラックボランティア」という言葉も・・・。ボランティアの方に問題があるわけではないので、ブラックボランティアという表現は不適切ではないかと思う。

ところで先日被災地の新聞、「中国新聞」にこの2ヶ月で集まったボランティアは10万人というデータが発表されていた。それでもまだ対応出来ていない要望が400件もあるとのこと。とにかくボランティアはまだまだ足りないという現状だ。同組織委員会がボランティア募集することに異論はないが、あらためて「ボランティアとは?」という問いを自分自身に向けて欲しい。いうまでもなく被災地に駆けつけるボランティアは、誰もが自主的に、そして無償で動いている。
前述したような、純粋な心を持ったボランティアも少なくない。「ブラックボランティア」なんて言われないような、呼びかけや宣伝をして欲しいと願う。

東日本大震災の現状、「平成30年7月豪雨水害」の被災地のこと、大阪北部地震や北海道の地震などのことを思うと、被災者の本音として、「今、オリンピック一色でいいのか?」と羨むのも当然だ。オリンピックの前に、優先しなければならないことが山ほどあることを肝に銘じて欲しい。ボランティアということを考える時、最初に紹介したような高校生のきれいな心に目を逸らさずに向き合えるのか?                      (村井雅清)

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「平成30年7月豪雨」災害レポートNO46

一縷の望みをかけた数珠は、残念ながら救出できませんでしたが、ご夫妻は「こんな本格的に、お参りしてもらえるなんて、思ってもみなかったから、本当にありがとうございます!」と。

法要を執り行った猪智喜住職(広島市・高野山真言宗松原山薬師寺)は、「(お母さんが)「自分で勝手にお参りしていたからこんなことになったのかな、とおっしゃてましたが、決してそんなことはないですよ。ずっと、ご自分でちゃんとお参りされていたのは間違いではありません。お参りのしかたに正解とかありませんから。」とおっしゃって下さったときには、安心されたのか涙ぐんでおられました。そして、続けてご住職が「明日は、解体されるのですよね。そんな貴重なときに、こうしてお参りさせていただいて、こちらこそありがとうございます。」と。

お父さんは「もう、明日でこの40年が消える…。解体して、更地になったら、すっきりするんだろうけど、また、そこからが大変なんだろうと思います。」と話しておられました。
とうとうご夫婦にとって、大切な数珠はみつかりませんでしたが、「お参りをしてもらったから、もういいよ。すっきりしたから。」と。それでもお母さんは、諦めながらも、掘り出した土砂をスコップでかき、数珠を探す姿をみたら、ボランティアの人たちも、自分のこととして、最後まで諦めずに泥だらけになりながら土砂をかきだし続けました。

「明日でこの40年が消える」とお父さんが言われたその言葉が、突き刺さるように、とても重たく心に残りました。実は、このお宅は2級建築士であるお父さんが設計し、建てた家なのです。その家にどれほどの歴史が詰まっていたのか、最後の日のなごりおしそうにご夫婦は自宅を眺めておられました。

また忘れられない1ページが、私の記憶に刻まれました。(増島智子)

「平成30年7月豪雨」災害レポートNO45

今日もお位牌の救出作業は続きます。今日は女性チームです。2014年の広島豪雨水害で設立したコミサポ広島の女性メンバー2名とその時からボランティアで参加している大阪からのKさん、みなさんのパワーはとても心強くて、お位牌の救出の話をしたら快く応援に来てくれました。

大阪からのKさんは、長期滞在のボランティアの一人で、現場に出ているうちに床下の泥出しの技術を身に着け、毎日のように床下に潜り、泥出しをしています。ある日住民さんに「あんた~まるで“ぬれねずみ”やな~」と言われてから、冗談交じりに「ぬれねずみ!!」と呼ばれています。ボランティアが被災者にこのように言われるのは“勲章”のようなものです。
そんなメンバーでの救出作業は、黙々と土砂をかき出し、大きな岩や流木を少しずつかき出し、土砂を家屋の外へ運びだします。延々と続く泥出し作業に、時には気持ちも萎えてきます。それでも黙々と泥出しが進みます。

みんながあきらめかけそうになった時、発見しました!お仏壇の花瓶です!!先に帰宅したお母さんに「花瓶がみつかりました」と電話で報告すると、「あーよかった。でももういいよ。あんなおひな様をみたら、もう駄目だと思うから、もういいよ。ありがとね~」と。。。電話を切りました。

その直後です!お線香立てに続き、かき出した土砂の中から、お位牌を見つけてくれました!まさに奇跡です。まるで、干し草の中から針を探すよう感じでした。

思わず帰宅したお母さんを迎えに車を走らせ、確認してもらいました。「ほんとに奇跡だね。もうあきらめていたのに。ありがとうね。他人のためにこんなにしてもらって」と。。。“他人のため”??。そんなことはないのです。最初は何か役に立てればと始めたものの、作業を続けていると、「誰かのために」ではなく、「自分が」見つけたいという気持ちに変わっていることに気づきました。

お母さんは、「私は特に一つの宗教にのめり込むこともしないで、自分で毎日お位牌にお参りをしていたの。自分で適当にしていたから、こんな災害で罰があたってしまったのかな」とご自分を責めていました。でも、真言宗の僧侶の方が、「それは違いますよ。ご自分のお気持ちでお参りしていること、それこそが真実です」とお話してくれました。

先日、私たちと交流のあるチベット仏教の寺院で出家した「臨済宗」の僧侶野口法蔵さん(長野県在住)の記事が朝日新聞の「てんでんこ」という連載で紹介されていました。野口さんはその連載の中で、祈りの大切さを説いています。「死者は死後の世界にいると信じ、四十九日、一周忌、三周忌・・・と続ける法要と異なる。生まれ変わるのだから、悲しむのは四十九日まで。」と。
お母さんは、これまでずっと日々の暮らしのなかで、お仏壇に祈りを捧げてきました。それが水害により、心のよりどころを無くしてしまい、どれだけ不安で悲しくて心が押しつぶされそうになったことか、たくさんの思い出の品々も大切だったが、特にその一つのお位牌と数珠だけは、取り戻したかった。この野口さんの記事をみて、あらためて強く感じました。数日後に迫る解体の日まで、なんとか数珠もみつけたいです。
祈りが届くようにと念じるのみです。

 (増島智子 2018年9月23日)

「平成30年7月豪雨」災害レポートNO44

9月22日は、まるで夏の日差しが照り付け夏に逆戻りしたような連休の初日でした。以前からお伺いしている東区のお宅に訪問し、お位牌の救出作業をしました。来週には、自宅の解体作業が開始されるということで、大型の重機が入る前に作業を行いました。一緒に活動でしてくれたのは、地元の大工のNさんです。彼は2014年の広島豪雨水害の被災者でもあります。

今回は、「自分も被災したからこそ、ボランティアに行きたいと思えるようになった」と仕事の合間にずっとお手伝いに来てくれています。床下の泥出し、仮設シャワーの屋根の設置、家屋の泥出しなどなんでもしてくれる“スーパーボランティア”です。大量の土砂、流木、大きな花崗岩などを手作業で排出します。まるで人間ユンボみたいです(笑)。

その中から、これまでの家族の歴史・財産が次々と救出されます。土砂の圧力でかわいそうな姿になってしまったおひなさまや兜などカメラを向けるのも躊躇しましたが、あえてニュースを読んでくださるみなさんに水害の被害がどれほどものかお伝えし、今後起きるかもしれない災害に備えてほしいです。このことは住民さんにも了承し頂きてもらいました。
そして、住民さんも私たちと一緒に自宅の片づけを手伝ってくれます。大切な位牌を救出するため、わがままかもしれない、2ヶ月も経ってボロボロになっているかもしれないと思いながら、でももしかしたら一縷の望みにかけています。お手伝いさせてもらっている私たちも、もしかしたら自己満足かもしれない、結果的に住民さんに無理をさせてしまっているのかもしれない、でももしかしたら、その一縷の望みにかけて・・・。

この2ヶ月間、自宅の解体まで時間があったからこそ、お母さんは「いろいろ選べたり、持ち出せる時間があってよかった」とおしゃっていたのが、私たちにとっては救いで、とても印象的でした。 あらためて被災者の方にとっては“考える時間”が必要だと思いました。  (増島智子 2018年9月22日)

<高校生ボランティアの感想-7>

◎Iさん:今日行った作業は、土嚢づくりでした。正直、考えていた作業ではなかったけど、その分、このような活動もあるのだなと知ることができて良かったです。かなり大変でしたが、地味な作業でした。しかし、このようなことが多くの人を助けていると思うと、もっとテレビなどで取り上げても良いかと思いました。滅多にないこのような貴重な機会を設けて頂き、ありがとうございました。
◎Oさん:僕はこのボランティアに参加して良かったなと思いました。人を助けることを通じて本当に成長できたと思います。周りを見る力、物事を粘り強くやりきる力など、日常生活はもちろん、部活にもいかせると思います。なので、この成長を大切に頑張っていきたいです。

「平成30年7月豪雨」災害レポートNO43

今日の下記に紹介する高校生ボランティアの感想は、いろいろな人に支えられ、寄付などの行為によってボランティア活動が成り立っているという話です。ほんとうに多くの人によって支えられているのだということにあらためて感謝しなければならないと思いました。しかし、その寄付をどのように使うことが理想なのか?を考えて見たいと思います。関連して、私の尊敬する中村大蔵さんという方が、ある時の講演会で次のように発言されたことに、NGOとして感動させられたことを思い出します。みなさまはどのように感じられますでしょうか?
「大衆から寄付を戴いて、大衆のために使い、その成果を大衆に返す。」
(村井雅清)

<高校生ボランティアの感想-6>

◎Tさん:ボランティアは時間とお金の余裕がないと行けないものだと思っていたけれど、必ずしも現地に行かなければいけないわけではないと分かりました。ボランティアの人も多くのボランティアや人々に支えられていると知ったので、他の人に任せることもできるということを学びました。若いうちは身体を使って、多くの人や社会に貢献したいと思いました。

◎Oさん:今回のボランティアに参加して思ったことは、ボランティアはとても大変だということです。今回の活動で体験できて良かったと思います。もう一つ思ったことは、ボランティアをするのにも多くの人の支援が必要だということです。今回のバス代などもボランティア団体の方にお金を出してもらってるし、本当に多くの人のおかげでボランティアをすることができるんだと、とても勉強になりました。

(*Qちゃんはしばらく現場を離れますので<Qちゃんのこぼれ話>はお休みします。)

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「平成30年7月豪雨」災害レポートNO42

本レポート40号で、「ボランティア・バス派遣の希望があればご支援します!」というメッセージを発信しましたところ、「9月30日に11人でボランティアに行きたい!」という申し出があり、お手伝いする事を引き受けました。みなさん、このように10人以上を集めることができるようであれば、是非申し込んでください。内容を相互に協議して、可能な限りご協力したいと思います。(担当:村井雅清 090-3160-3816)

<高校生ボランティアの感想-5>
◎Yさん:今回、ボランティアに参加できたのは、たくさんの人の援助があったからなんだと思いました。バスを出してくださった方々、カロリーメイトやソイジョイ、飲み物を寄付してくださった方々、私たちができることを考え、役割を与えてくださったボランティアセンターの皆さん、私たちを受け入れてくださった家の方々、そして生徒の願いを叶えてくださった先生方、本当にたくさんの人に支えられているのだなぁと思いました。活動は部屋の壁の内側にある土を取る作業でした。4人で3時間作業しても。一部屋終わりませんでした。それを家族の方だけでやるのはとても時間がかかると思います。機会があれば何度でも行かせて頂きたいと思います。

(*Qちゃんはしばらく現場を離れますので<Qちゃんのこぼれ話>はお休みします。)

ところで今朝のNHKのニュースで、岡山県が今年の7月豪雨で決壊した倉敷市真備町の小田川に流れ込む末政川、高間川、真谷川の3つの川について、5年後の完成を目指して堤防の整備を進めており、川沿いの一部の住民に立ち退きを求める方針を固めたというニュースが流れました。
この豪雨災害以来この間、先述来の高校生ボランティアを含め4回ほど真備町にボランティアが派遣されました。猛暑の中の泥だしや家具の片付けなどを通して、合間に被災者との会話を通して多くのことを学んできたボランティアさんたちのことを思うと、立ち退きという方針はやむを得ないとしても、悔しい限りです。
インタビューで一人の被災者が、「突然の話で戸惑っている」と困惑した表情で語っておられたのが印象的でした。中にはすでに自宅再建に取り掛かっている方もおられるとのこと。何故岡山県はもっと丁寧に、一人ひとりの被災者と向き合わないのでしょうか?    (村井雅清)

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「平成30年7月豪雨」災害レポートNO41

昨日の朝日新聞朝刊に、「西日本豪雨の復興支援のため、周辺のゲストハウスが割安な宿泊料金でボランティアを受けている。」(2018・9・17 朝日新聞)という記事が紹介された。すでに6~7年ほども前から、「ひょうごボランタリープラザ」の呼びかけで、被災地に馳せ参じるボランティアの交通費や宿泊費などを割安にして欲しいという呼びかけをし、この運動に呼応して超党派の議員連盟も発足し、ボランティアのための環境整備に動き始めていた。兵庫県では、県内に災害が発生すれば、宿泊費や交通費を割安にすることを旅館業組合やフェリー会社などが発表している。
今日の記事は、西日本豪雨をきっかけに「日本ゲストハウス協力隊」が立ち上げられ、この活動に全国の約70店舗が加わり、助けあいを始めることにしたということだ。資金はクラウドファンディングで一部確保するとのこと。

北海道の大規模地震以来、空港でインバウンド旅行者のためにボランティアでガイドを引き受ける方が現れたり、ひたすら水汲みボランティアを申し出たりという、勝手連的なボランティアが活躍している。SNSの時代だけに、こうした情報をキャッチすれば、賛同した人たちがボランティアに駆けつける現象が広がるだろう。必ずしも無償の行為のみならず、こうしてボランタリーな行為を含め、災害ボランティアの振る舞いが変化してきた。

当センターはこの間、西日本豪雨被災地にボランティア・バスを派遣してきたが、参加したボランティアの感想を読むと、その多くは「はじめての経験なので、行くまでは不安でいっぱいだったが、勇気をだして行って見て、貴重な体験をした。行ってよかった!」という声を多くの方が寄せて下さっている。
2017年1月19日付け神戸新聞に“本来のボランティアはもっと自由で多彩だった。誰もが初心者で、混乱もあったが「自分に何ができるか」をそれぞれが考え、行動した。”という社説がでた。今日紹介されたボランティアの動きを見て、23年前のボランティアを思い出した。そもそもボランティアの起源を探ってみると、「ボランティアは自由」という解説が多いことに気づく。
(村井雅清)

*今日は<Qちゃんのこぼれ話><高校生ボランティアの感想>はお休みします。

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