カテゴリー
未分類

2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第7報

この度の「7月豪雨」は、13日(月)から14日(火)にかけても不安定な天候で、日本海側を中心に局地的な激しい雨が降る予想もでているが、昨晩の報道では「すでに被害が出ている九州や東海に加え、広島周辺も大雨災害に厳重な警戒が必要」とのことで、広島では線状降水帯が発生する可能性も指摘されており、「2014年8月豪雨」に類似している」とも。声が届くなら「もう堪忍してくれ~!」と叫びたい。広島を襲えばこの数年で3回目なる。なんとか避けて欲しいと願うばかりだ。
 こうしてまだ不安定な天候が続くが、これまでのニュースでもお伝えしている「おもやいセンター」(佐賀県武雄)や大分県日田のNPO法人リエラも、地元の被災地の支援活動を始めた。当NGOは、こうして宮崎も含めた九州内での活動を続けている人たちとのネットワークを築きながら、最も支援の届きにくい地域の支援を優先的に行う方針だ。

 さて、この度の甚大な災害に対応するボランテァイ支援に関して、全国社会福祉協議会はじめ民間の全国ネットワークおよび地元被災地の社会福祉協議会などからは、コロナの感染拡大を防ぐために県外からのボランティアは控えるようにというメッセージが流されている。また、被災地から要請が出るまで現地での支援活動は控え、募金活動に絞るという声も。
 しかし、連日マスコミやテレビ報道を見ていると、各地の被災地で孤立した集落や大打撃を受けた被災地の苦難が報道されている。災害時の法則のようなもので、甚大な被害を受けているところからはSOSは、すぐにはでない。だから政府は東日本大震災の反省から「プッシュ型」と言って被災地からの要請がなくても救援物資を送るという体制をとっている。人材も同じだろう。今朝、25年来のおつきあいをしている静岡ボランティア協会理事長の小野田さんから電話があった。「一昨日、人吉市にタオル5000本とマスク4000枚を届けてきた。」と。「支援要請がなくても、相互の信頼関係があれば被災地に走るよ!」という決意の表明だった。小野田理事長曰く、「一律に県外からの支援はダメというのではなく、なんらかの信頼できるつながりがあれば、ヨシとする方法もありではないか。こういうときに必要な仕組みは、リエゾンというか、相互の信頼をつなぐ仕組みではないか!」というのである。

 災害時におけるリエゾンというのは、災害対策現地情報連絡員という行政用語だ。一般的にはフランス語でいう「連携」とか「連絡」という意味である。でもリエゾンという意味に内蔵されているのは、通常はつながりがなくても目的を達成するためにつながらない人と人、あるいは団体と団体を調整し、つなぐ役割をする人、もしくは仕組みではないかと理解できる。これまでのリエゾンの役割から推測すると、キーパーソンとなる調整員のような人材ではないか。つまり、コロナ禍であっても、検温、消毒、マスクなど一定の備えをとっていれば、県外でもヨシ!とゴーサインを出させ、支援の間口を広げるキーパーソンと言える。   
こうした知恵も活かすことも必要だと思った。余談だが、小野田さんとは25年前の阪神・淡路大震災で神戸に支援に来られたことからつながっている。海外の災害も含めていつのときも情報共有は欠かさない。こういう関係があるからこその今回のリエゾン提案だが、やはり“つながり”が大事でることを痛感した。           
(事務局 村井雅清)

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
  名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「九州南部水害」と記入して下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です