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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第122報

POSKO第二弾4例目は、人吉市内下薩摩瀬のSさん宅のガレージに救援物資を集め、少しでも被災者のお役にたてればという思いでスタートした「POSKO個庫茶屋メンバー」です。救援物資の提供から始めたものの、今は被災家屋をリフォームして野菜販売やギャラリー、喫茶もできるカフェをオープンし、リヤカーを引いて被災した石の蔵と連携し「リヤカーマルシェ」を週一で開き、パン工房を稼動させ、被災家屋のリフォーム2号として絵画教室と子どもの学習塾の開催と、実にこの7ヶ月間代表のSさんとお仲間、そして何かお手伝いができないかとたくさんのボランティアが支え 
あい、どこまで走るのだろうかと驚かされます。Sさんは元小学校の支援学級の教師をしておられたことから、被災家屋を「自由に使ったらいいよ!」「何もかも水害でなくなったが、この石の蔵を壊すのはしのびないので、再建するまで使って」「リフォームの家に住めるなら、どうせ何もかもなくなったので」「障害者の仕事場としてパン工場を」・・・・と。Sさんは発災直後、自転車に食料や飲み物などを積んで、途方にくれ、呆然とされて、路傍にしゃがみ込んでいる人たちに、その食料や飲み物を配ってまわったとのこと。誰一人断る人はなく、みなさんが「ありがとう!」と言われた。「そうか!困った時はお互い様たい!」と救援物資を提供するPOSKOを始められたのです。

  ある日Sさん家の前に、一人の60代くらいの男性が座り込んでいたので、いつものようにお声をかけたら、「何もかもなくなった!」と。足下を見ると植木鉢をしっかり握っていたの。「それ、どうされたと?」と尋ねると、「これ、ここの庭に置いて貰ってよかですか?」と。この男性は最初に紹介したカフェの二階に住んで貰っていて、今は元気に仕事に行かれるようになりました。Sさんの夢は、「こうしていろいろな゙場 ゙で人と人が出会い、元気になって行かれればいい。そしてこういうのが、災害があったからではなく、普段からこうありたいよね。ボランティアでもなく、支援なんて思ったこともないのよ」と言われます。「それって支援の手前ですね!」と言わせて貰いましたが、また多くのことを学ばせて貰いました。これまでご支援してくださったみなさまにお願いがあります。POSKO支援を続ける資金が底をつきました。POSKO支援第三弾を始めるために、どうかご協力をお願いします。コロナ禍の中、誰もが厳しい生活をしている中、このようなお願いをさせて頂くのは、誠に恐縮ですがよろしくお願いします。(村井雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月が過ぎました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。今も救援物資の拠点であるPOSKOに「お米ありませんか?」と訪ねて来られる被災者がおられます。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第121報

POSKO支援第二弾の3例目は、先日も少し触れている「雲泉寺災害ボランティアセンター」です。球磨村渡地区にある雲泉寺(曹洞宗)を拠点に活動しています。寺の大広間に色々な救援物資を集め、檀家さんだけではなく、檀家さん以外にも支援を続けてきました。同寺のご住職は女性で、檀家さんが多く災害直後は亡くなった方々の対応に走りまわり、そして8月のお盆の祭事と重なった日々は、息をつく間もなく、お化粧が落ちるのを気にしながらも、汗だくになってお勤めに奔走しておられました。
救援物資の担当は鹿児島に住んでいるご住職の妹さんが担っています。小さい頃からお姉さんと共に檀家さんには可愛がって貰って育ったようなものだから、家族と同じでその檀家さんの被害を目の当たりにしたときに、他人事とは思えず何もせずにはおれなかったと。もちろんこうした災害後の支援ボランティアをするのは全く初めてのことで、とにかく被災者のところに物資を届けることから初められたのですが、「もう、家族のようなものだから、色々相談を受けると出来ることは何でもします」と。

ただ姉妹は災害支援ボランティアは初体験ながら、もうベテランのように「今、被災者の方が何を求めているのか、また何が必要なのか」を適確に見極め、いつも半歩先を見ながら活動をされてきました。「必要なモノ・コトを、必要な人に届ける」というボランティアの原点と言える活動を続けています。救援物資の配布を主な活動としてきた他のPOSKOが閉めて行く中で、この妹さんをリーダーとしたボランティアセンターは、被災家屋の清掃からはじめリフォームの手前までの作業を、たくさんのボランティア仲間と徹底してこなし、そうした活動を通して「心のケア」を重要視しておられます。実は妹さんは、鹿児島で「ヨガ・スタジオLutusVihara」を主宰していることから、心身のリラクゼーションでもある避難所で体操教室も開催していました。しかしコロナでこうした活動も中止になり、少しストレスが貯まる状況と落ち込んでいます。しかしこれでめげずに「3月中はボランティアを休みま~す。」と宣言されます。ほんとうに初心者ボランティアなのに、なんと素晴らしいボランティアスタイルなのか!と感心させられました。

POSKO第二弾で紹介してきました活動からは、つくづく学ぶことが多いと痛感しています。こうしてPOSKO支援を続けられるのも、みなさまのご支援のおかげです。心からお礼を申し上げます。(村井雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月を迎えました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
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*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第120報

POSKO第二弾として大原伸司さんの活動を紹介します。大原さんは被災地球磨村の渡地区(峯・島田)の区長をされています。昨年の4月に区長になり、区長会もなかなか開かれなかったことから、右も左も分からない中で就任3ヶ月後の7月4日、清流球磨川が氾濫し、大原さんが住む渡地区も大災害となりました。大原さん宅は高台だったので被害は免れたのです。でも区長として、まず避難誘導をされ、地域における住民の安否確認をし、その後も避難所を回ったり、仮設に移れば仮設の見守りと精力的に活動をされていました。
一方で地区の班長さんに声をかけ、災害の経験を教訓とし自主防災活動をはじめました。大原さんは区長になってまもなく災害が発生したので、実は地区住民の顔と名前も一致していなかったのです。こうした状況から「とにかくきっかけは何でもいいから、顔を合わせて、あ~でもない、こ~でもないと一見無駄のようだけど、まずここからスタートだ」と地域のコミュニティ再生に取り組みました。

コロナ禍のために、とにかくボランティアが激減し、あまり人に会うこともなく、閑散としている仮設団地が少なくなく、大原さんは仮設に住んでおられる独居の方が心配になり、球磨村総合運動公園などの仮設住宅訪問も最近は独居の方の見守りを重点にしています。「何か困っていることはありますか?」「お話をされる方は隣近所におられますか?」「食事はどうされてますか?」「買い物は大丈夫ですか?」・・・・と優しく、丁寧に声をかけられます。しかもほんの数分間の会話の中で、さりげなく住民の健康状態を把握されます。もちろん渡地区の区長さんだからといっても、渡地区の住民だけに声をかけている訳ではありません。お一人で暮らしておられる被災者全員を訪問されているのです。

最近、コロナ禍においても、自然災害時においても、SGDs(持続可能な開発)においても、「誰一人取り残さない」というメッセージがよく目につきますが、大原さんが気負うまでもなく、自然体で見守られる姿は「誰一人取り残さない」実践ではないのかと学ばせて貰いました。実は大原さんは元日本生協連合会の職員でした。前号でもお伝えしましたが、今回の「POSKO第二弾」は生活協同組合コープこうべさんからのご支援があり実施しています。生協つながりでこうした活動が展開できることに、26年前にコープこうべさんと連携して開催した「市民とNGOの『防災』国際フォーラム」を思いだします。(村井雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月を迎えました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
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(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第119報

今回の被災地ミッションは、昨年の「2020年7月豪雨災害」発生後、新型コロナインフル感染症との複合災害下における支援として続けてきた「POSKO支援」の第二弾を有意義に進めるにあたって事業をモニタリングすることでもあった。コロナ禍での支援の在り方が問われる中で、7ヶ月がすぎ各々のPOSKOの活動が復興の入り口に差し掛かった今、大変重要な時期に入ったと言える(第二弾は生活協同組合コープこうべからの支援)。

まず最初は「球磨村復興支援隊」が球磨村神瀬地区の村営住宅の家の壁を使って展開している「アートプロジェクト」を紹介したい。同支援隊の代表はOさんで、この村営住宅に住んでいて、球磨川の氾濫で住まいがすっぽり浸かるという全損被害を受けた被災者です。同住宅は6戸あり全部が全損だ。Oさんは、被災者なので避難所での生活をしながら、主に子ども支援や神瀬地区での炊き出し活動をしてきた。子どもたちがもっと元気になり、大きな災害に遭ったが、やっぱり神瀬に住みたいという気持ちを持って欲しいという願いから、子どもたちに自由に全損の家の壁に絵を描いて貰おうと企画したもの。同プロジェクトは、同住宅地の解体が当初3月末と言っていたので、プロジェクトのオープンは解体前にお披露目するために、すでに1月初めから取り掛かっていた。メディアにも取材され、広く告知された。Oさんは、「全損の住まいの壁に絵を描くということに不安もあった」それはまだほとんどが神瀬に戻ってきていない中での住民の反応が気がかりだった。ところがその不安は稀有に終わった。最初に子どもたちが描いた絵を見て、「明るくなったね!」「子どもたちが書いた球磨川を見て、やっぱりここに住みたいね!」と。同時にこのプロジェクトのことを知って、阿蘇からプロの写真家がきたり、「3月で終わると聞いたので、慌てて来たよ!」と人吉から駆けつけて来られた女性も。結局オープンは4月に入ってからと延期になったが、その時には子どもたちをたくさん集め、盛大にやりますとOさんにも笑顔が。成功を祈りたい。(村井雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月を迎えました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第118報

当センターがPOSKO支援をしている球磨村の渡地区にある雲泉寺にお米をお届けしてきました。雲泉寺さんのご住職姉妹は発災からずっと支援活動を続けています。物資を配ったり、家の再建のお手伝いをしています。多くの檀家さんが被害を受けられました。
災害発生当日から避難所として被災者の方を受け入れ、その後は、物資を配布する場所として多くの物資を住民さんにお届けしています。また、妹さんは「よかよかスマイルクラブ」のメンバーで災害後の被災者のストレスケアや運動不足の解消などを目的に避難所などを中心に各地で活躍されています。以前、八代市坂本町の八竜小学校で開催されたイベントにも来て頂きました。身体を動かすことで緊張も解けて、体と同時に心もリラックスすることができます。疲れた被災者の身体を癒しているのです。
 ご住職さんも、仏事を通して、被災者の方々の悩みを聴き、心のケアに努めておられます。なので、いつもお寺にお伺いすると檀家さんがいらして、被災のこと、これからのことを話されいる姿を拝見します。

 また、相良村の西村地区にもお米をお届けしました。以前にもお伝えしていますが、こちらの区長さんはボランティアの方が集めた野菜を毎週金曜日に仮設住宅や在宅避難者の方にお届けしています。区長さんは発災からずっと休まず支援活動を行ってきて、ここへきて、少しばかり落ち着いた様子でした。
 相良村は、球磨川と川辺川が合流する地区で、川辺川で獲れるアユは香りが格別でとてもおいしいそうです。もし、ダムができたら「川が死ぬ」という区長さんの言葉はとても重たく心に響きました。この周辺ではお茶も名産できれいな水と空気に育まれた自然からの恵みの豊かさに感動します。
 この川辺川に国内最大級の流水型ダムの計画が進んでいますが、賛成という人はほとんどいません。
                             (増島 智子)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月を迎えました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第117報

約1ヶ月半振りに被災地熊本県人吉市南部に位置する球磨川の中洲大柿町を訪ねた。I邸は2階屋根まですっぽり浸かるような浸水被害で、球磨川が氾濫し、かなりの勢いで水が流れてきた。コンクリート造りの庭には、奧さんが丹精込めて綺麗だったと想像できる花壇や2階建ての離れと倉庫は一瞬のうちに失ったが、幸い梁や柱、玄関の構えなど本格的な木造仕立ての母屋は流されずに残った。瓦のほとんどはずり落ち、家の中は空っぽになった。それでも仁王立ちのように耐えたのは、先述したように本格的木造仕立てだったからだろうと思われる。

発災から7ヶ月間、Iさんと奧さんのたった二人きりで泥出し、清掃、磨き上げ、そして乾燥状態に併せて二人で瓦を葺き、少し傾いた玄関をワイヤーで起こし、大工さん一人を入れて三人でリフォームに取り掛かった。まわりの被災家屋を見ると、公費解体を決めているのか、発災直後の風景と何も変わっていない。何も被害がなかったように再建されるI邸と 
のコントラストが、どこか悲しさを誘う。奧さんは「やっぱりここがいいよ!ここの庭にいっぱい花壇を造っていて、庭が広いから夏はバーベキューをしたり、花火をしたり、孫がきたらこの庭を走りまわり、道路に出てもほとんど車が来ないので、ボールを蹴ったりとちっとも家の中にはいないのよ・・・・。」とちょっぴり寂しそうな笑顔が印象的だった。
阪神・淡路大震災のあと、兵庫県尼崎市にある園田苑理事長中村大蔵さんが「暮らしに仮はない!」という名言を発信されたが、この奧さんの悔しくも、また絶対に帰るという強い思いは見事にこの名言を表現しているなぁと痛感させられました。次に訪ねるときには完成していることを願ってやまない。(村井 雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7ヶ月を迎えました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第116報

水害から2月4日で7ケ月が過ぎました。先日、現地にお米をお届けに行ってきました。POSKO支援をしている人吉市の「POSKO個庫茶屋メンバー」へお届けしました。そこには入れ替わり立ち代わり、住民さんが訪れます。代表の園田さんは、忙しく走り回りながら、住民さんが支援物資を取りに来ると、「ちょっと20分ほど留守番お願い!」と言って、私たちを再建した住宅に案内してくれました。
 ここに住む住民S 
さんは、水害で被災し当時はお風呂場をきれいしてそこに寝泊まりしていたそうです。それから他の物件を園田さんはじめ一級建築士や大工さんを含めたボランティアのみなさんの手によって、新しく生まれ変わらせました。

 目の前には麦畑が広がっています。ここの畑はやはり大柿地区で被災された住民さんの畑で、その麦は水害に流されずに残った貴重な籾をまき、芽を出したのです。麦は麦踏をすることで株がわかれて収穫量を増やしたり、根をよく張り、穂が倒れるのを防いだりと、麦の成長を促進するそうです。踏まれても踏まれても強く成長する麦の姿はまるで被災者のみなさんの再建へ歩んでいる姿と重なります。

 園田さんは、収穫した麦で天然酵母のパンを作って、住民さんの居場所づくりに役立てていきたいとおっしゃっています。他にも障がいを持った人の仕事づくりや、被災された人たちの再建のお手伝いなど、たくさんの物語がそこにあります。
 水害が怖いと言っていた人たちの心が時間の経過とともに少しずつではありますが、和らぎ、気持ちにも余裕がでてきたそうです。個庫茶屋にお邪魔した時にも、「水害当時、とても辛い想いをした人が、ずっと話すこともできなかったけど、今日は個庫茶屋の店先まで来てみんなと話していたので、よかった」とおしゃっていました。お米もお渡しできました。
そして、外国人のカップルが来ると、園田さんは「お子さんいるんでしょ?お米を持っていく?」とすぐにお米を渡しています。

支援物資を通して、生活再建の様子や体調などを問診し、その人の背景まで理解し、ニーズを掘り起こし、被災者のみなさんに寄り添っているスパーバイザーです!その個庫茶屋という「場」を通して、物資とともに情報交換したり、悩みを打ち明けたりしながら、それぞれが元気や勇気をもらい帰っていきます。個庫茶屋が物と人、情報と人、自然と人、人と人をつなぎ、元気の渦が渦巻いています。
 コロナ禍でボランティアも活動を自粛していますが、避難所の閉鎖や応急修理制度を使った住民さんのみなし仮設などの入居期限は否応なしにせまり、住民さんは気をもんでいます。
 緊急事態宣言の中ではありますが、私たちにできることをしてきたいと思います。

 *元気の渦:立命館大学政策科学部元教授、元コープちば理事長田井修司さんの提言です。元気の渦が生み出すモノづくりというもので、商品開発をする際に商品を開発するということが、おいしいものを作ることではなく、商品ができ上るまでにたくさんの人とおしゃべりをして、大切にしていること、家族とか背景とかを一緒におしゃべりすることによって、私もあなたのことを大事にしているのだよと、しゃべっていくことが商品開発だということです。(増島 智子)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第115報

本支援レポートで、被災地にボランティアが少ないことから被災者支援が手薄になることが不安だと書きました。先日、発災以後POSKO(支援拠点)支援として少しばかりのご支援をさせて頂いた球磨村渡地区にある雲泉寺(曹洞宗)を拠点として活動している「雲泉寺災害ボランティアセンター」の担当者に災害から7カ月が過ぎた現状についてお聞きしました。同センターには、みなさまから寄贈して頂いたお米をはじめいろいろな物資も届けています。このPOSKOは発災から救援物資の提供を中心に、活動の内容は被災者の暮らしの変化に併せて徐々に、被災家屋の清掃からリフォームの手伝いへとシフトして来られています。前号でもふれた仮設住宅でのつながりの希薄さに対して、被災者同士のつながりをつくるための炊き出しや集会所“みんなの家”での体操教室など工夫を凝らしています。というのは、仮設住宅ではそもそもお隣さんを知らないという方々が少なくないのです。全てではないですが、中には災害前のコミュニティをバラバラにして仮設住宅に入居して貰っているためです。この現象は、26年前の阪神・淡路大震災の教訓からも以後、私たちは「仮設に入居するときには災害前のコミュニティを壊さないように!」と言い続けてきたのですが・・・・、26年という歳月が経過しても、未だに十分な対応ができていないのが現実です。今回の被災地では、災害前はどちらかというと地縁・血縁が強く、相互扶助のつながりの強い地域で暮らしてきたので、仮設住宅での人と人のつながりが希薄になるということは、深刻な問題なのです。

 一方、在宅被災者の場合も地域におけるコミュニティづくりの再生に苦慮されています。在宅被災者に関しては、災害前まで地縁・血縁の強い暮らしだったものが、一旦災害で避難所に行きバラバラになり、元のコミュニティが希薄になっているのです。若い人たちも暮らし再建の過程で、何か役割がないとやがて隣近所とも疎遠になってつながりが切れていくという状況だそうです。唯一、家屋清掃に入ったときにボランティアと被災者が会話に弾むという形で、ストレスを発散させ、辛うじて孤立するのを防いでいるというのが実情です。

 コロナとの複合災害でなければ、これまでの被災地においてはボランティアが多彩に仮設や地域でのイベントを行うのですが、悉く中止になりストレスが溜まるばかりです。
 コロナの影響ではあるのですが、最大の問題はやはりボランティアがほとんどいないということです。昨日2月4日の熊本日日新聞で報じられていましたように、ボランティアは激減で、この1月はゼロという状況です。同紙によると県災害ボランティアセンターの担当者が「今は一刻を争う支援が必要な状況ではなく、感染を防ぐため活動自粛はやむを得ない」と説明しているのですが、確かに感染防止は最優先でしょうが、県市町村あげて医療・保健態勢を整備し、最低限のボランティアを確保することは不可能ではないと思われます。

熊本は全国でも感染者が少なく、大変頑張っておられます。特に、医療従事者や介護関係者、保育士はじめ、エッセンシャルワーカーと言われる暮らしに欠かせないお仕事をされているみなさまには、心から敬意を表しますが、むしろ厳しい状況下でこそ全国にさきがけて模範となるような取り組みを披露して頂きたいと切に願う次第です。
                                                 (村井雅清)

〈〈まだお米を集めていますよ!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月を迎えようとしています。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第114報

本支援レポートNO・113報を今年に入って1月13日に配信して以来、アッと言う間にもう2週間以上も空いてしまいました。ほんとうに申し訳ありません。言い訳になりますが、26年前に阪神・淡路大震災に遭ったこの地KOBEは、毎年1月17日が1年で最も緊張する日であり、今年は26年という節目の年でもあったことから、何かバタバタとしていて、やつと昨日あたりから少し余裕が出てきた次第なのです。またゆっくりと再開したいと思いますのでご理解ください。

 言い訳の上塗りになりますが、実は1月17日直前に当NGOと同居している「CODE海外災害援助市民センター」が震災26年オンライン討論会として、「ポスト、コロナに向けて、『いま』、1・17とどう向き合うか?」というテーマでの催しを企画し、去る2月1日に実施したことから、このテーマについての背景説明を私が冒頭で15分解説することになりこの間、この15分の為の地獄の日々が続いておりました。
 実はこのオンライン討論会に、本レポートでも何度も紹介させて頂いていますが、昨年7月に発生した「2020年7月豪雨災害」で大変な被害に遭った熊本県球磨郡球磨村渡(峯・島田)地区の区長大原伸司さんにも参加して頂きました。水害から7カ月が過ぎようとする被災地の現状を報告して頂いたのですが、その報告の中で気がかりな現実を報告されたのです。それはコロナの影響で発災当初からボランティアが少ないのですが、仮設住宅に入居されている被災者を訪問していても、以前のようにボランティアによる炊き出しやイベントがほとんどなく、とにかくひっそりとしていて、被災者の方たちがますます孤立感を深めているのではないかということでした。一応、現地の社会福祉協議会を事務局とした支援センターが整備され、見守り活動もされているのですが、充分に被災者とのつながりが満たされていないのではないかという懸念です。コロナ禍においても課題は、誰一人取り残さず孤立させてはならないと言うことですが、この豪雨災害の被災地においても全く同じことが言えます。

 「一人ひとりに寄り添い」「最後の一人まで」というのは26年前の阪神・淡路大震災で紡ぎ出したメッセージですが、やはり26年目にしての今回の豪雨災害でも同様であり、コロナ禍でのボランティア事情(支援の手薄)が加わり、ボディブローのようにジワジワ影響してくることが心配されます。コロナ禍でもどのように寄り添うのかが課題です。全国的にコロナの第3波をもろに受け、誰もが大変な生活を余儀なくされている中で恐縮ですが、被災地の方にも少し想いを寄せて下されば有難いです。よろしくお願い致します。                            
 なお、1月13日に放送されたABC朝日放送「キヤスト」(関西方面のみ)で放映された被災地での活動が、次のURLでYou 
Tubeでご覧になれますので、見て頂ければ幸いです。(村井雅清)
https://youtube.com/user/abcch6

〈〈まだお米を集めていますよ!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月を迎えようとしています。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。