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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第133報

先日の支援レポート132報で、POSKO個庫茶屋メンバーの「再生の家」のSさんのことを紹介しました。そもそもこのお家は、同メンバーの代表の教員仲間が住んでいたところで、今回の水害で全壊認定になるほどの被害を受けたのですが、この被災家屋を個庫茶屋メンバーのボランティアがリフォームしたのです。そして、この被災家屋のオーナーはリフォームした家を個庫茶屋メンバーさんに「自由に使っていいよ!」と提供して下さっているのです。今年に入ってから、この再生の家で「年金給付の日に集まってお茶を飲みながら、また食事をしながら、集まりましょうよ!」と集まっています。ものづくり工房でも販売している新鮮野菜やパンなどもここでも販売しています。昨年のお披露目の時にお邪魔しましたが、同メンバーが各々ご自慢の漬物やちらし寿司、あるいはパン類などを持ち寄り談笑していました。ちょっと年齢の高めの方が多かったようなので、「年金給付の日に集まろう!」となったのでしょう。

つい先日の集まりでは、私が長年お付き合いをしている静岡市内の清水災害ボランティアネットワークのスタッフで障害を持っておられる画家松本護さん描かれた絵を展示していて、みなさんで鑑賞されていました。そもそも松本さんは当NGOを介して、個庫茶屋メンバーさんに寄付をされたことがきっかけでつながったのです。その時に代表はすでに、リフォームが終わったらこの再生の家に松本さんが描かれた作品を展示したいと言っていて、それが実現したのです。松本護さんは、静岡市清水区在住で絵が好きだった父親の影響で高校生のころから本格的に油絵を習い始め、静岡県芸術祭、モダンアート展などで入選。定期的に地元で個展も開いていたのですが、二次障害の影響で絵筆を持てなくなり、最近はコンピューターを絵筆に変えて創作活動をおこなっておられます。今回の絵は無償で提供されたそうです。こうして、災害をきっかけにいろいろな人が繋がっていくということが、まだ「災害バネ」というエネルギーになるのでしょう。(村井雅清)                

〈〈相変わらずお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、9カ月が過ぎました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。お米はほんとうに喜ばれます。仮設住宅を訪問していても、お独り暮らしの方々も「お米は自分で焚きます」という方ほとんどです。今後ともよろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第132報

これまでも「POSKO個庫茶屋メンバー」(人吉市下薩摩瀬)の活動は何度も紹介してきました。今日は、その中の一つ被災家屋をボランティアで泥だしから再建まで成し遂げ、リフォームした「再生の家」に住むSさんをあらためて紹介します。この支援レポートで何度か触れましたように、昨年末からSさんはこの「再生の家」の2階に住むようになりました。豪雨水害で家が浸水し、家財道具はもちろん、長年大事にしてきたレコードのLP盤などもすべて流されたSさんです。しばらくその浸水した家の風呂場のタイルの上に布団を敷いて寝ていたのです。ここに住みだしてから、Sさんは仕事に行くようになり、夕方近くからはこの家の庭の花壇の手入れをしています。お家は再生されたのですが、庭は誰も手をつけず放置したままだったのですが、なんとSさんは“玄人はだし”というか、庭師のように見事に花壇を作り上げているのです。しかも、盆栽のように数種類もあるコケの栽培で、すき間がないほどぎっしりと敷き詰めています。災害後、何度かお会いし、ほんの少しだけ会話をする程度だったのですが、この庭についていろいろ聞くと、照れくさそうに、でも饒舌に解説してくれます。仕事が終わって、毎日庭の手入れをされることが日課になったようで、充実した日々を送っておられます。水害に遭った直後には歩道に座り込んで茫然自失となっていたとのことですが、全く想像ができないほどの豹変ぶりに、私も嬉しく思っています。これで、また同メンバーを訪問する楽しみが一つ増えました。(村井雅清)                

〈〈相変わらずお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、9カ月が過ぎました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。お米はほんとうに喜ばれます。仮設住宅を訪問していても、お独り暮らしの方々も「お米は自分で焚きます」という方ほとんどです。今後ともよろしくお願いします。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第131報

前号で触れた石蔵は、天然の石を積み上げて造られたもので、天井も高い所は5㍍ほどあるため、ここで奏でる音楽は実にいい音を創るようです。先日お邪魔した時には、仮に小さなスピーカーでCDに録音したクラシック音楽を聴かせて頂いたのですが、スピーカーを石の方に向け、反射するようにセットした場合と、スピーカーを視聴者も方に向けてセットした場合とは微妙に音が変わります。天然の石だから表面は平らなものではなく、いろいろな凹凸があり、同じものが二つとないでしょう。ということは、音がこの多様な表面にあたって跳ね返り、その音がまたさまざまに共鳴するという、例えば“アンサンブル”のような効果を醸し出すのではないだろうかと、いろいろ想像するとこのワクワク感を鎮めることができないのです。また石蔵は明かり取りの窓が小さいため電気を付けなければかなり暗い空間になります。コンサートなどにはその暗さがちょうどいい雰囲気を創り出しますが、その空間を盛り上げてくれているのが、地元の高校生が作った手づくりのミニ・ランタンで、石蔵の沿うように並べようかとアイデアも広がります。
人吉市では毎年8月に花火があがるのですが、豪雨水害に見舞われた昨年に続いて今年もコロナの関係で中止になる可能性を否定できないでしょう。しかし、この石蔵のお披露目は、花火に代わる一大イベントにあわせて発表できればと願うものです。

さて、私の個人的な願いで恐縮ですが、お披露目のコンサートの曲目の一つに、神戸在住の歌手摩耶はるこさんが歌われている『神戸 悠久の友へ』を入れてくれないだろうかと切に願っています。何故ならば、この『神戸 悠久の友へ』は阪神・淡路大震災の後に、神戸の再生を願って創られた曲だからです。もしこの夢が叶えば、もちろん『球磨 悠久の友へ』とあちらこちらで口ずさむことでしょう。きっとこの曲は、清流球磨川と雄大な自然を包み込みながら球磨川の流域に住む一人ひとりの耳に届けたいと願うのです。
                                             (村井雅清)

〈〈相変わらずお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、9カ月が過ぎました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。お米はほんとうに喜ばれます。仮設住宅を訪問していても、お独り暮らしの方々も「お米は自分で焚きます」という方ほとんどです。今後ともよろしくお願いします。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第130報

人吉市内には明治三十五年(1902年)創業、人吉球磨で最も古い味噌醤油醸造元「緑屋本店」があります。その店舗が今回の水害でおよそ4mの浸水により壊滅的な被害を受けました。「一騎しょうゆ・いつきみそ 緑屋」という屋号で、人吉市紺屋町にあるのです。この緑屋本店は、昭和40年の水害にも遭い、昨年の豪雨水害と同じ7月初めだったようです。(本社工場は再び水害に遭わないようにと別地に移転しています。)

 この紺屋町には、現在は使われていなかったのですが、同社の味噌蔵として稼働していた“石蔵”がありました。この石蔵が今回の水害で浸水したのです。明治の創業から約120年味噌を造り続けて来た石蔵、水害後の人吉の町おこしに役立てようといろいろな工夫を凝らしています。その一つが、この支援レポートで何度も紹介している「POSKO個庫茶屋メンバー」のリヤカーマルシェとの連携です。週一回石蔵の前の駐車場を使ってパンや野菜、陶器、花などを販売しています。石蔵のオーナーは、入り口でコーヒーやお茶を振る舞うという空間を、お洒落にアレンジして楽しんでおられます。そして何といっても最大の仕掛けは、この貴重な石蔵の空間を利用した「ミニ・コンサートホール」です。ここで音楽を聴きながらお茶を嗜むというひと刻は、実に至福の刻を満喫させてくれるでしょう!詳細は次号で。 (村井雅清)

〈〈相変わらずお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、9カ月が過ぎました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。お米はほんとうに喜ばれます。仮設住宅を訪問していても、お独り暮らしの方々も「お米は自分で焚きます」という方ほとんどです。今後ともよろしくお願いします。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第129報

 この支援ニュースで幾度なく報告しましたが、「POSKO球磨村復興協力隊」(代表:大谷知広)が、球磨村神瀬地区の村営住宅の壁に子どもたちが自由に絵を描くという「アートプロジェクト」を行いました。村営住宅はやがて解体されるのですが、その解体された跡地に第二弾のアートプロジェクトを企画しています。実は、まだ解体される前なのですが。すでに村営住宅のエリアにある道路の壁にすでにアーティストの方々が素晴らしい絵を描いています。 
 しかも、すでに豪雨水害後にこの神瀬に戻って暮らしている世帯が数件ありますが、そのお家の方が、少し高い位置にある擁壁をキャンバスとして提供して下さり、上から暖かく見守るようにその擁壁の絵の一つ一つが村営住宅を包み込んでいるように見えます。
 発災から9カ月が過ぎ、当時のような惨状が神瀬地区全体に広がっているという事態は、山間部のじゃりが撤去され、まだまだわずかですが泥だしからリフォームへと向かっている被災家屋もありますが、少しずつ解消しているように思います。そうした神瀬地区の中心地に位置していた村営住宅に描かれている絵は、被災者の心を和ませていることでしょう。。
(当NGOの機関誌「じゃりみち第120号~POSKO支援第2弾~」を参照)
 やがて村営住宅が解体されますが、その跡地にはどのようなアートが展開されるのでしょうか、楽しみですね。(村井雅清)

 

〈〈相変わらずお米を集めています!〉〉
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第128報

被災地を車で走っていると、あちらこちらで菜の花が群生しています。その場所は今回の水害で浸水した畑や田んぼのようです。「皮肉なことに、水害で田畑に泥が覆い、土が肥えたのでしょうね」と言われます。「なるほど!科学的に証明された訳ではないが東日本大震災の被災地でも海底が津波で攪拌されたために、養殖には格好の栄養のある海底になったのだろう」とベテランの漁師さんが言っていたことを思い出します。

 さて、前号で公費解体が進んでいるとお伝えしました。球磨村の神瀬地区のあるお寺は、球磨川沿いに建っているのですが、少し高く嵩上げをして建設したようですが、それでも本堂はぎりぎり床上浸水とならなかったのですが、隣にある庫裡(住まいの方)は少し本堂よりは低くなっているために床上浸水となりました。この庫裡は公費解体ではなく、お独り暮らしのここの住職さんとボランティアで泥だしをし、床板を剥がし、9ヶ月を過ぎてもそのままの状態です。この寺より数キロ下流に瀬戸石ダムがあり、今回の豪雨で大量の流木が貯まりあっけなくダム昨日は失い、「川は高い所から低いところへ流れるものだと思っていたら、低い方から上流のこの神瀬まで逆流してきたのよ!」という神瀬に住む女性の話。瀬戸石ダムがなければ、この寺も浸水しなかったのでは・・・・と思うのです。
 幸い?大規模判定を受けたが、庫裡は一間一間がかなり広く、一般の家とは少し違った造りになっています。住職さんのお話では「うちの檀家さんはこの地区の山奥に住んでおられる方もいて、昔は祭事の時には歩いてここまで来られ、1泊してまた家に帰るという形だったので、大家族でも泊まれるように造り込んでいた」そうです。なるほど!と一つ勉強させられました。お寺さんの場合は、一般の被害宅より優先順位が後回しになるのか、庫裡を再建できるめどは今もたっていません。寺も、地域コミュニティの再建には欠かせない施設だと思いますので、早く再建できることを願います。 
                                           (村井雅清)

〈〈相変わらずお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、9カ月が過ぎました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。お米はほんとうに喜ばれます。仮設住宅を訪問していても、お独り暮らしの方々も「お米は自分で焚きます」という方ほとんどです。今後ともよろしくお願いします。
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第127報

 2月に被災地を訪問して以来、2ヶ月が過ぎてしまいましたが、先日4月3日より被災地を訪ねて参りました。氾濫した球磨川の流域にある球磨村渡地区、同地下地区は、少しずつですが公費解体が進んでいます。発災から7カ月が経った2月のときは、まだ直後の悲惨な家屋の姿がそのままだったので、正直やっと動きだしたのかなぁ・・・・・と。被災者の方々は、ほとんど仮設住宅に住んでいて、昼間はこうした元の家に戻って片付けをされているお家もわずかばかりおられます。自力でリフォームをされているのでしょう。人吉市内の被災家屋ではボランティアの姿を見ることはあるのですが、ここ渡や地下地区ではボランティアの姿は皆無です。竜巻にあったのかと錯覚をするような甚大な被害にあった茶屋地区は、今回も全くそのままで、将来の話はまったく出ていないようです。

 私は、現地にいる間は毎朝球磨川の堤防と先述の集落の中を歩くのですが、冬の間は真っ暗なのです。今回は夜明けが早くなっていることもあり、何故か茶屋地区は歩くのが憚れるような、何とも言えない気持ちになりました。
 集落の中を歩いていると、解体したお家に「あれっ?」という変化に気づきました。それは、公費解体した土地で畑を耕していたのです。「仮設にいても、何もすることがないので、一日ボーとしてるのよ」という話をよく聞きますが、こうして畑に出て花や野菜を育てると元気になることでしょう。こうした光景を見ると、新潟地震(2004)では仮設住宅に敢えて畑ができるスペースを設けたのを思い出します。被災自治体はどうして過去の事例から学ばないのか首を傾げます。

 人吉市内の大柿地区で全壊被害にあったお家の奥さんは、いつもお邪魔すると元気に、笑顔で対応して下さるのですが、この間ご主人と二人で8ヶ月かけてリフォームし、やっと8割がた再建が終えたところで国交省から遊水池候補の話が出て来たために、先の見通しが立たずがっかりされていました。「もう雨露さえ凌げれば、どんな家でもいい。私はここに住みたいのです。この畑でなんでん、かんでん育てていて、メロンも栽培していたこの地を離れるのが辛いのです。ここにはいっぱい思い出があり、庭もコツコツ綺麗に創ってきたのよ・・・・・」と涙ながらに、訴えるように語ってくれました。
 災害に遭うというのは、こうしてその土地で、季節の移り変わりを感じながら畑を耕し、米を栽培しながら暮らしてきたものをすべて喪うということなのだとあらためて気づかされました。
 26年前の阪神・淡路大震災のときに、「災害って、これまであったいろいろなつながりが、ズタズタに切られること」と言われてことを思い出さざるを得なかった瞬間でした。
                                  (村井雅清)
〈〈相変わらずお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、9カ月が過ぎました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。お米はほんとうに喜ばれます。仮設住宅を訪問していても、お独り暮らしの方々も「お米は自分で焚きます」という方ほとんどです。今後ともよろしくお願いします。
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