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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第158報

<個庫茶屋メンバーの普段着の支え合い―10>
 前号で「誰もが気軽に助けて!と言える社会を」と、理想的なメッセージを紹介しました。2016年台風10号の影響で岩手県岩沼市にもたらした豪雨により高齢者グループホーム「楽ん楽ん」の入所者9人全員が死亡しました。一方で同ホームの隣の民家で一人暮らしをしていたお婆さん(87歳)が九死に一生を得たのです。どういうことかというと、このお婆さんは以前から近所の家に「もしもの時は避難させて」と頼んでおり、間一髪で逃げ込んで助かったのです。
「誰もが気軽に助けて!」という事例は、ずっと前から長野県で実践している地域があることは情報として知っていましたが、この岩手県岩沼市での事例を聞いて、正直「えっ、ほんとにこんなことってあるんだ!」と感動させられたものでした。ただ、コロナ禍においてよく耳にする「監視社会」とか、「自粛警察」という普段着の助け合いどころか、弱い者いじめをする現象が横行している現実を目の当たりにすると、「誰もが気軽に助けて!」と言える社会の実現には、残念ながらまだまだ時間を要するのだろうか・・・・。
でも一方で、コロナ禍で苦労している大学生に、無料で弁当を配り始めたレストランがテレビやマスコミで紹介されたり、子ども食堂や留学生として日本で学ぶはずの外国人、技能労働者として日本のためにも働く外国人の方々の支援をしている人たちが少なくないのは、「まだまだこの社会も捨てたものじゃないなぁ!」と元気づけられる現実でもあります。

 さて、平時においてどのような人間関係が成立すれば、「(例外なく)誰もが気軽に助けて!」と言える社会になるのでしょうか?
26年前の阪神・淡路大震災では、全国から(海外からも若干名)集まった空前のボランティアは、「困ったことがありませんか?」「何か必要な物はありませんか?」と毎日ご用聞きのように被災者宅を訪問しました。この時、ほとんどの被災者は、「ありがとうございます。」「人は一人では生きて行かれへん!」と涙を流しながら受け取られた方々も少なくありません。あの時は、「助けて!」とは声は出さなかったかも知れません。でもボランティアが寄り添っていくと、受け取ってくれたのです。そして「ありがとう!」と言われたボランティアは、逆に「ありがとう!」という言葉に、「ボランティアに来たのに、反対にボランティアされたわ!」と恐縮した方々も少なくなかったのです。まさにこの関係は、「誰もが気軽に助けて!」「困った時はお互い様」と言っていいんだよ!ということではないかと思うのです。(次号に続く)
                                  (村井 雅清)   

〈〈懲りずにお米を集めています!〉〉
 5月の被災地訪問のお話として、「先日の被災地訪問でご縁があってあるお宅の法要に出席した時のこと。法要が終わってご住職がお話しされた中で、『もうすぐ1年になるのに、未だにお米はありませんか?』と寺に訪ねて来られる被災者がおられます。まだまだなんですね・・・・」」とご紹介したところ、東北の同じ法人から昨年に続き、今年も大量のお米の提供をという嬉しい話がありました。また、お米代として寄付をして下さる方も絶えません。まだまだお米は集め続けたいと思いますのでよろしくお願いします。

【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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