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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第159報

<個庫茶屋メンバーの普段着の支え合い―11>
 阪神・淡路大震災から25年を目前にした昨年1月16日、日本での新型コロナウイルス感染症の陽性者第1号が厚労省から発表されました。
その後、今に至っても識者の口々から「このウイルスは宿主が人間なので、そう簡単に終息しない!」と警告が発せられていました。そしてこの国では1年半が経過し、政府が描いているシナリオのまま7月に予定されているオリンピックが開催され、拡大防止対策を失敗すると第4派が終息しつつある現状にもかかわらず、間違いなくリバウンドし“第5波”を覚悟しなければならないと専門家から警告がなされています。事実、兵庫県の場合は緊急事態宣言が解除されましたが、新規感染者数が前回の解除を上回っているとのこと。
そもそもこのコロナは、感染症災害であり緊急事態宣言を発する前に、当初から自然災害同様の対応を迅速に、かつ適格に対処していれば、例えばDMAT(災害派遣医療チーム)の活用などによって、ギリギリのところで医療の逼迫も乗り越えられたのではないかと思われます。
 さて本支援レポートでも何度か触れましたように、自然災害である豪雨災害による犠牲者を減らすために、「避難行動は住民主体で・・・・・」と政府は2018年12月にメッセージを発信しました。考えて見れば、コロナ禍においても「自粛」「行動制限」を叫び続け、人々に協力を要請するということは、災害対応としての住民主体を要請することと同じロジックではないかと思います。
しかし、主体となる住民は、コロナ禍の中で何度も反復してきた「果たして人間としてどう生きるのか?」という究極的な問いと向き合いながらの生活は限界に近い。自然災害に対しての事前の対応として、平時からの支え合い、助けあいが住民主体で為すことができれば、甘いかも知れないがこれほど苦しまなくてもよかったかも知れない。決して自己責任ではなく、住民主体が実践できる社会を築き上げることは、至難の業でしょう。でも私たち人類は幾多の天変地異を乗り越えてきたのも誇るべき事実でありましょう。こうした経験を踏まえて第二次世界大戦後、世界人権宣言は「個の尊重」の大切さを第一に掲げてきたのだと思います。そして26年前に阪神・淡路大震災で、いのちがけで学んだ「最後の一人までを救おう」という振る舞いは、終わりのない実践でしょうが、災害の多いこの国では回避できない命題でもあるのです。しかし、そもそも日本国憲法で「主権在民」が保障されており、それに基づく地方分権論議も1993年頃から活発になり、1995年(阪神・淡路大震災が発生した年)に地方分権推進法が成立した事実は、まさに私たちが獲得した知恵の賜物かも知れません。「市民主体」という表現は、コンクリートでガチガチに固められた感もする言葉だが、「同調圧力」「自粛警察」「監視社会」のコロナ禍の今、「息ができない!」ほどの我慢を重ねながらも、ギリギリの支え合い、助けあいをし続けているのも現実ではないでしょうか?26年前、被災地の各地で「人間、一人では生きて行けない!」と気づきました。コロナ禍で今、再びこのことを噛みしめたいと思います。(次号に続く)(村井 雅清)   

〈〈懲りずにお米を集めています!〉〉
 5月の被災地訪問のお話として、「先日の被災地訪問でご縁があってあるお宅の法要に出席した時のこと。法要が終わってご住職がお話しされた中で、『もうすぐ1年になるのに、未だにお米はありませんか?』と寺に訪ねて来られる被災者がおられます。まだまだなんですね・・・・」」とご紹介したところ、東北の同じ法人から昨年に続き、今年も大量のお米の提供をという嬉しい話がありました。また、お米代として寄付をして下さる方も絶えません。まだまだお米は集め続けたいと思いますのでよろしくお願いします。

【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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