2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.6

30日から再度、石川県小松市中海町の現場に入りました。今日は中海公民館で、初めての炊き出しと足湯、健康相談を名古屋のレスキューストックヤードが開催し、福岡の阿部俊之さんと京都からのTeam癒しingのみなさんがハヤシライスとかき氷をしてくれました。阿部さんは、浄土真宗西本願寺派西楽寺の前ご住職さんです。私たちNGOは、阪神淡路大震災直後からからお世話になっていて、今回まけないぞうが取り組んでいるCODE海外災害援助市民センターのウクライナ・ロシア支援の“MOTTAINAIやさい便”の活動に賛同して、まけないぞうを100個購入してくれました。

 その後は、コミサポひろしまのみなさんが入っている家屋の清掃をしました。住民さんのお母さんも汗だくになって、濡れてカビがはえ、泥で汚れてしまった壁をきれいにふいてくれました。

お母さんは「思い出のある家だから、こうしてボランティアさんにきれいにしてもらったら、うれしいし、残していきたい」と話していました。

        (増島智子)

■活動支援金のご協力をお願い致します。 
・クレジットカードでも寄付ができます。 
 https://congrant.com/project/ngokobe/605 
・郵便振替 
     口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター 
・銀行振込 
   ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556 
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター 
*お手数ですが、備考欄に「2022年8月豪雨」と記入して下さい。 

★クレジットカードからご寄付いただけます。 
https://congrant.com/project/ngokobe/605 
★マンスリーサポーター募集中 
https://congrant.com/project/ngokobe/632 

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.5

(現地に入った増島からのレポートです) 

この夏、久しぶりに岩手県を訪問し、東日本大震災から継続している当センターの生きがい支援事業まけないぞうの作り手さんを訪問してきました。
 7月中旬神戸を出発し、遠野に向かう途中で豪雨にみまわれ、埼玉県や宮城県などで水害が発生しました。遠野についてからもほとんど雨続きで、8月に入り北陸、東北地方では広範囲に雨が降り続け、広域で且つ局所的に豪雨被害が発生しました。青森や北海道では降り続く雨のために、片付けもままならず、被災された方も眠れぬ夜が続いていました。
 当センターでは、岩手県一戸町を視察し、新潟県村上市を経由し、石川県小松市の被災現場で活動を開始しました。これまでのニュースでもお伝えしましたように、2014年の広島土砂災害からつながりのあるコミサポひろしまのみなさんが入ってる小松市中海町の現場に入りました。  

一週間ほど家屋の清掃や泥だしなどの活動を終え、一旦神戸に戻る最後の日に、被災地で初めて中海町の町内会長、小松市社協、小松市、地元ボラティア団体、外部支援団体などとの情報共有会議が開かれました。
 発災から、3週間近く経っていたので、みなさん疲労の色は隠せません。それでも、地域の被災状況の把握や現在の課題など、顔を見ながらの話し合いは、少しみなさんに安心感をもたらしたような気がします。
 まだ、手付かずの家屋もある中、今後の再建に向けて、家屋の再建の仕方や暮らし再建について制度的にも何をどうしたらいいのか、氾濫した梯川の治水についてなどみなさんの不安は尽きません。
 会長さんのお話によると、前会長さんからは24時間雨量が200㎜になると、梯川氾濫の危険性があると言われていたそうですが、今回8月4日の雨は7時間で雨量400㎜になってしまい、氾濫したそうです。川底に土砂が溜まり、これまでの想定よりも早く氾濫の危険性が出てきたのです。8月21日も強い雨が降り、氾濫すれすれの状況で会長さんは夜中1時に住民さんに避難するように呼び掛けを行ったそうです。また、いつ川が溢れるかわからない状況での家やまちの再建は、住民さんの心に大きな不安となって立ちはだかっています。すでに家の解体を決めた住民さんもいて、町が存続するかどうか重たい課題を突き付けられています。
 一つひとつ丁寧に不安を取り除きながら、みなさんの納得のいく暮らしの再建はとても大切になってきます。


 会議では、そろそろ生活再建に向けた意見交流や相談ができる「場」が必要という声を頂きました。弁護士などの専門家による災害時に役立つ制度について相談できる機会を提供したり、現場で活動しているコミサポひろしまなどと住宅再建に関する技術的な相談会、認定NPO法人レスキューストックヤードや地元の大学生などと連携した炊き出し、健康相談、足湯などを展開しながら、住民さんのくらし再建への課題解決に取り組んでいきます。
 

そんなおりに、2014年の広島土砂災害で被害に遭われた元自治会長さんから連絡を頂きました。
 「当地の災害から8年。復興は、ボランティアさん頼りではなく、地域住民が中心になって考え、自分たちで活動・実現していかねばなりません。~中略~砂防ダムや都市計画道路などのハード面の整備は遅れ気味ですが、復旧・復興の現状をご確認頂き、新たな被災地の皆さまにはくれぐれも、焦らず地道に、行政を動かして、復興を進めるようにソフト面での留意すべきことをお伝えいただきたいと思っています。」というメッセージを頂きました。

 この“焦らずゆっくりと行政を巻き込んで復興に取り組んでほしい”とメッセージは被災を経験して復興の道を歩んだからこその重たい言葉です。家の再建やまちの復興を早く進めたいのは誰しも思うところです。それでも、あえて”ゆっくり”というのは、慌てず、着実に主役である住民さん自身がみんな納得のいくまちの再建を目指してほしいとの思いが込められていると思います。
 私たちボランティアはあくまでも黒子であって、寄り添うことしかできません。「最後の一人まで」をモットーに活動を続けていきますので、引き続きみなさまのご支援よろしくお願いします。                 (増島智子)

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 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「2022年8月豪雨」と記入して下さい。

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.4

(現地に入った増島からのレポートです) 
 連日の暑さの中、家屋の清掃活動は続いています。ホコリだらけ、汗まみれになりながら、被災者の方もボランティアさんも疲労がピークに達しています。
 そんなか、追い討ちをかけるような雨が再び被災地を襲い、せっかく2週間以上かけてきれいにしてきたのに、心が折れてしまう状況です。
 ここ、中海町のお宅は一軒一軒がとても広くて、1日数人ではなかなか進みません。1日かけて一部屋をきれいにするのが「やっと!」という感じです。
 あまりの大きさに、ご高齢の夫婦は「こんな大きなうちはいらんし、また水がきたら、年取っていてもうどうにもならんから、この家は解体して、別の場所に引っ越します。」という方も、チラホラいらっしゃいます。
 少し周囲の様子を見に行くと、柱しか残ってないお宅がありました。根太や大引、束柱等が構造状大切な家屋の基礎がほとんどなくなっている家屋がありました。もし、地震や台風などがきたら倒れてしまって二次被害が懸念されるような姿の家屋がありました。こんな風にしてしまっては、今後の再建に大きな負担がかかってしまいます。
 また、別のお宅では、まだ床下に泥と水が入り込んで手付かずの状態でした。 そちらのお宅のお母さんは、この家を再建したいということで、コミサポひろしまのメンバーが床下に潜りポンプを使って清掃を開始しました。
 お母さんもこの土地を離れたくないということで、早く自宅をきれいにできればと願っています。
                  (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.3

(現地に入った増島からのレポートです)

 引き続き、コミサボひろしまのメンバーのみなさんと中海町の住宅の清掃活動をしています。

 中海町は、町を流れる梯川が8月4日の朝10時からの2時間で水位が4メートルも急上昇して、短時間で氾濫したようです。今年の豪雨は線状降水帯以外にも、各地で一気に雨量が増し、被害が局地的に発生し、かつ広域となり、支援活動が追い付かない状況です。コロナも増えてきていることから、余計に支援が手薄になり、被災者の負担は増すばかりです。

 ここ小松市では水害から2週間以上が経過し、被災者の疲労もピークに達しています。自宅がとても大きく、ボランティアがいくらいても、足りないくらいです。被害を受けた廊下や棚、なんとか被害を免れたとても立派なお仏壇を磨いたり、少しでも住民さんの今後の負担を軽減するために、床下の柱や根太を磨いて残せるものは最大限生かして活動をしています。ただ、今回のお宅は以前入ったボランティアが、床下の泥だしをするために根太を切ってしまい、せっかく残せる材木がなくなってしまいました。被災された方の、くらし再建に向けて、なるべく負担がないように、いかに適切にアドバイスできるか、制度などの説明など災害ケースマネージメントが必要だとあらためて感じます。

また、20日の深夜に再び大雨洪水警報がでて、住民さんは避難所に行ったり、車を高台に避難させたりしていました。近くにある中ノ峠町では、2週間かけ撤去した土砂が再び流れ込み、借り復旧した道路をふさぎ、新たにアスファルトが剥がされ、規制せんが張られるような状態になってしまいました。区長さんも「2週間かけてボランティアさんにも手伝ってもらってやっときれいにしたのに、またこんなになってしまった。82年間生きてきたおばあさんもこんなことは初めてだと話してました」と疲労困憊の様子でした。(増島智子)

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.2


(現地に入った増島からのレポートです)

岩手県を一昨日出発して、新潟県村上市を経由し、石川県小松市の豪雨被災地に入りました。この地域は「中海」という地名で、近くの川が氾濫して被災されたそうです。本当に今回の豪雨は広域で局所的に被害が広がっていることをあらためて感じます。 すでに広島にあるコミサポひろしまのみなさんが活動していて、合流させてもらいました。そのメンバーの一人でもあるTさんの地元での豪雨災害、発災直後からTさんは支援活動をされています。

現場は、田んぼが広がる中に住宅があり、Tさんのお知り合いのお宅で、床上浸水の被害を受け、水害時はボートで救出されたそうです。たんぼの中には流された車がいまも取り残され、水害の酷さを物語っていました。 活動現場の自宅はとても広く、昨日は少し前よりも涼しくなったそうですが、28℃くらいの気温の中、住民さんも、ボランティアも汗をかきながらの清掃作業です。 当センターの金沢出身でちびくろ救援ぐるーぷで阪神淡路大震災当時ボランティア活動をしてくれたKさんもお手伝いに来てくれました!いま、消防士として地元で活躍しています。(増島 智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース No.1

8月3日に全国各地を襲った大雨により、広域災害となり各地にボランティアセンターが開設されています。私はまけないぞう事業で訪問していた岩手県の被災地二戸郡一戸町に開設された一戸町災害ボランティアセンターに10日視察に行きました。8日からボランティアセンターが開設され3日目でした。まだセンターの環境整備をしながらの開設でスタッフの皆さんもバタバタしていました。ここにはINDS(岩手NPO災害ボランティアネットワーク)のスタッフが入って一戸町社会福祉協議会のみなさんと連携しながら動いていました。


一戸町の役場のみなさんも交代でボランティア活動に当たっていて、住民さんにとって
も現場の声をじかに届けることができるので、とても安心できます。しかし、東北地方はその日から雨続きで昨日も時折激しい雨が被災地に打ち付け作業を中断せざるを得ない状況でした。この日は青森県北部の鰺ヶ沢町を中心に400戸以上が浸水する大きな被害が発生してしまいました。
 一戸町の被災者の人はいまだ茫然自失のような状況で、ボランティアさんが行くと「とてもホッとした」したと胸をなでおろしていました。訪問したお宅は3回目ということで、お父さんも慣れた手つきで床下などに入れる隙間を作ってくれたりしていました。けれども、雨が降るたびに心配で夜もろくに眠れないということを話していました。
 この日は、ボランティアさん10人程度で床下の泥出しを行いました。6畳二間ほどと廊下などでしたが、10人いても丸一日の作業で、蒸し暑くあっという間にボランティアの人たちも汗だく、泥まみれになってしまいました。


家の周りは雨の影響で、まだ手付かずで泥が10センチほど溜まった状態で、歩くと足をとられてしまいます。近所の人の話によると、「昔は浸水しても砂だったからすぐにきれいになったけれど、今回は泥なので大変だ」と話していました。2020年7月に熊本県球磨村を襲った水害でも同じ話を聞きました。
 他の現場では、用水路に土砂が30センチ以上も溜まって、そこを人力で掻き出し一日かけてやっと1~2メートルくらいの用水路が復活したというところもありました。一軒一軒の家屋の庭も広いので、本来なら数十人のボランティアが必要なのですが、雨に悩まされながら、家屋の乾燥もままならず、長期戦は避けられない状況です。


 今回、緊急災害対応アライアンス「SEMA」さんから、飲料500本程度提供して頂き、ボランティアさんや住民さんにもお配りしたいと思います。
 引き続き、各被災地の現地調査を行いながら活動を継続していきますので、みなさんご支援の程よろしくお願い致します。(増島 智子)

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