2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース No.1

8月3日に全国各地を襲った大雨により、広域災害となり各地にボランティアセンターが開設されています。私はまけないぞう事業で訪問していた岩手県の被災地二戸郡一戸町に開設された一戸町災害ボランティアセンターに10日視察に行きました。8日からボランティアセンターが開設され3日目でした。まだセンターの環境整備をしながらの開設でスタッフの皆さんもバタバタしていました。ここにはINDS(岩手NPO災害ボランティアネットワーク)のスタッフが入って一戸町社会福祉協議会のみなさんと連携しながら動いていました。


一戸町の役場のみなさんも交代でボランティア活動に当たっていて、住民さんにとって
も現場の声をじかに届けることができるので、とても安心できます。しかし、東北地方はその日から雨続きで昨日も時折激しい雨が被災地に打ち付け作業を中断せざるを得ない状況でした。この日は青森県北部の鰺ヶ沢町を中心に400戸以上が浸水する大きな被害が発生してしまいました。
 一戸町の被災者の人はいまだ茫然自失のような状況で、ボランティアさんが行くと「とてもホッとした」したと胸をなでおろしていました。訪問したお宅は3回目ということで、お父さんも慣れた手つきで床下などに入れる隙間を作ってくれたりしていました。けれども、雨が降るたびに心配で夜もろくに眠れないということを話していました。
 この日は、ボランティアさん10人程度で床下の泥出しを行いました。6畳二間ほどと廊下などでしたが、10人いても丸一日の作業で、蒸し暑くあっという間にボランティアの人たちも汗だく、泥まみれになってしまいました。


家の周りは雨の影響で、まだ手付かずで泥が10センチほど溜まった状態で、歩くと足をとられてしまいます。近所の人の話によると、「昔は浸水しても砂だったからすぐにきれいになったけれど、今回は泥なので大変だ」と話していました。2020年7月に熊本県球磨村を襲った水害でも同じ話を聞きました。
 他の現場では、用水路に土砂が30センチ以上も溜まって、そこを人力で掻き出し一日かけてやっと1~2メートルくらいの用水路が復活したというところもありました。一軒一軒の家屋の庭も広いので、本来なら数十人のボランティアが必要なのですが、雨に悩まされながら、家屋の乾燥もままならず、長期戦は避けられない状況です。


 今回、緊急災害対応アライアンス「SEMA」さんから、飲料500本程度提供して頂き、ボランティアさんや住民さんにもお配りしたいと思います。
 引き続き、各被災地の現地調査を行いながら活動を継続していきますので、みなさんご支援の程よろしくお願い致します。(増島 智子)

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
 https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
     口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
     ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「2022年8月豪雨」と記入して下さい。

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