2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.26

 残念ながら、また静岡県や宮崎県などで水害の被害が発生してしまいました。テレビから流れてくる映像をみていると、ここ小松市で被災された方も不安になります。「今度、また水がついてしまったら、どうなるんかね。」と心配する声が聞こえてきます。

 この小松市中海町で一緒に活動していたコミサポひろしまのメンバーもこちらでの活動を終え、静岡県に入りました。

 作業系の大きなニーズが落ち着いてきて、被災地のみなさんは、乾燥や大工さん待ち、またみなし仮設や二階生活を余儀なくされ、今後のくらしの再建について考えています。

 昨日、一昨日は名古屋のレスキューストックヤードのみなさんが炊き出しと足湯に来ていました。少しお手伝いをさせてもらいました。

 足湯では、キッチンが水没して撤去しているため、調理ができない方の声をお聞きしました。工事の進み具合で10月末くらいまで、台所が使えないそうです。水害後の被災地ではそんな家庭が多くあります。

 また、「自分の生まれ育った家だから、きれいにしたいから、毎日自宅から通って家を磨いているのよ。ボランティアさんもたくさん来てもらって、胸まで水に浸かって大変だったことを聞いて貰ってるの。いろんなお話しも聞けるからボランティアさんと話すのは楽しいよ」と嬉しそうに話してくれました。

 炊き出しをしてから食べた住民さんの中には「昨日のうどんは、とってもおいしかったよー!これだけは伝えたい」と駆け寄って来る人もいました。食事はとても大切です。地域を回っている職員の方々からも、炊き出しをしてから住民さんの顔色が変わったという声もありました。

 壁や床がむき出しになった家屋の中でもおいしい食事がとれれば被災された方の心もほぐれます。                  (増島智子)

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.25

 台風が去ったここ小松市では、一気に気温が10℃近く下がりました。全国的にも気温が下がり、豪雨の被災地では、壁や床を剥がした住家は、一気に寒さが心配になる季節に変わってしまいました。

 私たちは、またH邸の作業の続きをしています。壁を剥がしたり、骨組みの泥をきれいにしたり、それをみたご夫婦は「きれいにしてもらってありがとうございます」と、「まだ、あの時水害に遭って家の扉を開けた直後の風景と臭いが記憶に鮮明に残っているのです。ドアや窓が水が入らないように守ってくれていると勝手に思っていたけれど、そうではなかった」と。「こんなことがなければ、きれいな町なんだけど」と。

 どの被災地に行っても美しい自然豊かな土地が被害に遭い、毎回災害がなければよかったのにと思わされます。            (増島智子)

■活動支援金のご協力をお願い致します。 
・クレジットカードでも寄付ができます。 
 https://congrant.com/project/ngokobe/605 
・郵便振替 
     口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター 
・銀行振込 
   ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556 
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター 
*お手数ですが、備考欄に「2022年8月豪雨」と記入して下さい。 

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.24

 超大型台風14号が日本列島を縦断し、各地で被害を出しています。ここ石川県小松市の被災地では、19日夜から雨風が強まりましたが、幸い大きな被害はありませんでした。これ以上の被害がないことを願うばかりです。

 この2日間石川県小松市の被災地で、中ノ峠町で崩れた納屋の解体作業を行いました。コミサボひろしまの小玉さんとDRT愛知の杉下さん、地元消防士の宮田さんが屋根に上がり、瓦を下ろし、その後納屋にある荷物をボランティアの手を借りて、バケツリレーで救出していきました。

 このお宅は約140年前に建てられて住家で、古い馬具や布団を入れる大きな収納箱など思い出の品々が出てきました。残念ながら、納屋に押し潰された軽トラックや雪掻き機、フォークリフトなどは使える状態ではありませんでした。冬には1メートル以上も積もる雪国で欠かせない雪掻き機が壊れてしまったのは、住民さんにも痛手です。

 他にも灯油を入れていた大きなドラム缶も探していたのですが、流されてしまったようで見つかりませんでした。水の力の強さをあらためて実感します。

 ボランティアの力により、何とか台風が来る前に整地まで終えることができ、最後はお母さんも釘拾いを手伝ってくれました!

 中ノ峠町は20世帯もない小さな集落で山に囲まれ、集落の真ん中に川が流れている穏やかな所です。こんな災害がなければ、みなさん穏やかに暮らしていたはずなのに、ここ近年多発する豪雨水害により、こうした町並みが各地で壊されてしまっています。

 これも、私たち人間が自然環境を長年に渡って破壊したことにより気候危機をおこしたことが1つの原因だと感じます。

 ネイティブアメリカンが残した「地球は未来からの借り物」という言葉を思い出します。

 目の前の水害という事象だけでなく、どうしてこのような豪雨災害が起きたのかを考えていかないとこのような悲劇は繰り返されてしまいます。

 災害が起こる度、私たち人間は自然に対してもっと謙虚に生きていかなければならないと感じています。              (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.23

 昨日は、以前入っていたお宅の息子さん夫妻の家屋に入らせてもらいました。キッチンやトイレ、洗面台など水回りの取り外し、壁を剥がした骨組みの部分の掃除など、再建に向けた第一歩のお手伝いです。大分大学の南くんも初めて使う道具に緊張しながらも作業を進めてくれます。

 このお宅は娘さんの誕生に合わせて建てたお宅で、まだ14年しか経っていない新しいお宅です。住民の奥さんは「水害で強制的に断捨離をさせられ、ほとんどのものがなくなってしまって・・・・。まさか、自分で自分の家を壊すなんて・・・・・」と、涙が込み上げてきます。どこの被災地でもそうですが、思い出のつまった家を再建するためとはいえ、一度壊さなければならないのは、とても辛いことです。一見するときれいで何も被害がないように見えないところにでも壁を剥がすとカビが発生しているので、それを壊すというのは、余計に辛いし、こちらもその現実を伝えることにとても胸が痛みます。

 なので、コミサポひろしまの代表小玉さんやそのメンバーも、もちろん私たちも丁寧に、きれいに仕上がるように作業させてもらっています。

 骨組みが露になったお宅でもきれいに仕上がると住民さんも再建に向けて前向きな気持ちになります。こちらのお宅でも、先にご実家に入らさせてもらい、当初は解体を考えていたのです。でも、お友達や親戚の方が様子を見に来る度に、「これならリフォームして、また、住めるんじゃないの!と言われたのよ」とお母さんが嬉しそうに話してくれます。義娘さんと「災害モデルルームだね!」と話しているそうです。

 作業に入るなかで、住民さんの暮らし方や一人ひとりの背景、物語があることをあらためて実感しています。

 今後も時間をかけ丁寧に寄り添うことを心がけ活動を続けていきます。

                             (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.22

 昨日は、これまで継続してきたお宅の壁剥がしと床板撤去、泥だし、掃除と消毒が終わりました。この日は、大分大学の3年生南太賀君が参加してくれました。当センターの頼政代表が理事をしているNPO法人リエラの紹介で数日お手伝いをしてくれます。大学卒業後は兵庫県立大学の減災復興政策研究科を目指すそうです。

 初日から、コミサポひろしまのメンバーに教わりながら、壁を剥がしたり、床下に潜って泥だしをしたり、掃除消毒と盛りだくさんでした。

 この日は、娘さんの手作りのクッキーとフィナンシェ、ランチもチキンのトマト煮込みとまるでカフェに来たようなお料理を頂きとても癒されました!食いしん坊の私はついつい食べるのが先で写真を撮るのを忘れてしまいました(汗)

 コミサポひろしまのみんなの完璧な仕事ぶりに大工さんもべた褒めだったそうです。また、ここでご家族が笑顔を溢れる暮らしが出来るのを願っています。

                    (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.21

 今日はふたてに別れていた活動が、みんな合流して作業にあたりました。

床を剥がすと、乾いた泥が一面に、壁を剥がすとカビが発生していました。

 こちらの家屋がある近隣の方は大規模半壊が多いのですが、ここのお宅は半壊の判定なのです。比較的新しいお宅で、現代風の建築で襖や畳などは使っていません。

 一方周囲のお宅は、昔ながら古民家で、畳や襖などがあり、損傷の割合が大きいと判断されています。浸水深が30センチ~40センチでも、水に浸かってしまえば、床板を剥いで、壁を剥がしてなど作業はさほど変わりません。

 なのに、隣は大規模半壊で、隣は半壊というのは、少々疑問です。被災者生活再建支援法の支給金額にも大きな影響があります。

 2018年の岡山県での水害では真備町は、ひとつの地域を一括で「全壊」と、面的判定をしています。東日本大震災でもこの判定が取り入れられています。

 判定の違いによっても地域のコミュニティがぎくしゃくしたり、分断を生んでしまうこともあります。町の再建を考えるとき、もう少し被災者に寄り添った仕組みが求められます。

 作業中、3時のおやつにお菓子作りの得意な娘さんが、夕べからクリームを仕込んで、朝早起きをして作ってくれたシュークリームを振る舞ってくれました。とっても美味しくて、疲れも吹き飛びました!ごちそうさまでした!!

                            (増島智子)

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.20

 昨日は、継続中のお宅の最終日で、コミサポひろしまの毛利さんが消毒を終え、名古屋のレスキューストックヤードのボランティアさんが窓の洗浄をしてくれました!

 住民さんも、「ピッカピカのピッカピカになって、窓もきれいにしてもらって!本当にありがとうございます!」とご満足頂けました!「これからがスタートラインですね!」と再建に向けて、新たな一歩です。今後は家をしっかり乾燥させて、いい大工さんを見つけて、ゆっくり再建できたらいいですね!

 その前には、元気な赤ちゃんを無事に産んでもらって、自然豊かな中海町に戻って来られることを願うばかりです!

 もう一軒のお宅も、壁を剥がして、剥がした部分の泥をきれいに掃除して、カビの消毒を行います。それぞれのお宅の被害や今後の再建に向けた状況に合わせて、丁寧に作業をしていきます。こうして被災地では地道な作業が続いています。                         (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.19

 昨日も引き続きコミサポひろしまのメンバーは新規のお宅の壁剥がしと継続中のお宅の仕上げのお掃除・消毒のふたてに別れての作業でした。午後からは名古屋のレスキューストックヤードのボランティアさんも加わり、水に浸かった窓やキッチンの棚などを掃除してもらいました!

 昨日も強い日差しが照りつけ30℃を越える暑さのなか、みなさん汗だくになりながらし作業をしてくれました。

 住民さんは日に日にきれいになっていく自宅を見て「水害前にはここまできれいにすることはなかったです!」とまたまた笑顔で喜んでくれました!

 作業途中、ボランティアさんがつないでくれた近所のお宅で、「まだ泥だしが終っていない」というお宅の相談を受けました。そちらには、現在、人が住んでいるわけではないのですが、やはり泥を出しておきたいとのことでした。

 1ヶ月が過ぎてもまだそんなお宅があります。やっと、アパートが見つかった人、見積もりを待っている人、再建を悩んでいる人、一人ひとり違います。  

そんな、人たちにたくさんの人が支え合いながら試行錯誤しながら、日々活動しています。                      (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.18

 昨日はフルメンバーで、床板を剥がし、掃除をしました。壁や建具についた泥もきれいに除去し、汚れた窓やサッシの掃除、床下の根太などブラッシングと消毒、工具を使った技術的な作業と掃除の同時進行です。

床板を剥いだら、その裏はカビだらけ、狭い隙間に泥が入り込んでいます。はじめて水害ボランティアに参加したという方も窓や網戸や雨戸まできれいにしてくれました。「これなら、ボランティアできます!友達も誘います!」と今後もお手伝いしていただけそうな心強い言葉を頂きました!

 住民さんも「なんだか、細かいところまできれいにしてもらって、水害前よりきれいになっています」とお褒めの言葉、ボランティア冥利に尽きる言葉を頂きました!

 一泊二日の強行軍で広島から車で駆けつけてくれたお母さんと中学生3年生の親子も時間ぎりぎりまで、作業をして壁もきれいになりました!

 このように災害後には、ボランティアさんはなくてはならない存在です。まだまだ、被災地ではボランティアの力が必要です!

                            (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.17

  昨日は、高野山真言宗金剛峯寺社会人権局から高野山真言宗足湯隊の雨貝さん、浦上さん、村岡さんが来てくださり、中海公民館で足湯をしてくれました。

 住民さんもお疲れの様子で、水害から足が浮腫んでしまった方などがいらっしゃいました。家の方もまだ片付けが終っていない方がほとんどで、まだまだお手伝いが必要な方が多い様子です。足湯は気持ちよかったとみなさん喜んで下さいました。 

 

作業を進めている現場では、住民さんが毎日夕方に様子を見に来てくれます。今日はコミサポひろしまのメンバーの親子さんが、夜中寝ずに車で走ってこられ参加してくれました。早速、泥の手あかがついた壁をきれいに磨いてくれて、住民さんも見違えるようになったと笑顔で喜んでいました。

 お昼には広島の呉市で有名な“呉龍”の冷麺をHさん家でごちそうになり、娘さんご家族が美味しいと「家にいながら広島に旅行に行った気分だね!」となんだか、ホッとする時間が流れました。         (増島智子)

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