2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.29

先日は、昨夏8月豪雨の被害を受けた石川県小松市に行ってきました。
北陸学院大学の田中先生と食物学科と社会学部の学生が炊き出しと足湯などのサロンを開催しました。小松市に入ると銀世界が広がり、虹に迎えられました。

サロン当日は時折吹雪いたりと生憎のお天気でしたが、たくさんの方の懐かしい顔ぶれがありました。住民の方はというと、なかなか、触れあうきっかけもないようで、お互いに声を掛け合い、近況を報告しあっていました。炊き出しでは、食物学科の学生が主体となり小松名物の「とりやさい鍋」をふるまってくれました。寒い冬の日にはぴったりな、野菜たっぷりのお汁でした。

高齢で大きな家の維持が難しく、別の土地にアパートを借りて自宅を解体して町を離れた人、住み慣れた土地にリフォームした人、まだ修理中の人など、暮らしの再建にまだは少し時間がかかりそうです。復旧に関わったお宅を拝見させて頂きました。見違えるようにきれいになり、こちらがうれしくて涙が出そうになりました!

そして、氾濫した梯川とその支流の滓上川の氾濫による河川工事はいまだ本格的な復旧は始まっていません。

毎日のニュースをみていると、防衛費拡大のための増税が議論され、原発に関しても十分な議論もないまま閣議決定され、法整備が進んでいますが、足元で起きている自然災害への対応は遅々として進まず、被災者の方たちは不安を募らせています。「聞く力」を持っていると言っていた岸田首相には自然災害が多発する日本で、被災し足元で大変な思いをしている人たちに対して真剣に「聞く力」を発揮してほしい。(増島 智子)

参考までに水害から1ヶ月後の記事のアドレスを掲載します。

https://www.asahi.com/articles/ASQ95775YQ95PISC001.html