2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.21

 今日はふたてに別れていた活動が、みんな合流して作業にあたりました。

床を剥がすと、乾いた泥が一面に、壁を剥がすとカビが発生していました。

 こちらの家屋がある近隣の方は大規模半壊が多いのですが、ここのお宅は半壊の判定なのです。比較的新しいお宅で、現代風の建築で襖や畳などは使っていません。

 一方周囲のお宅は、昔ながら古民家で、畳や襖などがあり、損傷の割合が大きいと判断されています。浸水深が30センチ~40センチでも、水に浸かってしまえば、床板を剥いで、壁を剥がしてなど作業はさほど変わりません。

 なのに、隣は大規模半壊で、隣は半壊というのは、少々疑問です。被災者生活再建支援法の支給金額にも大きな影響があります。

 2018年の岡山県での水害では真備町は、ひとつの地域を一括で「全壊」と、面的判定をしています。東日本大震災でもこの判定が取り入れられています。

 判定の違いによっても地域のコミュニティがぎくしゃくしたり、分断を生んでしまうこともあります。町の再建を考えるとき、もう少し被災者に寄り添った仕組みが求められます。

 作業中、3時のおやつにお菓子作りの得意な娘さんが、夕べからクリームを仕込んで、朝早起きをして作ってくれたシュークリームを振る舞ってくれました。とっても美味しくて、疲れも吹き飛びました!ごちそうさまでした!!

                            (増島智子)

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.20

 昨日は、継続中のお宅の最終日で、コミサポひろしまの毛利さんが消毒を終え、名古屋のレスキューストックヤードのボランティアさんが窓の洗浄をしてくれました!

 住民さんも、「ピッカピカのピッカピカになって、窓もきれいにしてもらって!本当にありがとうございます!」とご満足頂けました!「これからがスタートラインですね!」と再建に向けて、新たな一歩です。今後は家をしっかり乾燥させて、いい大工さんを見つけて、ゆっくり再建できたらいいですね!

 その前には、元気な赤ちゃんを無事に産んでもらって、自然豊かな中海町に戻って来られることを願うばかりです!

 もう一軒のお宅も、壁を剥がして、剥がした部分の泥をきれいに掃除して、カビの消毒を行います。それぞれのお宅の被害や今後の再建に向けた状況に合わせて、丁寧に作業をしていきます。こうして被災地では地道な作業が続いています。                         (増島智子)

■活動支援金のご協力をお願い致します。 
・クレジットカードでも寄付ができます。 
 https://congrant.com/project/ngokobe/605 
・郵便振替 
     口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター 
・銀行振込 
   ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556 
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター 
*お手数ですが、備考欄に「2022年8月豪雨」と記入して下さい。 

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.19

 昨日も引き続きコミサポひろしまのメンバーは新規のお宅の壁剥がしと継続中のお宅の仕上げのお掃除・消毒のふたてに別れての作業でした。午後からは名古屋のレスキューストックヤードのボランティアさんも加わり、水に浸かった窓やキッチンの棚などを掃除してもらいました!

 昨日も強い日差しが照りつけ30℃を越える暑さのなか、みなさん汗だくになりながらし作業をしてくれました。

 住民さんは日に日にきれいになっていく自宅を見て「水害前にはここまできれいにすることはなかったです!」とまたまた笑顔で喜んでくれました!

 作業途中、ボランティアさんがつないでくれた近所のお宅で、「まだ泥だしが終っていない」というお宅の相談を受けました。そちらには、現在、人が住んでいるわけではないのですが、やはり泥を出しておきたいとのことでした。

 1ヶ月が過ぎてもまだそんなお宅があります。やっと、アパートが見つかった人、見積もりを待っている人、再建を悩んでいる人、一人ひとり違います。  

そんな、人たちにたくさんの人が支え合いながら試行錯誤しながら、日々活動しています。                      (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.18

 昨日はフルメンバーで、床板を剥がし、掃除をしました。壁や建具についた泥もきれいに除去し、汚れた窓やサッシの掃除、床下の根太などブラッシングと消毒、工具を使った技術的な作業と掃除の同時進行です。

床板を剥いだら、その裏はカビだらけ、狭い隙間に泥が入り込んでいます。はじめて水害ボランティアに参加したという方も窓や網戸や雨戸まできれいにしてくれました。「これなら、ボランティアできます!友達も誘います!」と今後もお手伝いしていただけそうな心強い言葉を頂きました!

 住民さんも「なんだか、細かいところまできれいにしてもらって、水害前よりきれいになっています」とお褒めの言葉、ボランティア冥利に尽きる言葉を頂きました!

 一泊二日の強行軍で広島から車で駆けつけてくれたお母さんと中学生3年生の親子も時間ぎりぎりまで、作業をして壁もきれいになりました!

 このように災害後には、ボランティアさんはなくてはならない存在です。まだまだ、被災地ではボランティアの力が必要です!

                            (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.17

  昨日は、高野山真言宗金剛峯寺社会人権局から高野山真言宗足湯隊の雨貝さん、浦上さん、村岡さんが来てくださり、中海公民館で足湯をしてくれました。

 住民さんもお疲れの様子で、水害から足が浮腫んでしまった方などがいらっしゃいました。家の方もまだ片付けが終っていない方がほとんどで、まだまだお手伝いが必要な方が多い様子です。足湯は気持ちよかったとみなさん喜んで下さいました。 

 

作業を進めている現場では、住民さんが毎日夕方に様子を見に来てくれます。今日はコミサポひろしまのメンバーの親子さんが、夜中寝ずに車で走ってこられ参加してくれました。早速、泥の手あかがついた壁をきれいに磨いてくれて、住民さんも見違えるようになったと笑顔で喜んでいました。

 お昼には広島の呉市で有名な“呉龍”の冷麺をHさん家でごちそうになり、娘さんご家族が美味しいと「家にいながら広島に旅行に行った気分だね!」となんだか、ホッとする時間が流れました。         (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.16

 2週間ほど作業に入らせてもらった家屋の作業が一段落し、ふたてに別れていた新しいお宅での作業をみんなで入らせてもらいました。このお家にはまだ1才になるお子さんと今年12月に出産予定の妊婦さんが住んでおられます。

 他にも今回の水害で、お産のために里帰りしていて妊婦さんが実家で水害に遭って、アパート暮らしをしている人もいらっしゃいます。その妊婦さんのお父さんは、家を守るために1人で浸水したお家の2階での生活をされています。

 ここ小松市ではそろそろ稲刈りが始まっていて、お父さんも稲刈りをはじめていました。ただ泥を被った稲は収量が下がったり、品質が落ちることもあるそうで、いつものように収穫・販売できるのか心配されていました。

 家のことは、まだまだ掃除が終っておらず、お父さんは「仕方ない。運が悪かったんだよ」と諦め口調で話しています。

 ここ小松市の家は代々引き継いだ漆を使った立派な建具や柱を使った家が多く残っています。漆を使った建具は、しっかり絞ったタオルで軽く水拭きしてから、すぐに乾いたタオルで拭かないと、塗りがおかしくなってしまうので、慎重にお掃除しないといけません。 

 こんな風に丁寧な作業が必要になる所もあるので、ボランティアさんにきてもらってもいいのですが、だいぶお疲れのご様子で、稲刈りもあるので、ボランティアさんの受け入れもままならない状況のようです。

 こちらも朝晩涼しくなり、掃除も泥だしなど大きなところは一段落し、気持ち的にも気がぬけると疲れがどっとでて、体調を崩す人がおられるので心配です。

                     (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.15

 昨日、2週間に渡って作業に入っていたお宅がなんとか終わりました。床下の乾燥は続けていますが、浸水した箇所の壁の撤去と掃除は終わりました。

 一緒に手伝ってくれたお母さんは、私たちの作業を見つめながら、掃除の仕方やカビの取り方を覚えてくれたり、昨日の最終日には剥がした壁に残ったビスをインパクトを使って抜いたり、断熱材を撤去したりと、義娘さんが「70才で新しいことに挑戦していて、お母さんすごいんです!」とお母さんの作業を見つめながら感心していました!

 お昼はコミサポひろしまの小玉さんが地元広島のお好み焼きをお母さんに振る舞ってくれました。お母さんは「美味しい、美味しい」と舌鼓をうちながら、「夜は献立考えなくていいね!ビールを飲みたくなるねぇー」と笑顔をこぼしていました。                  (増島智子)

2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.14

 昨日もふたてに別れ作業をしました。2週間継続して作業しているお宅もほぼ終わりに近づきました。トイレや納戸の壁も剥がしました。水回りや日当たりの悪い影になるところは、幅木の部分にカビが発生していました。建具の隙間なども黒カビが発生して、細かい隙間に泥が入り込んでいます。

 壁を剥がして、掃除して、消毒して、生活に支障がないように最低限の補修をしてと、一連の作業が一ヶ所ごとに続きます。

 お昼は昨日に引き続き、名古屋のレスキューストックヤードのみなさんの炊き出しを中ノ峠に配食してきました。タイミングよく多くの住民さんにお配りすることができました。住民のお母さんは「娘がいるから毎日の献立を考えるのが大変!今晩はこの肉じゃがをおかずにさせてもらうわ!これで献立を考えずにすむわ!」と喜んでもらえました。途中家の庭先で茗荷を頂きました!きれいな白い花を咲かせて、香りがとてもよく、夕飯に早速頂きました!

 また、若いお母さんたちはお子さんのこと、家の片付け、食事や洗濯普段していてた日常のことに加えて、水害の後片付けが加わり、まして家も二階での生活や唯一残った部屋を使って不自由な生活を余儀なくされ、1ヶ月を過ぎ心身ともに負担が増大しています。

 お互いに支えって地域の中でも生活をしていますが、そろそろ限界の時期にきていて、今後は家屋の作業だけでなく、お茶会などを通して、心のケアにつながるような場所を設けたいと思います。

 ただ、ボランティアも不足していて、なかなか手が回りません。地元の方とも連携しながら被災者のみなさんに合った活動を展開していきます。

                    (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.13

 昨日は台風の影響で風が強く、金沢市では38.5℃という120年ぶりに観測史上最高の気温となり、ここ小松市でも35℃の猛暑日となりました。

 家屋の作業は昨日に続き、ふたてに別れ、お昼は名古屋のレスキューストックヤードの炊き出しがあり、中ノ峠に配食のお手伝いに行きました。

 8月4日と21日の豪雨でアスファルトがめくれあがっていましたが、すでに集落を走る道路もアスファルトが舗装されていました。時折、強い突風が吹き、土ぼこりを巻き上げ、道路には折れた木が道路をふさいでいました。

 住民さんも、「これ以上、雨は降らないで欲しい、これ以上降ったらもう心が折れる」と不安な表情を浮かべています。

 2週間ほど作業を続けている家屋のお母さんがきれいになったキッチンで、今日は春にとって乾燥させていたぜんまいを炊いて振る舞ってくれました。高いところに置いていたので無事だったそうで、お正月には煮物にしてだすそうです。その味は柔らかく格別でした!そして、またパン焼きが得意なお母さんがこれもまた無事だったパンや機器を使って水害後初めてパンを焼いてくれました。

 なんだか、お母さんの顔が当初よりも明るく、お料理を楽しめる余裕がでてきたのかなーと感じる今日この頃です。

 時間はかかっても、カビや泥がなくなり、着実にきれいになり、住民さんの心にも安心感が増えてきているようにも感じます。     (増島智子)

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2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.12

 昨日の気温は35℃の予報でとても暑い1日でした。住民さんもコミサポひろしまのメンバーも疲労の色が濃くなりはじめました。

 昨日はふたてに別れてこれまで作業しているお宅のキッチンと洗面台の撤去と新たに壁を剥がすお宅の2軒に入りました。

 システムキッチンを取り外すと中は泥だらけ、壁はカビだらけで見た目には一瞬きれいに見えるのですが、やはり奥まで入り込んでいます。お母さんも思わず「わぁ!酷いねー」と声をあげるくらい泥がたまっていました。コミサポの小玉さんもキッチンの撤去に苦戦しながら、作業を進めていきます。

 義娘さんが、仕事から帰宅すると「わぁー、きれいになったね」と喜んでくれていました。

 少しずつ家の中に敷いている養生のためのブルーシートがなくなっていくと、お母さんは「寝転べるね!アパート引き払って、うちに泊まってもいいよ!」と笑顔が増えていきます。

 そして「子どもたちが帰ってくる前にビール飲みたくなっちゃうね!」と嬉しそうに話してくれました!               (増島智子)

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