「私は捨てられないからそっと置いてる」。ボランティアの大学生と話していた時に彼女が言った言葉だ。
ここ小牧(中島町)では、家屋の片付けが本格化している。先日の三連休に関西から学生たち15名、関東からはミャンマーの留学生や技能実習生たち44名がボランティアに来てくれた。
この日、ミャンマーの若者たちとKさんのご自宅の片付けを行った。
Kさんは、段取りよくボランティアに指示をして、燃えるゴミや家財道具などを運び出し、あっと言う間に片付けられていく。
ある時、Kさんが「この部屋は触らないでね。後でゆっくり片付けたいから」とボソッとつぶやいた。
Kさんは長年暮らして来た家や物との思い出や家と向き合いながら、ゆっくりと整理したいんだと、ハッとさせられた。そして、同時に家を取り壊して再建はしないと決めた覚悟のようなものも感じた。
そんな話しをボランティアたちと話していたら、「片付けしていると生活が垣間見えて、僕たちには捨てられない」と感じている人も少なくなかった。
一つひとつの物や思い出と向き合う事で心を整理しようとしている被災者の人たちに丁寧に付き合っていく事が求められている。(吉椿)
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