「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.79
—自主避難所から、自立避難所へ―17 (輪島市西保地区上大沢編―6)
先日7月14日、上大沢に3度目の足湯で訪問した。昼間は特に暑いためか、集会所には男性3名と女性3名しかいなかった。でも、連休の日曜日が影響したのか、足湯が終わった頃に娘さんが迎えに来たり、お孫さんが覗きに来たりと和やかなひと時があった。男性のうちお一人は足湯2回目で80歳のお爺さん。もう一人は、毎回お会いする男性だが工事に来ている方のようだ。そしてもう一人は、初めて上大沢を訪ねた時にもお会いしたNさん。米作の段取りをする一方で、輪島市内の塗師屋に働きに行っているそうだ。半分は「ボランティアや!」と言っていた。Nさんはいつも作業用の“つなぎ”を着ていて、以前訪ねた時に「このつなぎは地震後ずっと着てるので、洗い替えがあればなぁ…」と言っていたので、穴水のガソリンスタンドの社長に無理を言って1着貰ってNさんにあげた。と言っても実はペンキがいっぱい付いているお古だったのだが、喜んで着てくれていた。
さて、やはり暑いせいか足湯をしていても、みんな疲れてしんどそうだったのが印象的だった。足湯は気持ちよかったと言ってくれるのだが、80歳のお爺さんはじめ、みんな肩が痛い、膝が痛いと訴えていた。一人だけ気になるのは、この1週間ほど食が進まないとのこと。熱中症の予備軍かなぁと心配だった。こんな時には看護師さんや保健師さんがいたら適切なアドバイスもできたのに‥‥と痛感した。
取りあえず、膝が痛いという爺さんには「膝の裏に座布団を二つに折っておき、膝伸ばしをすれば少しは楽になるよ!」とか、「膝頭のてっぺんではなく、淵をトントンと叩くといいかも・・・!」とか、「そうか!」と興味を示してくれた。
ばあちゃんたちは、みんな口を揃えて「肩が痛い」「首が痛い」と訴えるので、30年ほど前に独学で知識を得た「足の反射療法」を披露した。「痛いところを直接揉んだりしてはダメですよ。痛いところは足の裏に反射しているので、足の裏を触って痛いところがあれば、そこを揉むとよいです。」「肩の反射は、足の裏のこの辺り。腰に聞くのは土踏まず…」とか言って少し、さすってあげたり、揉んだりして挙げると、「あれっ、首が回るようになった!」とびっくりしていた。私自身がここ数か月、首の痛みでいろいろやっているので、そのうち効果のある方法を指南してあげたら、首の痛みが楽になったようだ。「あ~でもない、こ~でもない」とたわいもないことを言っていると、空気は和んでくる。そういえば、先日も新聞記事で「心のケア」という大層なことではないが、いろいろ薬を処方するより、一番聞くのは“人薬”と言っていたのを思いだす。「足の反射療法」は、足首から先を揉むのだが、「足首から先は、どのように揉んでも身体に異常はない」というのが特徴だ。足湯+足の反射療法は、まさに“人薬”だと納得した半日だった。
(被災地NGO恊働センター 顧問 村井雅清)
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