「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.88
「足湯から見える被災地①」
「3回も突き返されたの・・・」
町野町(輪島市)の仮設住宅で暮らす女性(70代)が足湯の際にこう語った。
その女性のご主人は、漆職人で自宅は全壊し、少し離れた山沿いの仕事場も被害を受けたという。
全壊した自宅が隣に倒れ掛かっていて危険な事から、二日前に自宅の緊急解体が始まったそうだ。この女性は、この日解体業者に呼ばれて「やっと過去帳や香典帳や貴重な書籍が取り出せたの。」という。
石川県は、被災した中小企業や小規模事業者の再建をサポートするための「なりわい再建支援補助金」という制度を設けており、工場などの施設や機械などの設備の復旧費用が最大3/4が補助されるが、
この女性が言うには、「仕事場の40年前の電器の値段や建てた際の諸々の証明者などとにかく昔の細かい書類がたくさん必要で、そんなん無理やわ。。」と頭を悩ましている。
その後も、文章がおかしいから書き直してと言われ、これまでに3回突き返されて未だ申請書を受理してもらえていない。
「なりわい補助金に応募してくださいって言うから応募したのに、全然通らない。伝統工芸なのに。。」とうなだれる。
仮に数十年前の書類があったとしても、全壊した自宅からどうのように探し出すのか。制度があっても非常に使いづらいと感じている被災者の現実を見せつけられた。(吉椿)
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