「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.91

「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.91

 —自主避難所から、自立避難所へ―23(上大沢編―7)

 本レポートNO90に続いて、上大沢でヒアリングをさせて頂いた100歳のお父さんのこと。区長の息子さんは100歳というのだが、ご本人は「99歳、“もうろく歳”」と茶目っ気たっぷりと、自分は耄碌(もうろく)したという。

 昔は、漁業も盛んで“海は宝”と言っていたほど。イワシやサバの刺し網漁とワカメや岩ノリの採取も女性の仕事としても命懸けだが、活気があった。以前にもこのレポートの上大沢編でも紹介したが、上大沢の岩ノリは絶品で高価なものだ。

 イワシやサバの漁場は、“女郎島”にあったと。この“女郎島”と聞いたときに、以前ばあさんたちと話していた時に、「こっちは姉神さん、(隣の)大沢は妹の神さん」と言っていたのを思い出した。また、上大沢の入り口には“男女滝”という観光スポットがあり、女滝が主流で、男滝が支流と女性が上にあることが新鮮だった。お父さんがいう“女郎島”という表現も関連しているのではないかと思えた。また、上大沢にある日吉神社が姉神様で、大沢にある静浦神社が妹の神様と、どことなく大沢を意識しているようにも見える。お父さんは、風除けのためにある“間垣”についても、私が「大沢にも“間垣の里”とか看板がありましたね。」というと、「大沢は恰好だけや!上大沢の方がちゃんとしてる?毎年新しいのと古いのを入れ替えている。」と自慢げだったのが印象的だった。(了)

 (被災地NGO恊働センター顧問 村井雅清)

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