「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.93

「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.93

 水害篇―1

能登半島支援 緊急支援のお願い!!

 1月1日の奥能登地震の復旧途上の中、記録的豪雨が容赦なく被災地を襲いました。21日から降り続いた雨もようやくおさまり朝晩は肌寒いくらい気温がグッと下がりました。

 当センターが拠点置く七尾市中島町小牧でも、床下浸水の被害が出ています。仮設住宅でも床下浸水があり、お熊甲祭り(豪雨のため中止)に参加しようとしていたボランティアとともに様子を見に行きました。「避難しようと近くの中島コミセンに行ったが開いておらず、市に電話したところ担当外だからと対応してもらえなかった。」との声が…。不安な時間を過ごされた方もおり、仮設住宅の被災者には避難所の周知がまだできていなかったようです。「朝は床下の土が見えないくらい水に浸かっていた」という住民さんもいました。
水が溜まっているところもあるようなので、七尾市と【連携】を取りながら対応していきます。

昨日23日は 「やさしや足湯隊」のメンバーと当センターの学生スタッフおよび東北大学の学生と今回の地震でつながった中島町のお寺からのSOSで 裏山が崩れた 浄明寺さんの境内の泥かきのお手伝いをし、その後輪島市の浸水被災地を視察しました。もうひとつは、「やさしや足湯隊」つながりのOさん宅で(輪島市西新橋通)床上浸水の対応、もう一軒は地震の初期に問い合わせのあった漆を届けたおはし屋さんの実家の床上浸水の三軒を視察と片付け作業をしました。以下に被災者のみなさんの声を紹介します。

「4人でこの土砂を片付けようと思って、気持ちが沈んでいたけど、学生さんがたくさん来て助かりました!」

「地震で被害はなかったけど、やっと落ち着いてきたのに心が折れる」

「漁師をしているけど、地震で漁はできないし、年齢も60歳を超えるとパートもできない、

家を直すにもお金がかかるしどうすればいいの」

「みなさんが来てくれて助かりました」

地震でほんの少し落ち着きかけたところの豪雨被害に被災者の人たちは途方に暮れています。諦め感が強く、いち早いボランティアの手が必要です。また孤立状態の地域も多数あります。(増島)

 今回の能登半島を襲った記録的豪雨により、死者7名、行方不明6名、孤立集落115カ所(56集落とも)という甚大な被害が発生しました。ご存知のように同地域は今年の元日に大規模な地震があり、10ケ月を前にして、やっと地震被害からの暮らしの再建の一歩を踏み出した、あるいは一歩を踏み出そうと心づもりができたところなのです。

特に今回の豪雨水害でダブルパンチを受けた被災者は、口々に「心が折れた」「もうやる気がでない」「泣きっ面にハチ」「踏んだり蹴ったり」「弱り目に祟り目、弱い人に重なってる。」などと、当方に暮れた叫び声ばかりが聞こえてきます。

 いまこそ、毎日この水害報道を観ている私たちが、今まで以上に支援の声を、行動を起こさなければ、本当に心が折れ、立ち上がれないのではないかと胸が痛くなります。

 災害の多いこの国なので、みなさまにはご支援のお願いが続き、恐縮ですが一人ひとりが少しでもできることをしませんか・・・・。どうかよろしくお願いします。

 記録的豪雨水害による輪島市や珠洲市、能登町の甚大な被害報道があり、再び悪夢のような孤立地域に住む被災者に安否確認を始めました。元日の地震以来おつきあいを始めた輪島市および珠洲市の外浦の、地震で一時孤立した集落の中で、何とか電話が通じたMさん(珠洲市真浦)は、「この水害で道路が塞がれ、また孤立しました」と。また、輪島市西保地区の上大沢被害者には連絡がつかず、「上大沢はダメだろう」という情報も入り心配したのですが、今日23日になってやっと無事が確認できましたが、上大沢に行く林道で土砂災害が多発し、「車では行けないけれど歩いて行く」と言われた被災者もおられました。仮設住宅に当たってやっと入居できたところに、今回の豪雨で「床上浸水」(770戸)という被災者は、「どうすればいいの・・・?」と途方に暮れていました。

 9月14日の午後に足湯をしてきたばかりの輪島市町野町の唯一1件しかない「もとやスーパー」さんは、大量の流木が流れ、店内には2mほどの泥が積み上がり、見るも無残な光景になっています。いち早く仲間のNPOが泥出しに入ったようですが、「もとや」の女将さんは、気丈にも「やるしかない!」と取材に応じておられましたが、むしろ痛々しく感じました。みなさん、あらためて能登半島を注視してください。そして可能な限りのご支援をこころよりお願いします。      (被災地NGO恊働センター顧問 村井雅清)

*私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成を頂き活動しています。

*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。

https://www.civic-force.org/info/activities/earthquake202401/20240130.html

*私たちの活動は赤い羽根共同募金会「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。

引き続き現地からの情報を発信していきます。

ブログはこちら→http://ngo-kyodo.org/2024noto/

■活動支援金のご協力をお願い致します。

・クレジットカードでも寄付ができます。  https://congrant.com/project/ngokobe/605

・ヤフー募金でもご寄付いただけます。  https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240008

・郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター

・銀行振込 ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556  名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター

*お手数ですが、備考欄に「2024年能登半島」と記入して下さい。


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