「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.101 水害編―9
水害から2週間が経過しました。被災地の光景はあまりにも悲惨で言葉がでません。地震の被害なのか、水害の被害なのかわからないほど被害は深刻です。
地震後、これから暮らしの再建について考えようとしていた矢先の出来事。また、ここ数日は、雨が強く降ることもあり、側溝が泥でつまり、溜まった水が家屋に浸透してきたり、
住民さんは「また、水が襲ってくるのではないか、ひやひやした」と眠れぬ夜を過ごしています。
そしてみなさん、目のまえに起こった被害に気持ちが追いつかないまま、必死で泥をかきだし、家財道具を搬出しています。一度外に出した泥だらけのものを使えそうなものから 、泥だらけになった家財を丁寧に洗い流す、途方もない作業が続いています。
ボランティアが洗ってきれいにしたものを、やはり捨てざるを得ないものも出てきます。
それをボランティアに気遣って、「捨ててしまって申し訳ない」と涙ぐむ住民さん。
そして「ごみの捨て方も複雑でわからない」と言いながら泥まみれの油や調味液をタオルに浸して廃棄しています。「こんな時くらいもう少し捨て方を簡単にしてれたら」と。「お父さんは認知症で地震後から酷くなって、介護と片付けとではとても大変」と窮状を訴えています。
また、別の住民さんは仮設に入居して、入りきらない家財道具を公費解体予定の自宅に保管していたところ、この水害ですべてがだめになったが「思い出のアルバムだけは救出したい」と。
他にも、昨年ご家族を亡くされ、地震に続いて水害に遭い、「もうどうしたらいいのかわからない」と途方にくれる住民さん。
地震で漁にも行けず仕事を失い、災害関連の仕事をしている住民さん。
漆塗りの箸をつくる工場で、地震でやっと片付けた矢先の水害でまだ材料が水に浸かる被害を受けた人。
地震につぐ水害と、「神も仏もない」とはこのことか!と思い、言葉になりません。
ぴんと張りつめた糸がいつ切れてしまうのか。すでに体調を崩して入院された方もいます。地震から認知症が進んだ方もいて、ご家族は介護と水害の片付けと疲労困憊です。ペットがいるご家庭も一時ペットを金沢に避難させている方もいます。
そんな過酷な状況の中、現地では少ないボランティアで必死に泥をかきだし、家財を搬出し、少しずつ町を、住宅をきれいにしています。現場では (一社)おもやい、ちーむこのへん 、コミサポひろしま、TEAM B-DASH、信州上田重機隊、四番隊、輪島市社会福祉協議会などのみなさんと連携しながら活動させて頂いています。そして、住民さんみずからもお手伝いに駆けつけてくれています。
当センターが拠点を置く、七尾市中島町小牧の壮年団のみなさんが軽トラックを持ち込み活動に参加してくれたり、地震の片付けに行った住民さんがや七尾市の職員さんがボランティア休暇を取ってきてくれたりと、困ったときはお互い様、能登の言葉でいうと「えー」(結)ですね。
また、全国各地から支援物資も届いています。みなさんのご支援により活動ができています。引き続きよろしくお願いします。(増島)
*私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成を頂き活動しています。
*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。
https://www.civic-force.org/info/activities/earthquake202401/20240130.html
*私たちの活動は赤い羽根共同募金会「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。
引き続き現地からの情報を発信していきます。
ブログはこちら→http://ngo-kyodo.org/2024noto/
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。 https://congrant.com/project/ngokobe/605
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・銀行振込 ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「2024年能登半島」と記入して下さい。
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