「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.105 水害編―13
能登半島支援 緊急支援のお願い!!
さて、前号水害編―NO11の最後で、「上大沢の有名な間垣は一部流されたものの、間垣の中の敷地に入ると住家は地震後のそのままで、水の被害はなかった。」と書きました。21日の大雨は予想されていたので、住民のほとんどは20日までには輪島市内の仮設住宅に避難していたのです。(当日、緊急避難し、九死に一生を得たのは区長とその父だけです。)
冒頭で述べたように、上大沢の場合は水害での住家の被害は(ゼロではないですが)ほとんどなかったのです。川沿いの物置などの倉庫にしていた建物が流され、海外に近い間垣の外の道路が陥没していたので、その向こうにあった軽トラックは出せないままです。
住家は地震後の被害のままで、修繕や再建が終わっていない状況で、水害での被害はなかったけれども、そこに住むことはできないので、みなさん“着の身着のまま”逃げてきたのです。
そのため、そろそろ肌寒くなってきたにもかかわらず、「半袖しかない!」「すぐに帰られると思ったので、冬物の衣類を置いてきたまま!」という声が出て来ました。確かに、私も一度水害の後歩いて上大沢の集落まで行ってきたので、(口には出せないが)正直「当分、帰られないだろうなぁ・・・」と思っていました。「寒さ対策で冬用の衣類が急ぐ!」と思い、29年前の阪神・淡路大震災より共に災害救援活動を行なって来た“コープこうべさん”に依頼して、緊急に冬用のセーターやズボン、ダウンなどを集めていただき、また白元アース株式会社より提供戴いた“湯たんぽ”とともに皆さんが避難されている輪島市内の仮設住宅に届けて来ました。
その日は日当たりもよかったのですが、風が強かったので、ほんとうにみなさん寒そうな恰好でしたが、出迎えてくれました。地震の後、4月に初めて上大沢に行き、その後足湯を3回実施してきただけに、当NGOのスタっフや二度連続水害にあった佐賀県武雄からのボランティアさんが届けてくれ、大変喜んでくれました。こうして顔を見せるだけでもボランティアとして大事なことなんだとあらためて教えられました。水害がなければ、4回目の足湯活動を計画していたところでした。婆さんから「兄ちゃん、兄ちゃん!」と頼られているNさんの仮設住宅の一室だけが裏山の水が入り、残念ながら少し床上浸水という被害に遭いました。
ところが、なんと一昨日、そのNさんと他5人とともに、また上大沢まで歩いて行ったというのです。これにはびっくりしました。早速Nさんに電話したら、「私たちは、こういうのは慣れているから…」と“こともなげに”言われたので、「え~?」とまだびっくりでした。(続く)
(被災地NGO恊働センター顧問:村井雅清)
(*ちなみに本レポートの上大沢編はNO54,NO71,NO73,NO74,NO77,NO79です。参考にしてください。)
*現地に入られた記者が詳細の記事を発表されたので参考にしてください。
https://mainichi.jp/articles/20241003/k00/00m/040/233000c
*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。
https://www.civic-force.org/info/activities/earthquake202401/20240130.html
*私たちの活動は赤い羽根共同募金会「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。
引き続き現地からの情報を発信していきます。
ブログはこちら→http://ngo-kyodo.org/2024noto/
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