「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.113

「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.113

   水害編―20

 能登半島支援 緊急支援のお願い!!

 9月の記録的豪雨による二重被害となった被災者は、それぞれ必死で「心が折れそう」なのを踏ん張っています。水害後、二重被害でもう精神的にも、肉体的にもボロボロになったOさんは、結局1週間療養入院をされました。元日の震災以降偶然お出会いし、お世話になったことがきっかけで通って来ただけに、予測はしていたものの「1週間入院…」と聞いて心配していました。

 でも、当NGOのスタッフや当NGOに支援に来てくださっている方々、さらには後方支援で物資や食料、水などを提供して下さっている方々の細やかな、いわゆる「みそ汁の冷めない距離」を保ちながらの寄り添いで、日に日に元気になって来ています。手前味噌で恐縮ですが、ほんとうに“ボランティアの力って凄い!”と痛感しています。石川県は元日の地震後、しばらくして「ボランティアは控えて」といい、その影響が尾を引き、未だにボランティアが多いという状態にはなっていません。Oさんのように特に直接はもちろん、間接的にも9月以降の二重被害の影響を諸に受けた人は少なくありません。ボランティアがもっと、もつと被災者の傍に寄り添えれば、どれだけ被災者は元気になれるのかと考えれば、今の現状には苛立ちが募るばかりです。元日の地震後能登半島の被災地には、約100団体以上のNPO/NGO,ボランティア団体が支援活動に入っています。

 しかし、何故石川県あるいは被災自治体は、この100以上の団体に丁寧にお願いして、ボランティア参加をお願いしないのでしょうか?忙しいしいし、人材不足で、いちいち100団体にお願いをしておられないという事情でしょう。でも、今、一番急がれるのは看護師や介護師など専門家も含めて、ボランタリーな活動がどれだけ求められているかということです。県は制約が多いにもかかわらず、バスを仕立てて、ボランティアを派遣するより、その約100団体以上に「一人でも多く、ボランティアを被災地に派遣してください。ついては、そのあと押し(経済的支援)は可能な限りします。」と言えば、水が流れるごとく、スムーズに被災地にはよい風が吹くことでしょう。是非、一考を提案したい。

(被災地NGO恊働センター顧問:村井雅清)

*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。

https://www.civic-force.org/info/activities/earthquake202401/20240130.html

*私たちの活動は赤い羽根共同募金会「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。

引き続き現地からの情報を発信していきます。

ブログはこちら→http://ngo-kyodo.org/2024noto/

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