今号は、学生ボランティアの南太賀くんのレポートを紹介します。南くんは長崎県の出身で大分大学の学生時代に2022年8月に東北・北陸地方を襲った豪雨により被害を受けた石川県小松市の水害支援活動に参加してくれたことがきっかけで、その後も被災地に駆けつけてくれています。この春からは兵庫県立大学院減災復興政策研究科の減災復興専攻博士前期課程に入学し神戸に居を移しています。能登半島地震発生後は度々能登の支援に来てくれています。
【被災者の自発的な被災地支援】
「私は震災前の生活に戻ったのに全然幸せじゃないんです」
この言葉は先日、穴水町のMさん宅へ「今後こちらで足湯をさせていただけないか?」ということで伺った際に話されていたとても心に響いた言葉です。このMさんは自宅で音楽教室をされており、地震発生時には家の中はぐちゃぐちゃになってしまったものの、奇跡的に家の構造とピアノに大きな被害はなかったようです。発災から避難生活をされていましたが、水道が通るようになってからは自宅に戻り、生活の再建がスタートしていました。
しかし、近所の方達は避難生活を余儀なくされている方も多く、その方達が気になってしまい「自分だけが生活が元通りになっても幸せじゃない!」と強く感じられたようです。そこで復興の一助になりたい!ということで、昨年、取っていた音楽健康療法士の資格を活かして避難所で健康体操などを行ったり、自宅の音楽教室に演奏家の方達を招きコンサートをされただけでなく、自宅の2階部分と離れをボランティアの宿泊場所として貸し出しているのです。
能登半島は何ヶ月経っても景色が変わらないな。と感じることも多いですが、そのようにまずは周りの人たちからと、ちょっとずつちょっとずつ復興の歩みを進めている被災者の方が多くいらっしゃいます。そんな方達の力を借りながら我々も被災地の復興を着実に進めていけたらいいなと思います。(学生ボランティア・南太賀)
*私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成を頂き活動しています。
*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。
https://www.civic-force.org/info/activities/earthquake202401/20240130.html
*私たちの活動は赤い羽根共同募金会「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。
引き続き現地からの情報を発信していきます。
ブログはこちら→http://ngo-kyodo.org/2024noto/
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