熊本地震救援ニュース 第7報

 14日の地震発生から1週間が経過しました。当分この揺れの状態は鎮まる傾向にないとのこと。さらにあいにくの雨で、被災者の方々の心労にまた 拍車をかけるのではないかと心配です。加えて、特に地盤が緩んでいる山間部の表層崩壊も心配されます。震災「関連死」は10人となりましたが、予 備軍のことを考えると今後どうなるのだろうかと頭を抱えます。震災「関連死」というのは、長期化する避難生活による疲労やストレスの増大による体 調悪化が招くものです。

◎昨日、現場から入った阿蘇郡産山村の被害状況です。(頼政)昼間は家に帰っている人が多く避難所は人がいないことが多い。夜は避難勧告が出ているのでほとんどの人が車中泊。お年寄りが避難所の中に入り、若手は車中泊。みたところ、全壊・半壊は少ないが屋根が壊れている家などが多い。話を聞くと、「熊本と比べれば被害が少ないから大丈夫。」「東北も大変だったんだから、私たちも頑張らないと」

一軒のおたくに伺って話を聞きました。「断層に沿って被害がある家が直線に並んでいる」「産山は全然報道されていない。熊本から孤立しているので陸の孤島のようだ。」「家の中はぐしゃぐしゃ。余震があるので片付けてもまた散らかったり。」「一人暮らしの人は息子さんのところに行ったりしている人もいる。」「支援は全然ない。初めてのボランティアだ。」(まけないぞうを渡して)「すごく嬉しい。励みになる。こんな支援をしてもらって本当に嬉しい。」

――阪神・淡路大震災から災害被災者が作り続けている「まけないぞう」をプレゼントしたらで喜んでくださったようですが、少しでもストレスの軽減 になっていることを祈るばかりです。

◎昨日、熊本市内の高齢者から「膝の裏にしこりがあるようで心配だ。どうすればいいか?」という問い合わせが事務所に入った。「何故、ここに?」 と戸惑っていたが、「エコノミークラス症候群」予防チラシを配布しているのだが、チラシの発行責任として当NGOの連絡先を記入しているからだっ た。当NGOと連携している海外災害救援NGO「CODE」のスタッフが対応してくれたので、適確なアドバイスをして対応してくれた。

●自衛隊が、避難所として船を提供しました。益城町では車中泊の人が1万人近くもいるという。“揺れが怖い、エコノミークラス症候群も怖い、でも 家を離れられない”という被災者も多いことでしょう。でも、例え一晩だけでもゆっくりと休んでくださいねと伝えたい。(一人の命が救える可能性が あれば、費用対効果を考える必要はない。こんなときは、たった一人のためにも寄り添うことが大切だと思う。)**安倍首相は、20日「早急に入浴、食事、宿泊の提供が可能なフェリーを避難所として活用していく」と表明しました。◎CODE海外災害援助市民センター(被災地NGO恊働センターの姉妹NGO)が、昨年4月に発生したネパール地震でもご支援を頂いた「アウトド ア義援隊(モンベル)」が、熊本地震の被災地でテントの提供を始めました。小ぶりのものなので車中避難している被災者には朗報です!1日1時間で も軽い体操をしたり、足を伸ばして仮眠をすれば「エコノミークラス症候群」の予防になります!!モンベルさんは、いつも「痒いところに手の届く」支援をされますね!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です