熊本地震救援ニュース 第15報

 GW初日のボランティア状況について、テレビ報道は「GW ボランティアの受入制限も」というトーンですね。これを見た新聞社などは、「何故、制限をするのでしょうかね、どう思われますか?」という問い合わせがくる。ここ数日、こうした取材ばかりです。
 もう思わず「どうしてでしょうね?」と言わざるを得ない。ほんとに災害のたびに、同じことが繰り返されるのか?一つの要因として、これまでにも報告しているように、住民同士の助け合いが定着しているために、表面的にはボランティアの助けは要らないということかもしれない。でも、このような切り口で疑問を持ち、深ぼりしようという視点が見られない。とすると、視聴者にはあらたな課題は見えないということにならないか?何となくストレスが溜まる。

●昨日、当NGOのスタッフ等4人が熊本県西原村に向かい、昨晩のボランティアセンターのミーティングに間に合った。ニュース第14報でレポートしたように、住民主体の避難所運営をされているようなところでは、足湯で心身共にリラックスされるのがいいだろうなあと思います。この4人は、足湯のエクスパートばかりです!!

●西原村で支援活動をしている中田美咲さん・西井開さんの二人が係わった「親子カフェ」の様子をお伝えします。
(4/25 14:00-16:30、参加者:おんなのこ8人、おとこのこ8人、おかあさん5人)
  
<おかあさんのつぶやき>
-在宅避難者(子ども3人、高校生、小学生、保育園):>
*一回目の地震で、かなり家の中が崩れて、整理したら、2回目の地震が来て、テレビ以外の家財道具が全部壊れた。
*最初の二晩は車中泊したけど、もう無理ってなった。しょうがなく家を片付けて家のベッドで寝ている。
*在宅避難者の方がお金がかかる。物資も欲しいものは避難所の方々が先に取っているので、自分が欲しいものは買うしかない。区長さんがしっかりしているところは、一軒一軒まわって物資のニーズなどを聞いて欲しいものをくれる。
*高校が今日から始まって、お姉ちゃんがいままで妹と弟をみてくれてたけれど、みてくれる人がいなくて、どうしたらいいかわからない。
*水がでないので、お姉ちゃんのお弁当を持っていくのにもすごい困る。高校で妹や弟を預かってくれるということだけど、もちろん妹弟たちのごはんは学校でないので、持たせなくてはならず、預けるのも、うーんって感じ
*判定が青で、いろんな保険がおりるか心配
*旦那さんがもう会社いってるけれど、会社も大変
*家の片付けをそろそろ始めたい
*実家で3世帯みんなでご飯を食べているから、米が足りない
*地震があってから子供がいつもとは違うので心配。PTSDではないと診断はされたけれど、この状態が続くのは無理。

< 避難所の方(子ども2人、保育園、1歳児)>:
*避難所で1歳半の子どもがチョコレートと飴を覚えてしまって大変。3歳から与えようと思ってたけど、避難所にチョコレートなどがいっぱいあるから、食べてしまう。場所なども覚えてしまっているからなくなったらとりにいってしまい、どうしようもない。
*炊き出しは時間が決まっているからしょうがないし、作ってもらっている身でわがままは言えないしとてもありがたいけれど、子どもが食べたい時間に炊き出しがなかったりするから、ついついお菓子などになってしまう。
(チョコレートなどを覚えてしまって大変というのは避難所で生活している2人のお母さんから聞いた。)

<車中泊している方(子ども2人、保育園、2歳児)>
*子どもがいるので、車に寝泊まりしている。「今日も車で寝るのー?」と保育園の娘に毎日言われるたびにごめんねと思う。
*石田さんが歌を歌ってくれて歌を聞いて号泣。これからどうしようという不安が止まらない。でも歌を聞いてちょっとほっとした

こうした被災者の生の声(つぶやき)を見ていると、支援のあり方もいろいろ考えさせられることも少なくないですね・・・・・。

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