熊本地震救援ニュース 第53報

<災害時におけるボランティア事情-33>
 熊本地震から2ヶ月が経ちましたが避難所にはいまだなお6400人の方が避難生活を強いられています。
熊本日日新聞は「県が整備中の応急仮設住宅は65団地2951戸のうち、完成したのは5団地232戸(13日現在)にとどまる。約6400人は避難所生活を続けており、生活再建に不安を抱えたままだ」(2016/6/14熊本日日新聞)と報道。

<6月12日現地レポート>
 今日は避難所での足湯活動を行いました。今回はなんと菊池市の地域おこし協力隊の「きくちのもん」のみなさんのご協力で、菊池で有名な温泉の湯を使い、足湯を行いました。温泉をポリタンクに入れて車で西原村まで運んでくれました。菊池温泉のお湯はぬるぬるすべすべで、効能がとてもよく、西原村の人たちも「菊池温泉のお湯はいいね~」と誰もが話してくれています。
温泉カー1_s
温泉カー2_s
温泉_s

足をいれると、いつも以上に効果があるのがわかります。徐々に背中のほうからポカポカし始め、汗がじわーっとにじみ出てきます。みんな足の裏までのすべすべです。冷え性のお母さんは、あっと言う間に赤らんできて、自然と笑顔がこぼれます。
きくちのもん2_s
きくちのもん_s

 そして、今日は足湯以外にも地元西原村の整体のボランティアの方とその友人の南阿蘇のお仲間や、八代から来られた釜炒りの貴重なお茶を提供してくれるボランティアのみなさんと菊池温泉を提供してくれた「きくちのもん」とのコラボで、本当にフルコースのような、心も身体も芯からリラックスできる一日になり、厳しい避難生活の中で一時の潤いを与えてくれました。
お茶_s
笑顔_s

~足湯のつぶやき~
若い人にこんなことしてもらってうれしいよ。住んでいるとこがすべて壊れてしまった。今度くじを引いて当たれば家に住める。でも近くの人たちと別れる(離れる)のはつらいね。気持ちよかったよ。本当にありがとうね。
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~ボランティアの一コマ~
ボランティアセンターのトイレは仮設トイレです。トイレを毎日ボランティアが掃除をしてくれます。掃除をしないと臭いがきつくなるからです。EM菌がいいよと勧められ、EM菌を入れたそうですが、酸がきつくてかなり臭いがしてきたそうです。思い出すに阪神・淡路大震災直後、神戸市兵庫区内の須佐野公園にボランティアのベースキャンプをおいて活動していた私たちですが、その敷地に「被災地障害者センター」さんが同居していました。その公園に仮設トイレが6基ほど設置してくれていたのですが、あの時もEM菌で処置をされていたのですが、その仮設トイレを毎日黙々と掃除をしてくださっていたのが、被災地障害者センターの当時事務局長をされていた故大賀重太郎さんでした。また、佐賀からボランティアに来られていた僧侶も滞在中毎日トイレ掃除をされていたことを思い出します。
ほんとにボランティアに感謝です。              (増島智子)

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