(本レポートNO8の続き)
次に、90代のお母さんと60代の息子さん、お二人暮らしのYさん宅を訪問しました。Yさんは商店街の中に家があり、昔はここで商いをしていたため、縦長の細長い家に住まれていました。訪問すると家の外に出てきてくださり、被害の様子を見せていただきました。パッと見たところ大きな被害は見えなかったのですが、中を見させていただくと壁や基礎にヒビが入ったり、柱が歪んで隙間ができたりするという被害が出ていました。また、家の裏にある土蔵が大変な被害を受けてしまったので、解体してしまいたいということでした。ボイラーと廊下の床も今回の地震で壊れてしまったため、30万円掛けて修理をしたとおっしゃっていました。
90代のお母さんは地震前に肺炎にかかってしまい、現在はあまり動けない状態とのことです。息子さんが基本的には面倒をみておられるのですが、風呂にもほとんど入れていないということで、何らかのサポートが必要であると思います。また、息子さんも軽度の精神障害をお持ちなのですが、手帳の申請はしていないということで、そちらのサポートも必要です。
今回は、諸々のお話を健康増進センターにおつなぎし、今後は包括支援センターなども関わりながら、生活の支援なども検討してくださるということでした。
また、まだ罹災証明の申請もしていないということで、一緒に申請書を書かせていただきました。地震から4ヶ月以上が経過していますが、いまだに罹災証明書の申請すらできていないという方がおられます。もうすぐ申請期限がやってくるという中、個別のサポートが重要です。
家の裏にある畑の雑草が伸び放題になっていて、気になっているとおっしゃっていました。「草が伸びてきてから俺の運がなくなった」とおっしゃってもおり、とても気にされているご様子でした。普段からご近所付き合いはほとんどないということで、なかなか地域の手助けをもらうことも難しい状況です。草刈りの件も健康増進センターにおつなぎしつつ、今後はシルバー人材センターなどとも連携して、草刈りできるように進めていこうという話になっています。
日頃から近所付き合いがないということで、包括支援センターや民生委員さんもなかなか家にあげてもらったりすることができないようです。今回はよそ者の我々が訪問したことがよかったのではないか、と健康増進センターの方もおっしゃっていました。(NO10に続く)(代表:頼政良太 )
*なお「奥能登地震2023」の活動は、公益社団法人Civic Forceとのパートナー協働事業として実施します。
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