「令和6年(2024年)能登半島救援ニュース」No.125
水害編―28
震災から11ヶ月が経ち、住民のみなさんの心がざわざわし始めている。
「お正月が怖いなあ」「ここにはいたくない」「また来たらどうしよう」との声が聞こえてくる。
そして、水害から2ヶ月が過ぎた。地震と豪雨の複合災害に遭った住民さんは「なんで?」「なんで私だけ?地震の次に水害まで。どんどん財産がなくなっていくよ。なんか私悪いことしたのかしら」「もう、病んでしまって、夜も眠れない。半年くらいそっとしてほしい」「すごい揺れ、まだまだ油断できませんね」「雨風で揺れて、地震で揺れて」と。
そんな不安に追い打ちをかけるような揺れがまた能登地方を襲いました。
住民さん朝から「怖かった」「あの時のことを思い出す」「1月の地震の前のような暖か陽気で心配だ」「一晩中眠れなかった」「寝るのが怖い」「子どものまた一人でトイレに行けなくなった」など と不安を口にしています。
倒れかけたままの家並みが広がる一方で、公費解体が始まり、「更地をみつめながら寂しくなるね」「町の景色が変わっていくね」「これからどうなっていくんだろう」と。まだまだ先の見えない被災地です。でもいつか能登にかかる虹がみなさんを照らしてくれるはずです。(増島)
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