熊本地震救援ニュース 第77報

 久しぶりの救援ニュースです。相次ぐ台風襲来で熊本地震の被災地にも被害をもたらしています。先日も「ブルーシートの架け替え」の声があちらこちらから上がっているというマスコミ報道がありました。

 

 さて、熊本地震の被災地で、被災者を悩ませているのが擁壁や宅地問題です。私たちが支援活動を行っている西原村でも、斜面に建てられた家が多く、擁壁に被害があってなかなか再建できない、宅地にひび割れがあり不安だという家がたくさんあります。

 どのように対処したら良いかもわからない、というお宅もあるため土木の専門家の方々と一緒に訪問し、宅地の安全調査、応急対応のアドバイスなどをしてもらいました。

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 Mさん宅は、高い壁の上に建っているお宅で、壁全体が大きく割れて、家の前の通路、宅地部分に段差や地割れがおこり、きづらくなっていました。

そのままにしておくと雨が地割れ部分に入って、さらに地割れが激しくなるので、水が入らないようにブルトをかけていましたが、ブルトをかけていると段差がわかりづらく、先日おばぁちゃんがコケて、腕やに怪我をしてしまいました。

 擁壁自体は村の土地のものなので、来月には修理の予定だそうです。ひとまず応急処置として、家と軒先の空洞部分に土を入れ雨が入らないようにした方が良いと専門家からアドバイスいただきました。

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 擁壁に関しては修理のための公的支援制度もありますが、細かい条件があり全ての人に当てはまるわけではありません。(参考:http://www.vill.nishihara.kumamoto.jp/library/images/kouhoushi/saigairinji18gou.pdf

 

 こうして、宅地被害はなかなか素人では手が出せない部分が大きく、業者を待つしかない現状ですが、多額の費用がかかるため「応急的にでも自分で何とかしたい」という声も上がっています。

 ボランティアでお手伝いできるのは、あくまでも応急処置ですので、今後の復興に向け擁壁や宅地をどのように再建するのかを真剣に議論していく必要があるでしょう。          (頼政 良太)

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