2021年8月豪雨(仮称)支援レポートー24

(武雄からの現地レポートです。)
 佐賀県武雄市の水害被災地では、間もなく2ヶ月を迎えようとしています。2年という短い間に2回の水害に遭い、まちを離れる決断をした人も少なくありません。

 昨日は、旧北方幼稚園をお借りして「おもやいカフェ」を開催しました。物資・手作りグッズの配布、意見交換会、足湯、建築・弁護士相談会、マッサージ、馬や犬との触れ合い、かき氷、子どもの遊び場などカフェは盛り上がりました。また、去年水害に遭った球磨川の「個庫茶屋メンバー」(人吉)からは、人吉の高校生と旅館の女将さんとが一緒に造った「手づくりカンテラ」が送られてきました。カンテラには和紙で書いたいろいろな応援メッセージが貼られており、メンバーの代表園田さんは「人ごととは思えない。被災地を思う人たちがたくさんいることを感じて欲しい」と言葉を添えてくれました。、
 夏の暑さのような晴天に恵まれ、子どもたちはたくさんの汗をかきながら、思いっきり園庭を走り回り、動物とも触れあいました。「こんなにたくさん遊べて、とてもよかったです!」とお母さんにも喜んで頂けました!
 武雄市長さんにも参加頂いて、意見交換会もありました。参加した若い世代ではまちを離れる決断をした世帯がほとんどでした。今回は2回目の水害ということもあって、引っ越しをされる方が多く、寂しい限りです。
 残された人、今後まちを支えていく若い人たちをどう支えていくかも大きな課題です。

 また今回、参加してくれたボランティアの方々も出会いや発見がありました。地元で女性の相談などを行っている「ひとひとネット武雄」の庭木代表は「おもやいさんもがんばっているから、私たちも何かしなきゃと思って、物資を集めて、被災された方にお配りしたりしています。」と嬉しい言葉をいただきました。また、いつも配食のお弁当を作ってくれている伊万里の久保田鮮魚さんも「おもやいさんのお陰でお弁当をつくれるしボランティアも続けられます」と話してくれてSNSを通して全国から寄せられた手作りグッズを住民さんに配布してくれました。そして、個人でお手伝いに参加してくれた女性のボランティアさんは、「前回の水害で、地元でも被災した人がいたけど、自分は被災してないから、何かしたいけど、どう声をかけていいかわからずに何もできなかったんです。水害だと力仕事のイメージがあったけれど、お話を聴くだけでもいいと聞いて、今回思いきって参加しました。力がなくてもおしゃべり相手や物資の整理、配布などできることもあってよかったです!」と話してくれてました。「地元だから知ってる人ばかりと思っていたけれど、新たな出会いもあって、今回このイベントに参加できてよかったです!」などとボランティアに参加した人たちからもうれいし感想を頂きました!ほんとにおもやい(一緒に・共同して)の気持ちで開催できた一日になりました。

秋だと言うのに夏の暑さのような中、一瞬水害のことを忘れてたくさんの笑顔に出会えた日となりました。(増島智子)

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