(武雄からの現地レポートです)
佐賀へ出発する日、いつも被災地で活躍してくれるNGO号の洗車をして武雄市の被災地に向かいました。こちらはこの一週間日中は小春日和のような温かさですが、朝晩はぐっと冷え込みこちらも冬支度を迎えています。
被災家屋はまだ修理中だったり、大工さんの順番を待っている状況です。中には、前回の水害の時からほぼ手付かずで今回もやっと家の中を片付けたから、再建のお手伝いをしてほしいと言う依頼がありました。おもやいの建築士が訪問してみると、床も壁もカビだらけ、床下の基礎も崩れ落ちるような状態で、3ヶ月にしてやっとボランティアが入るようなお宅もあります。水害家屋は外見からはなんの被害もなかったかのように見えるのですが、一歩家の中に入ると、壁や床がなく、家財道具一式被害を受けて何にもない状態の家が数多くあります。ウッドショックと言われるこの昨今材料も高騰し、手に入りにくく、工事は遅れる一方です。
先日、訪問したお宅は、兄弟のお兄さんの自宅が被災し、大工の弟さんやおもやいの建築士も応急修理制度のサポートをしながら再建を進めています。2年前も被災し、前回新調した壁や床が今回も被害を受け、私も前回貼った壁材を剥がし、消毒を行いました。まだ真新しいい壁材を剥がすのはとても残念で複雑な気持ちです。お兄さんも傍らで作業を見守りながら剥がした壁材を運んでくれます。兄弟ともに「2年前とは違って体も思うようにいかなくなり、きついよ」と話しながら、体調に合わせて作業を進めています。
各家庭で再建の進み具合は違います。一部屋一部屋順番に進められ、工事が終わると掃除をして、家具を新調したり、荷物を移動したり、細々とライフスタイルに合わせて生活環境を整えて行きます。買い物もままならない人たちには買い物の付き添いをします。支援物資の家財道具を届けたり、寒さ対策のための炬燵などの暖房器具、毛布や冬服など個人個人のニーズに合った配布などきめ細かい対応をしています。
今年も残すところあとわずかで、気持ちも何となく気ぜわしくなっていますが、ここ佐賀の被災地ではまだまだ支援が必要な方たちがいます。みなさんのご協力お待ちしています。 (増島 智子)
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名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
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