「緊急レポート1」で触れたように、日本列島に停滞する前線の影響で各地に被害が出ています。ただ現在は前線が南に下がり、一時昨日までの九州北部及び広島などへの豪雨の影響は一時和らぐようです。長崎・佐賀・福岡に出されていた「大雨特別警報」は「大雨警報」に切り替えられています。一方前線が南に下がったために九州南部、四国、近畿、中部、東海、関東、東北南部へと降雨は広がっており、昨日に続き各地に「大雨警報」や「土砂災害警戒情報」が発令されている地域がある一方、一部の地域では「警報解除」という気象予報がでていますが、決して気を緩められないのが今回の「8月豪雨」のようです。
さて2年前の“佐賀豪雨”で被害のあった佐賀県武雄市では、前回の浸水被害よりも被害が拡大し、浸水面籍は4平方キロまでにも広がっています。佐賀豪雨のあと拠点を移転した武雄の「おもやいボランティアセンター」も浸水し、周辺にも近寄れない状況です。メンバーお1人は床上浸水に遭い、その恐怖を次のように語っています。
「昨日からの雨で、長崎県、佐賀県、福岡県、その他の県でも、いろんな所で被害がでているようです。本当にナメてました。防災や災害については少しは学んできたつもりでしたが全てがつ・も・り…でした。まさか!が通用しない事に改めて感じました。『命を守る行動』どこか他人事でしたが、当事者になると恐怖しかありません。まだまだ雨は降りそうです。皆様も、命を第一に行動をしましょう」と。
また、武雄の避難所では、コロナの影響で人数を制限していて、お断りされる方もいるようです。避難所の不足も懸念されます。食料も備蓄はないようで、近所の人たちが提供してくれているそうです。
毎年、被害は甚大になっています。ほんとうに“まさか”は通用しません!雨はまだしばらく降り続く予報です。すでに土地は雨水を多く含んでいます。各地で土砂災害の危険性が叫ばれています。たとえ雨がやんでも土砂崩れを起こしそうな場所には決して近づかないで下さい。
前線が下がったものの、広島県・岐阜県・長野県・福井県などに川の氾濫や土砂災害をもたらしています。昨年の「2020年豪雨災害」から新型コロナウイルス感染症との複合災害が続いており、当然その範囲も広がっています。感染には十分留意しながら、この危機を乗り越えられるように、これまでの知恵を出し合い、最後の一人まで救えるように取り組んでいきます。(増島智子)
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