2023年7月九州北部豪雨水害支援ニュース NO.10

本水害レポートは、“2023年7月九州北部水害発生以来、支援ニュースとして配信しています。7月10日、九州北部各地で大雨特別警報が発表され、福岡、大分、佐賀などに「線状降水帯」が発生し、各地で大きな被害となりました。

 本レポートNO3で少しお伝えしていますが、この7月豪雨で福岡県八女郡広川町にもその線状降水帯が滞留し、今までに経験したことがないほどの雨量を観測し、お一人が亡くなるという甚大な被害となりました。

(去る9月11日(月)に広川町を訪ねてきましたので、そのレポートを配信します。)

この広川町の川沿いに真言宗醍醐派熊野山康照院(住職 土師大空)という修行寺があり、川を挟んで対岸にこの寺の庫裏があるのですが、無惨にもこの庫裏が川の増水に飲み込まれ、全壊となりました。本堂の方は床上数センチという被害で、つい9月の初めに床を張替え、畳の部屋はフローリングに張り替え、取り敢えずお寺としての仕事ができるように修復をされました。ご住職は、庫裏から急いで法衣だけを引っ張り出したとおっしゃっていましたが、まもなく危険なので家に入ることは禁じられました。

康照院は、もともと先代のお父上の時代から“駆け込み寺”として、修行をしつつ、いろいろと悩みを抱えておられる方のご相談に耳を傾け、分かりやすい言葉で、適切なアドバイスをし、もちろん読経もし、滝行などの修行を続けています。

 一方、住職は水害以来、広川町のボランティアセンターにボランティア登録をし、ご自分の庫裏が被害に遭っているものの、広川町の被災者のところに行ってボランティアをされていたようです。住職は同町の消防団にも入っているのですが、団員が住職に「土師さんは、ご自分の家が全壊になっているのに、どうして他の被災者のために奔走されるのですか?」と不思議そうに言われるそうです。住職は、「人が困っているときに、助けるのは僧侶として当たり前だ。でも、ボランティアとして泥まみれになりながら被災者の傍にいると、寺のことも、全壊になった庫裏のことも忘れていた!!」と言われます。「えっ…?」とびっくりしましたが‥‥‥。(続く) (村井 雅清)

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*お手数ですが、備考欄に「2023年九州北部豪雨」と記入して下さい。


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