令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.10

1月5日に神戸を出発した第二次隊の山村(CODE)からのレポートです。1月6日に小牧に入りました。

小牧に来るのは、去年の9月20日のお熊兜祭り以来で、その時にお世話になった方々ともお会いできました。みなさん温かく迎えてくださり、「おー、たいち!久しぶりやね!」と言ってくれ、ハグまでしてくれた人もいました。

小牧の西岸コミュニティセンター避難所は、Kさんによると自主避難所らしく、指定避難所に比べると物資も給水車も、行政も来ていないと言っていました。しかし、驚いたのが小牧の方々は、行政に頼ることなく自分たちで避難所も運営しており、私が来た時にはちょうどトイレを水洗式にするために、水道管の修理を行なっていました。また、避難者の方もお客さんではなく、一人一人が避難所を設営していくのだという意識がありました。

さらに、発災直後は、小牧の場所位置関係的に輪島や珠洲市に向かうためにも重要な場所であり、大渋滞を起こしていました。それを、小牧の方々で車の誘導も行いデコボコになってしまった道も自分たちで修繕していました。まさに、被災者が主体で被災者が運営している避難所が完成していました。一人一人が、得意なこと、できることを全うしている、これは平時からのつながりがあってこそだと思います。そして、夜みんなでご飯を食べていた時も、地震が起きて大変な場にあるにも関わらず、みんながお祭りの話をしており、祭りに対する情熱も改めて感じました。中には、一人のご高齢の方は『今年は、祭りは無理だろう』と言っていましたが、『こんな地震があったからこそ祭りはするべきだ』と他の方々は言っていました。みんなが、祭りを通して気持ちも行動も共有しており、祭りが地域に及ぼす影響を改めて実感しました。仮に似たような地震が起きた時に、祭りがある地域とない地域では、平時からのつながり緊急時のみんなの対応が、また全然変わってくるのだろうと感じました。

小牧の方々と夜一緒にご飯を食べていて様々なお話を、聞くことができました。よく言っていたのが、『小牧は地味にひどい』です。令和6年能登半島地震では、珠洲市や輪島がよくスポットライトが当たっており、そこにばかり支援が行っているとおっしゃってました。小牧の方々が自主的に交通誘導してる際に警察官に言われたのが『私たちは、もっと被害がひどいところに行くことになりました。』と言われたそうです。

確かに、小牧はただ車で走っていると珠洲市のように全壊の家が目立つわけでもなく、輪島のように大きな火事があったわけではありません。しかし、中に入ってみると大きな柱が折れていたり、家の基礎がズレていたりと取り壊さないといけない家が多くあります。

また、ちょうど北國新聞で輪島、珠洲に60戸仮設住宅が建設される記事が掲載されており、『輪島と珠洲がひどいのは分かるが、こーゆーのは全地域一斉にするべき』だと言っていました。そして、新聞の書き方やメディアの情報の流し方、それに伴って現地に入る行政に対して、『ひどいところ競争じゃないんだから』と言っていました。(山村太一)

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Comments

“令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.10” への1件のコメント

  1. 北浦陽介のアバター
    北浦陽介

    中越地震の時、ボランティアでお世話になりました。大阪体育大学出身の北浦といいます。村井さん、増島さん、吉椿さん、お元気ですか。今は、愛知県で特別支援学校の教員をしています。気持ちですが、募金させていただきました。お体無理をされず、頑張ってください。

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