令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.21

能登半島地震から20日以上が経ちました。今週からは雪の予報です。お正月の宴の中、突然の大きな揺れ、着の身着のまま逃げてきて被災者のみなさん。21日付の新聞では水道の復旧には早くて2月末、遅いところは4月以降までかかるようです。

 当センターが拠点を置く、七尾市では4月以降の見通しで、お風呂や洗濯などができずに不自由な生活を強いられています。そんな中、同じく七尾市中島町小牧に拠点を置く、災害NGO結がユニットバスを小牧地区のコミュニティセンターの避難所にユニットバスを提供してくれました。地元有志のみなさんが職人技でこの週末の土日を使って、設置作業を行ってくれました。避難者のみなさんにとって待望のお風呂が完成しました。避難所の軒先に脱衣場も設置され、水は湧水からポンプアップし、湯船にも浸かれます。避難者のみなさんはまるで一皮剝けたように髪の毛はサラサラで、どことなく暗いような雰囲気だったのが一気に表情が明るくなりました。この日はちょうどSEMA(緊急災害支援ネットワーク)を通じて提供頂いた枕が届き、「今日はゆっくり眠れるわぁ」と笑顔の花が咲きました。

 同時に、この日は足腰の弱い高齢者のためにダンボールベッドも設置しました。設置後はすぐにそのベッドの上でみなさんお昼寝をしていたようです。この日の夜はきっとみなさんぐっすり眠れたことでしょう。

 そして、中島町にある別の避難所では当センターでは初めて足湯を行いました。(足湯レポートは別途配信予定)。そこに来た11ヶ月の親子連れのお母さん。赤ちゃんの手が次第にポカポカしてくると、お母さんが「この間も足湯をした後、すぐにぐっすり眠ってくれたのです」と教えてくれました。足湯には安眠効果があるのですが、赤ちゃんもその効果がありました。話を伺うと、哺乳瓶が一つしかなく、煮沸消毒しながらミルクをあげているとのこと。普段は5本くらいの哺乳瓶を使っているということで、急きょ七尾市内まで車を走らせ、哺乳瓶と消毒のための物資を調達して避難所にお届けしました。お母さんも持病があり、一週間以上もお薬を飲んでおらずに眠れぬ夜を過ごしていました。お子さんが風邪のような症状なり避難所の医療関係者に相談したところ、話を聞くだけだったそうです。

 今回の災害は道路事情や被災範囲が酷いことで、支援の手がまったく行き届いていません。現場のNGO・NPO関連団体は、広範囲に広がり人手がどこも足りません。生き残った人たちのいのちをつなぐリレーが被災各地で行われています。

 引き続きみなさんのご支援をお待ちしています。(増島智子)

*私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成のご協力を頂き活動しています。

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   ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「2024年能登半島地震」と記入して下さい。


Comments

“令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.21” への1件のコメント

  1. 日比野のアバター
    日比野

    みなさんのご様子をありがとうございます。七尾や珠洲は水道仮復旧が4月以降…聞くだけで気が遠くなりそうです。枕も足りてなかったのですね。時間がかかっても送って酔いも名があったら教えてください!

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