令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.22

足湯隊レポート①
1/19は七尾市の西岸コミュニティセンターと中島小学校で、大学生の植田と島村が足湯ボランティアを行いました。足をお湯につけてもらいながら、ボランティアが手をさすり、話を聞くことで、ほっと一息ついてもらっています。以下、足湯の中での「つぶやき」を紹介します。

Bさん「家が近いのに、見に行けない。」
 足湯に訪れたBさんは、七尾市中島町出身で現在体育館に避難されています。穴水の高校に通っていたんだ、ということやご自身の思い出話をされた後、自分の家の状態について「外は大丈夫だけど、中はひどいんです。」と繰り返されていました。家に帰ると無気力になってしまうし見るのはしんどいから、こんなに避難所の体育館と家は近いのに見に行けない、とBさんは話しました。
 小学校の避難所にはお風呂もあります。しかしBさんはあまり行く気にならない、と1月2日に避難し始めてから一度しかお風呂に入れていないそうです。
 後日、再度Bさんにお会いしました。足湯後にやっぱりお風呂に入ることにされたそうで、すっきりして体が軽くなったからそのまま家を金沢の妹と見に行った!と教えてくれました。
他にも、「足湯で足が軽くなったから避難所の周りを一周散歩しちゃったわ!」と仰る方もいました。

Mさん「朝3時に起きてしまう。」
 被災後、中島町小牧の避難所運営を担っているMさんは数日前からご自宅で寝られるようになったため、手をさすりながら夜寝れてますかー?と伺うと「寝ても、朝3時に起きてしまうの。」と話していました。また、同じ避難所でボランティアをしているTさんが「この前地震後に初めてスーパーに行ったら、久しぶりに普通にお金使ったー。と思って」と話されていた時、Mさんも「私もこの前サラダを初めて外で食べた時になんか涙が出てきて。家に帰れば急に現実に向き合わないといけないし、こっち(避難所)にいる時は常に何かをしないといけない変な感覚なの。」と、気が休まる場がなかなかないことを話されていました。
 非日常的な避難所の生活がつづき、その緊張状態が日常となっている方々が、足湯でほんの少しでも気持ちが緩み、それぞれの思いを吐き出すことのできる機会になれば、と感じています。
(島村)

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