令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.30

 当センターの拠点では、七尾市中島町小牧を中心に家屋の片付けを始めています。土日は小牧壮年団の有志の人たちが、お手伝いしてくれています。平日は仕事、土日は地域のために休みなく動いています。当センターも能登半島地震からのお付き合いですが、十分過ぎるくらいのサポートを頂いています。

  2月6日現在、家屋被害は七尾市だけでも12,083戸で、石川県全体では52,337戸に及んでいます。

 片付けは、屋内では剥がれ落ちた壁の片付けや、散乱した家財道具の撤去・整理、家財道具の搬出、掃除などです。割れたガラスや食器などを片付けています。地震により一変した家屋を前に、不安しかないまま1ヶ月が過ぎ、ボランティアの手によって、少しずつ片付けが進むと「不安でどうしようもなかったけれど、みんなに助けてもらってよかった」と思わず、涙ぐむ被災者の方もいます。

 散乱した台所を片付けた後には、「昨日はお父さんの93歳のお誕生日だったから、きれいになったキッチンでお魚を焼いてお祝いしよう!」と喜んでくれました。 不安の中にも少しずつ光が差し込んでいます。

 各家庭から出た不要になった家財道具は、七尾市の集積場まで運ばなければなりませんが、とても遠く時間がかかります。小牧地区では地域の方が提供してくれた仮置き場に一旦各家庭から出た不要なものを仮置きし、土日に小牧壮年団の人たちが大型トラック数台で集積場まで運んでいます。
 一度の搬出に3時間ほどかかります。みなさん休みを返上しての対応に頭が下がります。

 メンバーの中には、自らも被災しながら、ガソリンスタンドを経営し、被災地のために日々エネルギーを供給している人もいます。それは249号線の中島駅付近にある「今村石油」です。そのスタンドには、この地域で有名なお熊甲祭(おくまかぶとまつり)をモチーフにした絵が飾ってあります。このお祭りは、石川県七尾市中島町宮前に鎮座する久麻加夫都阿良加志比古神社(くまかぶとあらかしひこじんじゃ)の例祭です。この絵は、2度の震災でも壊れなかったそうです!

 ぜひ、お近くを通った際には、この貴重な絵を見ながら給油してくださいね!

 また、当センターの拠点では、(一社)おもやい、SEMA(緊急災害対応アライアンス)、災害NGO結など多くのみなさんからから頂いた物資を被災者のみなさんにお配りしています。

「自宅は不安だけど、避難所には物資を取りに行きにくい」

「寝るところだけ確保して、生活しています。こんなに物資をもらえて助かります」

「まだ、水がでないので、簡易トイレや飲料水、使い捨て容器は助かります」

「レトルトの親子丼はうれしい」

など、週末になると一日約30人ほどの方が来てくれています。
取り揃えている物資もだいぶなくなり、補充しないと追いつかない状況です。

 物資をお渡しながら、被害状況などを把握し、ニーズにつなげていきたいと思います。

 引き続き、ご支援よろしくお願いします。 

*私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成を頂き活動しています。

*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。https://www.civic-force.org/info/activities/earthquake202401/20240130.html

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
 https://congrant.com/project/ngokobe/605
・ヤフー募金でもご寄付いただけます。
 https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240008
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「2024年能登半島地震」と記入して下さい。


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