「令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース」No.40  「やさしや足湯隊ニュース」No.1

 私たちは能登半島地震の支援活動に携わりたい若者を中心として、足湯ボランティアを行う「やさしや足湯隊」結成しました。全国から集まる学生、若者と共に足湯ボランティアの活動を通して、被災地でほっと安らげる一時を提供し、被災した方々から発せられる一つ一つの「つぶやき」に向き合っています。

先遣隊メンバー 山口さん(兵庫県立大学院)からの感想①

先遣隊は2月4日から4日間、能登半島地震で被災した輪島、珠洲の両市を訪問し、計3か所で足湯ボランティアを行いました。延べ約30名を相手に、足をお湯につけてもらいながら話を聞きました。以下では、派遣を終えて感じたり考えたりしたことを紹介します。

まず単純に、足湯ってすごいなと感じました。「私は畑をやっていてね。今の時期は大根やカブラが獲れるはずだったんだよ」。「手がゴッツイでしょ。むかしは水道の工事をやってました」。被災された方々にとって、私たちは見ず知らずの他人。にもかかわらず、足湯を介することで緊張が解け様々な話が溢れ出る。足湯には、ただホッと一息してもらうだけでなく、これまでの経緯を整理したり振り返ったりするツールとしての役割もあることを実感しました。

 続いて、災害支援では様々な「(人と人との)つながり」が大切であること。ここでいう「つながり」とは支援者間および、支援者と受援者との間にあるものです。前者について、足湯の準備や実施、片付けにあたってはチームワークとも呼べる「つながり」が重要だと感じました。誰かが指示するわけでもなく、自分が何をすれば良いか常に考えて動くこと。こうした目にみえない「つながり」が足湯の円滑な実施につながることを痛感しました。

また、後者について、私たちは支援者として現地に入ったつもりでしたが、派遣を終えてみて、逆に元気付けられたというか、被災された方々に支援してもらった感すらあります。「能登はやさしや 土までも」と表現される「つながり」を大切にする文化が、そうさせたのかもしれません。支援を中長期で継続するにあたっては、支援者にとってのインセンティブとして、受援者とのつながり大切になるのではと思いました。

*私たちの活動は、日本財団「災害発生前後の初動期に関する支援活動」助成を頂き活動しています。
*私たちの活動は、CivicForceのパートナー協働事業に支えられ活動しています。
https://www.civic-force.org/info/activities/earthquake202401/20240130.html

引き続き現地からの情報を発信していきます。
ブログはこちら→http://ngo-kyodo.org/2024noto/


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です