地震から一週間がたちました。各方面から現地にいけないけれど、いまは、何もできないけど、情報を拡散します。募金をしました。など後方で支援してくださるみなさんの気持ちは、被災地の人たちにしっかり届いています。
まず、最初に中能登町の被災者に物資を届けました。会うなり「私たちよりももっと大変な人たちがいるのにすみません」と涙をこぼされました。ここはいまだに断水中です。小学校低学年のお子さんを含めた三世代暮らしで、毎日続く余震に眠れぬ夜をすごしていました。お風呂も洗濯もできずに親戚の金沢の家にお風呂を借りに行ったり洗濯に行ったりしています。食事も水をたくさん使うのでレトルトのものばかりで、時折親戚の人たちが、炊き出しを作って持ってきてくれるそうです。この地域はあまり、家屋の被害はありませんが、取りこぼされがちな場所でした。
続いて、七尾市の現場に向かいました。
ここ七尾市中島町小牧地区の避難所はもともと指定避難所ではなく、自主避難所のため行政からの支援はありません。けれどKOBEから、第一次派遣隊がいち早く現地に駆けつけ、物資を届け、その情報をもとに第二次が続き、みなさんから支援を心から喜んでくれています。
それは、2007年の能登半島地震以来、築いてきた絆のお陰だと思います。
地震から今日で一週間が経ち、支援の手が極端に少なく疲労の色こくなり、この避難所でも体調を崩す人が出始めています。そして、自分たちの家の被害の大きさをうけとめきれないまま、生かされたいのちを懸命に繋げています。被災者のKさんもそのようにおっしゃっています。
昨日、現場に到着すると、重機を使い、壊れた水道を直しているところでした。水道復旧の見込みがないので、自分達で復旧していたのです。避難所に限りトイレもやっと水洗になりました!
同時に壊れた窓や屋根にブルーシートを貼ったり、刻々と状況が改善されています。
ここ小牧の人たちは、水道屋さん、ガソリン屋さん、行政書士、司法書士、漁師、大工さんなど多彩な職種にあふれています。
また、昨日は私たちも炊き出し用のために、野菜を運んできたのですが、昨日たまたま千葉から駆けつけたこんにゃく屋さんが炊き出しをしてくれていました。ある被災者の方は、「震災以来初めて食べた暖かい豚汁に涙が出たよ!」と嬉しそうに話してくれました!
夕食には私たちがお届けした河北地方の郷土料理のお味噌を使って、とり野菜鍋をつくってくれました。被災者のみなさんは「野菜がたくさん、入ったいて美味しい!」とお代わりをしていました!
昨日も大きな余震があり、今日からは雪の予報ですが、天候が悪い中ですが、湧水からもう一本避難所に水道をひく予定です。
まだまだ、支援の手が足りません。みなさんの暖かいご支援をお待ちしています。(増島智子)
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