19年8月秋雨前線による豪雨災害救援ニュース No.11

九州北部水害の被災地佐賀県」武雄で、被災者一人ひとりに寄り添い暮らし再建を目指してコツコツ頑張っている「おもやいボランティアセンター」の代表で元被災地NGO恊働センターの鈴木隆太さんから、ご支援を頂いた全国のみなさまに対してメッセージが届きましたのでそのまま配信いたします。

【おもやいボランティアセンターからのメッセージ】

豪雨による災害が発生して、1ヶ月半。私たちのまちは一変したかに見えた状況は少しずつ片付き、表面的にはもうすでに沈静化したかのように見えます。 しかし、一歩お宅にお邪魔すると、床板のない状態で扇風機を床下に向けて回し、これからを考えながら大工さんを待っておられる方、これからどうしたらいいか、途方に暮れている方、「正直ちょっと疲れた」とこぼす方、ここで止まっていられないから、と自営業を諦めて再就職された方、様々ながらあの災害からの影響が色濃くあります。 水害は時間の経過とともに個別化し、見えにくくなっていきます。それでも、今ようやくSOSを出される方もいらっしゃるこの被災地には断続的にリピーターとして駆けつけてくださるボランティアさんや地元の方々が増えつつあります。そしてこの度の台風15号、そして続く台風19号によって千葉県を始め、長野県、栃木県、宮城県、福島県、茨城県、東京都、埼玉県、新潟県、山形県など、多くの都県で甚大な被害が発生してしまいました。 被災された方々には心から、お見舞いを申し上げますとともに、どうかお体を大事にしていただきたいと思っております。

日々、私たちも心配しながら、それぞれのご縁のある方を案じながら、活動をしております。 発災後、おもやいボランティアセンターの立ち上げから私たちを助けてくれた県外からの災害救援のNPO団体の仲間たちが、ご自身のご家族の安否を心配しながら、ご自身の自宅を心配しながら、ついにそれぞれが次に待つ被災地へと出発をされています。だからこそ、私たちはここ佐賀から出発していく多くの仲間たちに、「私たちの分まで」と想いを託しながら、「いってらっしゃい!」と、出発のお見送りをしております。ここから地元のメンバーとともに、また近隣から駆けつけてくれる多くの仲間たちとともに、踏ん張ります。 被災された方の中で聞かれる声があります。「自分のところよりも、北方の方々が大変だから」「朝日町の高橋が大変だから、そちらを優先してください」と。 誰かを思いやる気持ちが強い。思いを馳せていらっしゃいます。でも、裏返せば、「地区」というものへの意識があるのではないかと感じます。それはとても大切なことだと思います。今までの自治のあり方がそうだった、そうして困難を乗り越えてきたという風習や慣例があることは間違いありません。

一方でそうした「慣例」「風習」の中で、取り残される方々が確実にいらっしゃるのではないかと感じております。ひょっとしたら孤立されているのではないか、という心配が無駄であってほしいと思っております。時間軸で見たときに、前回、大きな水害が発生したのが30年ほど前です。あの時にはできたことと、今回の水害でできなくなったことがあるとしたら、この30年の流れの中での地域は一体どんな変化があったのでしょうか。

この災害がもたらしたものはなんなのか。今までの仕組みだけでなく、新たな仕組みや活動を展開しながら、本当に、一人残らず、最後の一人まで取り残されることなくお手伝いができればと絵空事ではなく思っています。そして、そのためには個々のお宅に、ということだけでなく、地域が元気になるという次の仕掛けや仕組みが必要だと感じております。 特に、地元の方々が「こんなことをしたい」という想いを支えながら、それが実際にできるような、主体はその地元の方々になるような、そんなお手伝いもこれからしていきたいと思っております。 恥ずかしながら経験が乏しい私たちは、信条として、「誰でも受け入れる」ということを徹底させていただいております。それは、せっかく来てくださった方に「来てよかった」と思って欲しい一心からです。そうして様々な視点をお持ちのお一人おひとりが活動していただくことで、私たちが気づいていない部分に目を向けたり、私たちが見ていなかったことに手を伸ばしたりすることで、取り残される人がより少なくなっていくからです。

そして今後、この地域で災害が二度と起こらないという確証はどこにもないとしたら、この経験を私たちがきちんと受け止めて、「減災」社会を目指していく、という責任があると感じております。そのためにも、今後もできうる限りのことを、県内外の方々にご相談をさせてもらいながら活動を続けてまいります。

「困った時はお互い様」

武雄市役所の方々や、武雄市社会福祉協議会の方々とも連携をしながら、様々な方々にサポートをしてもらいながら、こちらができることはとにかくやっていく、そしてこうした連携の輪を広げながら、被災地となった私たちのまちの復興へと力をつなげていきたいと思っております。 みなさま、どうか今後ともよろしくお願いいたします。(鈴木隆太)

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