2019年8月秋雨前線による豪雨災害救援ニュース No.15

 災害発生以来、被災地NGO恊働センターが支援し続けている佐賀県武雄市での活動は今も頑張っています。残念ながら相次ぐ水害により佐賀県内でも関心が薄れつつありますが、現地の「おもやいボランティアセンター」は、まだまだ活動を続けています。いまになって、水分を含んだ廊下の床がたわんできたりしています。時間の経過とともに被害が広がっているお宅もあります。

 他に被災地でも同じような問題がありますが、床上・床下浸水の場合は半壊もしくは一部損壊だと被災者生活再建支援金はもらえません。家屋を修理する応急修理制度で59万5千円を上限として(条件付き)で支給されます。ただ、これも建設型仮設住宅やみなし仮設に入居すると支給されません。半壊でもほとんどの家財道具が被害を受けます。現行の国の基準でいくと浸水域が1m以上でないと半壊にはなりません。前号のニュースでもお伝えしていますが、武雄市の場合は佐賀県内でも一番半壊が多く1000軒近くあります。

 おもやいボランティアセンターでは、床をあげて乾燥している家屋や、大工さん待ちの家屋などにみなさんからのご寄付で購入したコンパネを敷いています。また暖房器具も浸水してしまった人もいるので、暖房器具を配布したりしています。床をあげた部屋は直接外気が部屋の中に流れ込み、ここ数日の寒気により佐賀県内も最低気温は10度以下になっています。

 ある被災家屋にコンパネを張りに行きました。お兄さんと妹さんの二人暮らしで、リビング以外はすべて、床が上がった状態です。家の中にいながら、上着を着たり、毛糸の帽子をかぶったりしています。まずはお仏壇があるお部屋にコンパネをひきました。ひき終わると「これでお正月を迎えらる!人を呼ぶこともできるわぁ!!かけごろ(かけっこ)もできるよ」と二人ともとても感激してくれました。また、他の部屋に敷き終わると、「この部屋にはおばあさんがいてね。ここにベッドを置いて寝ていたんだよ。日当たりがよくてね。今度ここに椅子を持って来てお昼寝しようかな」と。それぞれの部屋に思い出がたくさんあり、暮らしが息づいているんだなとあらためて感じます。帰り道ボランティさんと「なんだかコンパネをひいただけで、こんなに喜んでいただいて、こちらが恐縮しますね」と話しながら帰りました。

 前号のニュースにもありましたが、お正月を迎える前にせめても明るくお正月がむかえられるようにお手伝いができればと思いながら、他の被災地に想いを馳せつつおもやいボランティアセンターのメンバーは活動を続けています。                        (増島 智子)

■おもやいボランティアセンタークラウドファンディング https://congrant.com/project/ngokobe/1095

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