令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.23

当センターの活動に参加してくださったボランティアの望月さんからレポートをいただきました。望月さんはタッチケアを実施してくださいました。3日半の滞在で3箇所の避難所をまわり累計で50人の方を触らせていただきました。

住民さんたちが自ら切り盛りしている避難所でいつも笑顔で頑張ってるお母さん。
お声がけすると「本当にいいの?うれしいー」と、横になるやいなや、深いため息。
まるで吐くことを思い出したかのように施術中、何度もなんども深いため息を吐かれていました。

住民さんのお世話をしている旦那さんが心配なので、ついていてあげたいと避難所に一緒に寝泊まりしているお母さん。
旦那さんを施術するときにお声がけして簡単にできるほぐし方をお伝えしました。一生懸命にメモをされいた姿が印象的でした。

現実から逃げるように昔話をしてくれたお父さん。初日は日中もずっと横になっていましたが施術の後は、起きている姿が見られました。

あるお母さんは人との交流が苦手でできるだけ避けていたそう。でも、こうの状況ではそんなこと言えないから頑張っているの。と教えてくれました。

腿の付け根から足先まで、ギブスで固めたように固くそして突っついたら破裂するのではと思うくらいに浮腫み張り詰めた脚のお父さん。
いろんな被災地で施術を経験してきましたがココまで浮腫みきっているのは初めてでした。ひたすら撫でで撫でて曲げ伸ばしできるようになったのをみて、安堵すると共に、これまでケアは入っていなかったのか、ケアしないとまた同じようになってしまう不安に苛まれました。
別の避難所で赤十字の医師団の方が巡回されていたので
みていただくよう、お願いをしておきました。

時間がなくほんのちょっとしか触れなかった90歳代のお父さん。背中をさすると「ありがとう。ありがとう。」と。最初は少し警戒気味にわたしをみていた女性の方が
「おじいちゃん、すっごい笑顔で言ってるよ。」と教えてくれました。「またくるからね。」と、約束してきました。

ある避難所では、皆さんの寝泊まりするお部屋にわたしだけがお邪魔させていただく形でした。そのうち、わたしの存在は忘れられたようで、
住民さんたちの会話が始まりました。(もしかしたら私に伝えたかったのかもしれません。)

「哀れまれると怒れてくる。」
「頑張ろうと思うけどどこまで頑張ればいいの?」
「きっとわたしが泣けるのはやっと一息つける1年後くらいだとおもう。」

(望月貴子)

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