令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.24

足湯隊レポート②
この日は、神戸大学 学生震災救援隊の8名も合流し、七尾市の釶打(なたうち)の避難所と中島小学校で、足湯ボランティアを行いました。足をお湯につけてもらいながら、ボランティアが手をさすり、話を聞くことで、ほっと一息ついてもらっています。以下、足湯の中での「つぶやき」を紹介します。

飲料水を避難所にとりにこられたご夫婦は、「誰も帰ってこない」と仰っていました。「祭りも若い頃はこの地域でも盛り上がっていたけど、今は人が少なくなってわくばたを出せない。この地震でもっと人が減るんじゃないか」と寂しそうに語っておられました。「まだ水がないからそれが1番大変、トイレは水を川で汲んで使っている。昨日は1日がかりで温泉まで車で行って2週間以上ぶりにお風呂に入れた。」と仰っていました。若い人が少ない中、80代のご夫婦で足も悪く水を汲みにいくだけでも一苦労です。

足湯をしていると時間が経つうちに次第に本音が聞こえてきます。80代男性は、「もう元には戻れんでしょ。」「祭りもあと何十年できんかわからんね。」
と淡々と語っておられました。住民さんとお話ししていて「先が見えない」という言葉は多くの方からききました。

70代男性に足湯いかがですか?とお声がけすると「俺は家がある(避難所で寝泊まりしていない)から足湯してもらわなくてもいいよ。」仰いました。本当はしてみたいけど遠慮されている方も多いのだろうなと感じています。一方で、同じ場所に複数回訪れていると、「足湯気持ちよかった。」と口コミが広がり少しずつ参加される人数が増えているところもあります。足湯をきっかけに住民さんたちの会話が生まれ、少しでも和める空間ができればいいなと思います。

※中島町には、「お熊甲(くまかぶと)祭り」 という20メートル超えの枠旗(わくばた)を約30人で持ち上げるお祭りがあります。神戸からもコロナ禍を除いて、昨年まで毎年9月のお熊甲祭りに参加させていただいています。
(植田)

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*お手数ですが、備考欄に「2024年能登半島地震」と記入して下さい。


Comments

“令和6年(2024年)能登半島地震救援ニュース No.24” への1件のコメント

  1. たかくらりかのアバター
    たかくらりか

    よんチャンTVで皆様の活動を知りました。被災者の方々のこころに寄り添った温かい支援に涙が出ました。私は今、母の介護中でボランティアに参加することは出来ないので、少しですが寄付したいと思います。皆様もどうぞご自愛いただき、ますますのご活躍を心からお祈りしております。

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