3連休前に静岡では避難指示が出るほどの雨が降りました。地盤が緩んでいるところはもちろんですが、平地でもまた、水がくるのではないかと被災された方に不安が広がります。
朝一番に住民さんから連絡があり、現地に行ってみると一週間前に掃除をした側溝の掃除をされていました。前の日に降った雨が心配で蓋を開けてみると土砂がたまっていて、また雨が降って溢れないか心配になり1人で側溝の掃除をされていたのです。
「こんなことをする気持ちになったのもボランティアのみなさんにお会いしたからです」と話してくれました。ボランティアの輪が広がっているようで、なんだかうれしくなりました!そんな会話をしながら、広島から資機材を運んでくれたコミサポひろしまのメンバーとボランティアさんと急遽、側溝掃除をしました。
翌日にはなんだか、班長さんと住民さんがなにやら資料片手に何やら立ち話をしています。班長さんが相談会の資料やらを持って住民さんに説明をしておられました。
「り災証明ってどの課に行ったらもらえるの?」「応急修理って何?」「大工さんと契約はまだしないほうがいいの?」「無料相談会って何を相談すればいいの?」「被災者生活再建制度って何?」「一回調査したら、もうできないないんでしょ?」などなど、矢継ぎ早に質問が飛んできます!井戸端相談会のようになりました。みなさんの手元には、いろいろなチラシや資料が届いてはいるのですが、理解が追い付いてない状況があります。
高齢者の方は特に。そうでない方も被災したショックと片付けに追われる毎日で、制度について、浸水した床下や壁をどこまで、どうすればいいのか、わらからずにいるのが現状です。
ご近所さんに促されて、床下を見てほしいと言われて訪問してみると、寝たきりの高齢の方がお住まいでした。ご高齢のご夫婦の息子さんが寝たきりのお父さんのために早く寝室を直したいと、ベコベコになった床をそのままにして、その上に畳を敷いて、重たい介護用ベッドを戻そうとされていたのです。
これでは、今後の生活を考えるときちんと制度を使って修理費用を捻出した方がいいことを説明すると、同時に、床下の泥の状況を千葉から助っ人できてくれた「四番隊」のボランティアさんにチェックしてもらい、コミサポひろしまの小玉さんにもアドバイスをもらって、緊急案件として大工ボランティアに床板を剥がして、コンパネを貼りなおす直すことにしました。
他にも床下を見てほしいと、送風機をあちこちで設置したりと、広島から運んでくれた送風機は一気に各家庭に運ばれてなくなってしまいました。
まだまだ、きちんとニーズが拾えていないお宅があるので、住民のみなさんのお力を借りながら活動をしていきます!引き続きご支援よろしくお願いします!
(増島智子)
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