2021年8月豪雨(仮称)支援レポートー14

(武雄からの現地レポートです。)
 「もう、これからどうしていいかわからない。他の人はどうするんだろう。」と、2年前の水害のように、前向きに再建について取り組めない気持ちを吐露する人が多い2回目の水害被災地です。もし、また来年水害がきたらと考えると、ここに住むのか、引っ越しをするか、2年前に老後の資金もとり崩し、また今回も手出しが増え、どうしていいか頭を悩ませている人が多くて、おもやいスタッフもどう再建について言葉をかけていいのか苦悩しています。建築士のスタッフも現場のニーズに応えようと駆け回っていますが、仕事を抱えながらの活動には限界があり、人手が不足しています。
 そして被災者家屋の中は、いまだに床を上げて根太などの躯体がむき出しで、躯体を乾燥させるための送風機の音がけたたましく鳴り響いています。そんな家の中は気が休まるスペースがありません。生活再建支援法などの行政手続き、家の乾燥、建築業者の対応など再建には多くの時間と労力がかかります。そして、当面の生活には最低限の生活必需品が必要です。被災者の「生活に仮はない」のです。
2階での避難生活、避難所、みなし仮設などの避難生活が続き疲労困憊です。第二次避難所としてホテルなどの利用も災害救助法では認められているので、さまざまな施策を利用して被災者のみなさんが少しでも安心して避難生活ができるようにしてほしいものです。

<被災者の声>
・高齢女性
娘にここに住むことをずいぶん反対されて怒られ泣いた。「老いては子に従え」と言うけれど。新しいところに引っ越すと言っても、新しい土地でのコミュニティも作り直さないといけないし、引っ越し費用を誰か面倒見てくれるわけではないから簡単には引っ越せない。かといって、来年水害がこない保証はないし、浸水しないようにしてほしい。
・高齢女性
もう、疲れた。避難所の職員は「いつ、ここから(避難所)出ていくのか?家はどこまで修復したか」とか聞かれて、すごいストレスになる。疲れて頭がパニックで、家の片付けも何を捨てたり、整理すればいいのかわからない。
・高齢男性
何回も言うけど、2年前とはやっぱ違うよ。きついよ。
(増島智子)             

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