「平成30年7月豪雨」災害レポートNO55

(2018年11月26日)
今日は、避難所でも来ていただいた髪のカットをして下さった広島県美容業生活衛生同業組合の有志の方が来てくれました。談話室の方で、カットの準備をしていると前回菊を飾ってくれた住民さんが、今度は造花の素敵な花かごを飾ってくれました。CDデッキも持って来てくださり、BGMをかけてくれました。

前回きた美容師さんは被災者の方の顔を覚えてくれていて、みなさん嬉しそうにカットしていました。
中には小学生のお子さんで、以前対応してくれた素敵なお姉さんにシャンプー付きでカットしてもらってとってもご機嫌でした!こうしていろんな方とのご縁が生まれています。

 様子を見ているとみなさんがカットして、どんどんきれいに、素敵になっていく姿を見ているだけで、こちらもなんだか嬉しくなってきます。今日は東区で被災した住民さんも来てくれて、折り紙を教えてもらいました。

その住民さんは以前も紹介していますが、位牌と数珠が見つかった人です。彼女は「私たちのところは、4軒だけ流されてしまって、再建を考えているのは私たちだけで、情報が入って来ないからとても淋しいし、こうしてみんなでお茶会などがあるのは、いいね~」と言っておられました。「みなし仮設(民間のアパートなど)に入ると情報は来ないし、こんな風にみんなで集まることもないので、不安もある」と打ち明けてくれました。みなし仮設は被災者だけでない人もいるので、埋もれがちで、支援がとても届きにくくなります。彼女のように孤独と不安を抱えている人が他にもたくさんいます。


 これからの再建については、まだ何も決まっていない方も多く、仮設が2年しか住めないと困るとおっしゃる方がいます。仮設は原則2年ですが、必要があれば1年ごとに更新されます(阪神・淡路大震災の時、神戸市は6ヶ月更新でした)。東日本大震災の被災地や熊本地震でも2年が過ぎたいまでも被災者の人は仮設に住んでいます。
                                         (増島 智子)

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