(2017年7月15日)
2017九州北部豪雨水害救援ニュース第8報
今日14日は西原村百笑応援団河井さんと一緒に立ち入り禁止が解除された日田市の小野地区を回りました。小野地区は土砂崩れにより、自然のダムが出来ており水没した家もある地域です。迂回路を通ってダム湖の近くまで行くことができました。ダム湖近くの家にも入れるようになり、早速住民の方々が家の片付けをしている様子も見受けられました。水没してしまった家を含め、長期的な避難が余儀無くされる方への住宅の提供も始まっていますが、まだ十分な数が確保されていません。
山に入っていくと、ところどころ被害が大きな箇所があり、土砂崩れや流木が橋にたまっている様子が多くみられました。九州の山々は火山灰地質の上に真砂土が体積しているため、そもそも土砂崩れが起きやすい地質だそうです。その上に根が弱い杉が大量に植林されており、そのまま土砂崩れが起きてしまったというパターンが多いように見受けられました。
日田市は“日田杉”が有名であるように林業に携わる方も多いようですが、間伐した木材を里まで下ろす労力やコストが見合わず、「切り捨て間伐」と言って、山の中に積んであった木材も多かったようです。今回の水害ではそうした木材も流れ出て、大きな被害につながった可能性も否定できません。小野地区の下流域や大鶴地区など川の中腹の地域が大きな被害を受けています。
毎回、水害のたびに感じることですが、山を整備することが水害を防ぐことにつながるということを改めて日田市の現状を見て感じました。
(頼政 良太)
<事務局より>
連日被災地でも暑い日が続いています。大量の土砂と水分を含んだ家財道具はかなりの重さとなり、多くの人手が必要になります。ボランティアはまだまだ必要です。どうぞ、みなさんの力を貸してください。現地に来られない方は、ニュースを拡散したり、募金などのご協力の呼びかけなどをお願いいたします。
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