2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第19報

九州北部豪雨水害の被災地にKOBE足湯隊のメンバーがボランティアに来てくれました。
現地で活動した学生からレポートが入りましたので、ご紹介します。

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北九州派遣レポート(濱田 有紀)

私は、今回、大分県日田市へ行きました。自分たちの住んでいる神戸や大阪では、北九州であった豪雨についてはもう全くニュースでは聞かないので、日田市がどんな状況なのかわからない状態で行きました。1日目、実際に現地を見ると、道路わきの赤いコーン、ショベルカーが多く目につきました。また、土砂崩れした山、1階がつぶれた家、折れた木、壊れたガードレールなども見られました。まだまだ、様々なものが壊れたままでした。まだ、このような状態であることは、現地へ行かなければ知りませんでした。

2日目は、朝から、泥がたまったまま放置され、雑草が一面に生えた畑の草刈りを行いました。3~4人で草を刈っても一日かかるような広さでした。この畑の草刈りを行うのにこれだけ時間がかかるのに、このような畑がたくさんあることは本当に大変なことだと感じました。草を刈るのにも多くの人手が必要になるのだなと思いました。途中で、雨が降り、最後まで草を刈り切れなかったことは少し残念でした。夜には、市と住民の意見交換会を見学しに行きました。意見交換会では、住民の方が今回の豪雨で不安に思っていることを市の方に意見し、対応を考えてほしいとおっしゃる場面が多かったです。また、5年前のことを話に出してくる方も多かったです。

3日目は早朝から激しい雨が降り、朝から避難勧告が出ました。あまりに雨が激しく、もし自分が7月の豪雨で土砂崩れなど起こった地域で住んでいたらとても不安になるだろうと感じました。急遽場所が変更になった足湯では、大鶴公民館へ避難してきた上宮町の方たちに足湯を行いました。足湯を行った方の中には、息子の仕事が今日休みでなければ、車で送ってもらえずここには今日来れてなかったという方や、朝からすごい大雨だったねえとおっしゃられる方、今回の豪雨でビニールハウスが壊れて作物が育てられないのでどうしようかと思っている、5年前の豪雨より、今回の方がひどかったなどとおっしゃっている方がいました。足湯をしていると、朝からの大雨で不安を感じている方も多い様子でした。豪雨による被害について住民の方が話されているとき、なんとも言えない気持ちになり、私は何て答えれば良いのだろうと悩むこともありました。何か力になれるかはわからないけど、少しでも力になれたら良いなと話を聞くことに専念しました。

今回、私は初めて被災地へ行きました。初めて被災地で足湯も行いました。この3日間だけで、何か力になれたかというと、ほとんど力にはなれなかったと思います。そういう自分の非力さも感じました。私は日田市へ行く前は、とりあえず行ってみようという気持ちしかなくて、自分が行ったことをほかの人たちへ伝えるということもあまり考えていませんでした。しかし、行ってみて、自分が現地で見たことを伝えたいと感じました。

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★活動支援金にご協力をお願いいたします。
ご寄付いただいた支援金は「子ども支援プロジェクト」のほか、被災地支援の活動に使わせていただきます。??郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
*お手数ですが、通信欄に「2017九州豪雨」と明記下さい。
ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座
0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター 

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2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第18報

(2017年10月4日)
2017九州北部豪雨水害救援ニュース第18報

被災地NGO恊働センターです。
8月に行いました子どもたちへの夏休みプレゼントキャンペーンのご報告です。
ご報告が遅れてしまいしたことをお詫び申し上げます。

8月20日と26日の2日間、日田市の大明小学校の子どもたちを対象にした遊び企画を開催致しました。大明小学校は夏休み期間中、プールの監視員の保護者が確保できず、プール解放ができませんでした。
そこで、8月20日には日田市天瀬町にあるB&G海洋センタープールへと遊びに出かけました。
小学生20名ほどが参加してくれて、元気に遊び泳いでくれました。

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8月26日は、日田市前津江村での川遊びを企画しておりましたが、あいにくの雨模様のため、予定を変更し中津江村の鯛生金山へと遊びにいきました。
26日の金山での遊びには曹洞宗大分県青年会とコープおおいたのご協力をいただき、地域おこし協力隊の方々も子どもの遊び企画にご協力をいただきました。

子どもたちは元気いっぱい遊んでくれ、ストレスの軽減につながったのではないかと思います。まだまだ水害の爪痕が残っており、工事用車両の出入りも多いことから、子どもたちもなかなか外遊びが難しい状況が続いています。

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引き続き、日田市の水害の支援活動を継続して参りたいと思います。
ご協力をどうぞよろしくお願い致します。

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2017九州北部豪雨水害救援ニュース第17報

被災地の子どもたちへ、夏休みのプレゼントキャンペーン第1弾

被災地NGO恊働センターです。
当センターが取り組んだ「被災地の子どもたちへ、夏休みのプレゼントキャンペーン」のご報告です。
第1弾として被災した子どもたちへ文房具を送るプロジェクトを実施しました!
被災地の生活再建に少しでもお役に立つように、日田市内で被災を免れた文房具店から購入し、小学校の育友会を通じて子どもたちへお渡ししてきました。

多くの子どもたちが被災をしていますが、なかなか支援の手が届いていません。
引き続き、子どもたちへの支援も継続していきたいと考えています。

第2弾、第3弾のご報告も近々お伝えするように準備しています。
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被災地の支援を今後も継続していきますので、引き続きの応援をよろしくお願いします。

★活動支援金にご協力をお願いいたします。
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2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第16報

(2017年9月4日)
2017九州北部豪雨水害救援ニュース第16報

ひちくボランティアセンターが立ち上がりました!

日田市では、社会福祉協議会の運営する災害ボランティアセンターが8月27日で閉所し、活動を終了しました。
しかしながら、まだ庭先に泥が残っている、田んぼの水路の泥をあげて欲しい、家庭菜園の泥出しはどうしたらいいのか?などという声が住民の方々から上がっておりました。

そこで、日田市内のNPO団体と協力して民間支援団体のネットワーク組織である「ひちくボランティアセンター」が立ち上がり、継続してボランティアの募集と支援活動を行なっていくことを決定いたしました。
当センターも事務局のサポートとして、ひちくボランティアセンターを支えていきます。震つなの仲間である認定NPO法人レスキューストックヤードも事務局のサポートとして関わっています。
参考:https://www.facebook.com/hivolu/

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被災地では、泥出しの問題だけでなく、地域の方々の先の見えない不安が大きくなっています。また、話し相手が欲しいという声も届いています。
自治会長さんからは、地域が今後なくなってしまうのではないか?という声も出ています。

ひちくボランティアセンターでは、ネットワークの力を生かして、地域での泥出しニーズにも応えつつ、コミュニティの再生のための支援活動も展開予定です。
今後も応援をどうぞよろしくお願いします。

(なお、「2017九州北部豪雨災害」支援活動の一部は、公益社団法人Civic Forceからのご支援を戴いてパートナー事業として展開しております。)

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2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第15報

九州北部豪雨災害の被災地である日田市の支援を続けております。
8月18日には、大きな土砂崩れで河道閉塞が起こりダム湖ができてしまった小野地区の自治会長さんの集まりに参加してきました。
小野地区は被災したエリアとそうでないエリアが比較的はっきりと別れています。
特に激しく被災したところは、重機での作業などが必要でなかなかボランティアが手をつけられる様子ではありません。一方で、比較的被災が小さい地域では、他のところが大変だからまずは大変なところから行ってください、ということで遠慮されている家も少なくありません。

また、小野地区では当初土砂崩れによって立ち入りができず、ボランティア活動があまり展開できなかったということもあり、ボランティアに何をお願いしていいのかわからない、ボランティアにお願いしてもいいものかどうか迷っているという声も出ておりました。

小野地区全体で考えると世帯数はそれほど減っていないが、人口は半減しているとのことです。高齢者の一人暮らしや二人暮らしが増えているそうです。一昔前では、地域の助け合いや自分たちの力で対応できたことが、なかなかできなくなってきています。さらに、この災害をきっかけにさらに人口が減るのではないかと危惧されています。

田んぼや畑では、ひとまず稲刈りはなんとかできそうなので、それが終わった後に流入した土砂を取り出すお手伝いをしてほしいというお声もありました。

まだまだ被災地の中では、大変な状況が続いています。
今後も被災地の支援活動を継続していきたいと思います。

(なお、「2017九州北部豪雨災害」支援活動の一部は、公益社団法人Civic Forceからのご支援を戴いてパートナー事業として展開しております。)

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2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第14報

8月4日(土)の午前中に大鶴地区の自治会長と外部支援者との懇談会を行いました。
大鶴地区は全部で7自治会に分かれており、その自治会長さんが市まちづくり推進課の呼びかけで集まっていただき、現在のお悩みについて話し合いを行いました。

・まだ泥出しが終わっていないので、ボランティアには引き続き活動をお願いしたい。
・うちの自治会では被災した家が少なかったので、遠慮されていてまだお願いしていない家が実はあるんです。
・次に大雨が降った時にどのように避難するのか、避難所が遠くてなかなか行けないお年寄りをどうする?
・みなし仮設住宅に入られていたり、親戚宅に避難されている方もいて、地域がバラバラになってしまうのではないか?

という声が出ていました。
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その後、しずおか茶の国会議の皆様による足湯とお茶会が大鶴地区の上宮町自治会にある公民館で開かれました。
かなり好評で35名の方が参加してくださったそうです。
やはりこうしたゆっくりとお話ができる場を作っていくことは、被災地の中で非常に大切だと改めて感じました。

泥出しを含めて被災地の課題はまだ山積みです。
災害ボランティアセンターのみではなく、長期的な支援を行なっていく土台を作っていく必要があることを実感します。

当センターは地元の地域おこし協力隊や西原村百笑応援団の河井さん、外部支援団体とも連携を取りながら、長期的な支援体制づくりに取り組んでいきます。

引き続きのご支援をよろしくお願いします。(頼政 良太)

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(なお、「2017九州北部豪雨災害」支援活動の一部は、公益社団法人Civic Forceからのご支援を戴いてパートナー事業として展開しております。)

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2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第13報 被災地の子どもたちへ、夏休みのプレゼントキャンペーン

被災地の子どもたちへ、夏休みのプレゼントキャンペーン

被災地NGO恊働センターです。私たちは被災地の子ども支援プロジェクトを行います!!
九州豪雨災害の被災地である日田市では、被災を受け衣服はもちろん文房具や靴などが流されてしまったという子どもたちもいます。
また、子どもたちの遊び場であるスポーツ広場がボランティアセンターになっており、公民館も避難所として利用されています。小学校のプールも監視員の保護者が確保できず開放ができないという状況であり、子どもたちの遊び場が確保できていないという問題が起きています。

そこで、3つの被災地の子ども支援プロジェクトを開催することを決定いたしました!

■第1弾 被災した子どもたちへ文房具を送るプロジェクト
被災地の生活再建に少しでもお役に立つように、日田市内で被災を免れた文房具店から購入し、子どもたちへ必要な文房具をお送りします。小学校の育友会を通じて子どもたちへ渡すことを予定しています。
★一口:1000円?

■第2弾 夏休みプール企画
プールに入ることができず、遊び場のない子どもたちを対象に、近隣のプールへ遊びに行く企画を開催いたします!(プール入場料+往復の移動費+水着セット代金)
★一口:1000円?

■第3弾 川とふれ合おう!川遊びワークショップ企画
日田市の地域おこし協力隊の協力のもと、川遊びワークショップを開催します。普段、なかなか外遊びが出来ていない状況のため、思いっきり外で遊べるような環境を作っていきたいと考えています。(おやつ代金+往復の移動費+昼食代金)
★一口:1000円?

このような被災地域のニーズに沿って、今後も支援活動やプロジェクトを実施していきたいと考えております。引き続きのご協力をどうぞよろしくお願いします。

★活動支援金にご協力をお願いいたします。
ご寄付いただいた支援金は「子ども支援プロジェクト」のほか、被災地支援の活動に使わせていただきます。??郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
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2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第12報

福岡県東峰村にて活動を通じて

九州豪雨水害の被災地東峰村の岩屋地区において活動を続けております。ここは大分から福岡へと流れる筑後川の支流・大肥川、この大肥川に県境付近で合流する「宝珠山川」の周辺に位置するところです。
この岩屋地区の下鶴集落で活動を続けておりますが、ここにたどり着くまでにいくつもの大規模な土砂崩れなどによって道が寸断されていた場所を通り抜けて、さらにこの下鶴集落の間を抜ける県道も土砂崩れと濁流が一気に流れ込んで県道自体を破壊しながら流れて行ったため、現在道路の復旧作業が国交省を中心に行われているという状態です。

かなりの流木が流れ込んできているため、まずそれを取り除く作業として、昨年の熊本地震で被災をされた西原村の古閑地区の皆さんが重機やチェーンソーなど様々な道具を持ってこられていたので、それを持って活動を始めました。

まだまだ家の中の土砂を出したり、また家の周りの片付けや、家財の運び出しもこれからという状態です。

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このあたりは「日田杉」で有名なところです。東峰村は特に福岡県内では年間4万㎡もの木材を出している、県内で有数の林業のところでもあるそうです。ですが、徐々に従事者も少なくなっている状態だそうです。

ふと疑問に思い、他県ですが林業に従事する方からお話を伺うことができたのは、「杉とヒノキの植樹はどう棲み分けているのか」ということです。
中山間地に参りますと、何気なく杉やヒノキを目にするのですが、これは実は「土地が肥えている、水分が多いところに杉を植え、土地が痩せているところにヒノキを植える」ということだそうです。
また、その方は九州に来られた際、山を見てこんな感想を持たれたそうです。
「挿し穂(挿し木)がほとんどだなぁ」と。これは木を植樹する際、別の場所で育てた苗を山に植樹するということだそうです。種を植えることを「実生(みしょう)」というそうですが、一般的には挿し穂(挿し木)がほとんどです。

また研究(松永孝治(2008)九州森林研究 61 : 124-127.)によると、「スギにおいてさし木は実生に比べて初期成長が劣るものの,通直性や形質の均一性に優れるといったこれまでの通説(有井,1986;藤澤,1998;宮島,1989)をほぼ支持する結果となった。ヒノキではさし木は実生に比べて通直性で優れること, 実生は成長量でさし木より優れることが確認された」とあります。一定の品質の木材を生産するためにはやはり挿し木の方が好まれるということが経験や研究などからも分かっていることのようです。

この挿し木と実生には根の違いもあるようで、成長において実生は直根で深く地中に根を伸ばし、その後横へと根が生えてくるそうですが、それに比べて挿し木の場合は根が横に生えていくようです。

こうして、有数の杉の生産地での今回の被害、ということは逆に今やほとんど従事者がいないような山林に今後大きな雨に見舞われた時にはどのような状況になるのか、ということにもつながります。これは、日本全国、今後この量の雨に見舞われた時、こうした被害がどこでも起こりうる可能性があるということとして捉えることができます。

そして今一度、山古志で聞いた言葉が思い出されました。
「これらの工事は山の中に災害を閉じ込めて、下流にある都市部を守るためのものでもある」

これから様々な砂防工事などが被災地では行われていくと思われますが、それはこの雨で被害を受けた方々のくらしを守るものであると同時に、この土砂が流されて下流にある都市部に影響が及ぼされないためのものでもあることを考えること、この災害は決して他人事ではないのではないでしょうか。

今はまだ復旧に、そしてまだ行方の分かっていらっしゃらない方々もおられる中、多くの方々が被災地で尽力されていますが、まだまだこれからです。
どうか心を寄せていただければ幸いです。
                     (鈴木 隆太)

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■活動支援金にご協力をお願い致します。
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九州恩返しボランティアにご協力ください

2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第11報

■九州恩返しボランティアにご協力ください!
当センターが熊本地震の支援活動で連携している西原村rebornネットワークが下記のように九州豪雨支援に動き出しました。ぜひご支援をよろしくお願いします。

————————————–
西原村rebornネットワークです。昨年の熊本地震以降、県内外から数多くの支援をいただいております。ありがとうございます。

このたび、隣県の福岡県・大分県で甚大な豪雨災害が発生してしまいました。九州北部豪雨の被災地のみなさんにも、私たちはこれまで多大な支援をいただいています。

西原村rebornネットワークでは、これまでの熊本地震からの復興活動を経て培ったつながりを活かし、恩返しの支援活動を行っていくことを決定いたしました。支援活動第1弾として、西原村社会福祉協議会と共にボランティアバスを走らせます。被災地ではたくさんのボランティアを求められています。
ぜひ多くの方のご参加をお願いいたします。(詳細はhttp://www.asoyamabiko.hinokuni-net.jp/…/post-56.htmlをご覧ください)


また、あわせて活動支援金の募集を始めています。(詳細は以下に掲載しています)今後も、被災地の復興のために、復興のための知恵とネットワークを活かした支援活動を続けて参りたいと考えております。みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いします。


■活動支援金の募集
郵便振替
番  号:32276381
加入者名:西原村rebornネットワーク
※通信欄に九州豪雨と記入をお願いします。

銀行振込
ゆうちょ銀行 七一八支店 普通口座 
口座番号:3227638 名義:西原村rebornネットワーク

お振込していただいた皆様のお名前や使途がわかるよう、なるべく「郵便局からの振込」をお願いします。銀行からのお振込みはお名前のみの記載になりますので、事前にE-mail(nishihara.reborn@gmail.com)までご連絡をお願い致します。

当センターも引き続き活動支援金を募集しています。
■活動支援金にご協力をお願い致します。

郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター

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2017九州北部豪雨災害救援ニュース 第10報

(2017年7月22日)
2017九州北部豪雨水害救援ニュース第10報

被災地NGO恊働センターです。
当センターでは日田市への支援を続けていますが、昨年の熊本地震で被災をした西原村の方々も支援に動き出しています。
西原村の住民有志の方々は東峰村の被災現場に入り、家具撤去や土砂だしなどの活動をされています。こちらの情報についても今後、お伝えしていきたいと思います。

本日ご訪問した家の方は、70代のご夫婦でした。家の裏山の溝が埋まってしまい、水が流れて来てしまうのでなんとかしてほしいとのお申し出でした。
夜は裏山が気になってなかなか寝付けないというお話もされています。
これから心のケアが大切な時期に入ってくると言われますが、心のケアは必ずしも精神的な問題だけでなく物理的な問題から、心の問題につながっていることも少なくないということを感じます。
ガテン系のボランティアとソフト面をケアするボランティアの双方が多様な活動を展開しなければ解決しない問題がたくさん山積みになっていることを感じます。

また、田んぼに水を引く用水路をなんとか通してほしいという声も多数上がって来ています。土砂崩れの被害を免れた田んぼも用水路が埋まってしまっており、水が引けない状態です。このままでは秋の収穫は難しく、なんとか水を通してほしいという声が増えて来ました。
こうした場所の復旧にはまだまだボランティアの人手が多く必要です。

被災地の方々の生活は必ずしも住居の中だけで成り立っているわけではありません。
被災した地域の「暮らし」をしっかりと見つめ、どのようにその暮らしを取り戻していくか、ボランティアも知恵を出し合っていく必要があります。

引き続き、被災地へのご支援をよろしくお願いします。

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