再び岩手県に入った増島のレポートをお届けします。
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり 11月広島法要報告
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先日10月7日、広島の土砂災害に見舞われた被災地で超宗派による49日法要が
執り行われました。そこで当センターもお声掛け頂きました。その会場に東北の
被災地から送られた「まけないぞう」を奉納させて頂き、作り手さんが作成した
ロウソクが灯されました。8月20日発生した豪雨水害の被災地に私たちも何かで
きないかという、作り手さんからお話を受けて実現しました。私たちも助けても
らったから、人ごとは思えないので何かお役に立てることないかしら??と水害
の後で行った被災地でみなさんとても心配そうに話してくれました。
そこで、KOBEで毎年行っている竹灯籠に手作りのロウソクを灯し、追悼行事をす
るので、そのロウソクを手作りで作ってくれませんか?と。みなさん二つ返事
作って下さいました。また、作り手さんはバスタオルで作った大きなまけないぞ
うをぜひ届けて下さいということで、追悼の時に祭壇に飾ってもらいました。こ
のような経緯の中で執り行われた法要の報告を今回の岩手入りでさせてもらいま
した。写真や新聞記事を手渡すと大変喜んでくれました。
そして、また遠くから広島の現地に足を運んでくれた釜石のフェアトレード無農
薬のコーヒー屋さんハピスコーヒーさん。広島の災害の現状をみた地元東北の人
達が「あんたも行くんだんべ」「募金するから」などなどコーヒー一杯売れるご
とに被災地へもコーヒーを送るということで活動を開始した店主の岩鼻さんにも
お会いできました。お店には募金箱がいまだ設置してあって、たくさんの貴重な
ご寄付が寄せられていました。岩鼻さんも「また被災地にコーヒーを送ります」
と笑顔を話してくれました。広島の避難所では温かな一杯のコーヒーが被災者の
方の心をほぐしてくれました。
こうして被災地から被災地への支え合いの輪が広がっていくんだなぁと実感で
きました。まけないぞうは商品ではなくメッセンジャーなんだと、20年近く言い
続け来たことをあらためて実感させてもらいました。
それぞれの被災地のみなさんに心から感謝致します。ありがとうございました。