あれから4年目の夏、岩手県の被災地に入った増島のレポートをお届けします。
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり 7月23日
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神戸で、台風に遭ってそのまま北上するとなんだか雨雲をそのまま連れて岩手入りしたようです。岩手には“避暑”にきたつもりが、とっても暑くて内陸や沿岸の一部では38℃前後まで気温が上がっていたそうです。雨雲は内陸の一部の田畑に恵みの雨をもたらしたようですが、沿岸ではほとんど降っていないので、困っています。
今回、7月24日~28日の5日間は例年お世話になっている川徳さんで沿岸の支援活動をしている10団体が出展した「第4回岩手発手しごと絆フェア」を開催しました。主催は復興グッズ連携会議、後援は東京大学被災地支援ネットワーク、盛岡情報ビジネス専門学校、協力は株式会社川徳というメンバーでした。リピーターのお客さんもいらして、昨年に引き続き盛岡情報ビジネス専門学校の生徒さんも販売のお手伝いをして頂き、強力なサポーターでした。
学生さんの中には、沿岸の被災地出身の生徒さんもいらっしゃいました。直接被害を受けた人そうでない人も、津波による故郷の変貌ぶりに心を痛めているようです。これまで思い出をつくった地域がなくなるなんて、本当につらいことだと思います。中には沿岸の宮古に住んでいるお母さんにまけないぞうを宣伝してくださり、ネットで神戸にわざわざ注文をくださった親御さんもいらっしゃいました。ありがとうございます。
そして、ちょうど初日にテレビ取材を受け、その日の夕方に放映があったようで、吉里吉里の作り手さんから、電話で「いまテレビに映っていたよ!すごいね。うれしいわ」と連絡を頂きました。とっても喜んでいただけました。被災地を忘れられそうな現状で、こうしてみなさんが各地から応援してくれることが何より被災者の方の心の励みになります。
また、今回は元スタッフの宮古島の仲間から特産のマンゴーを毎年被災地に届けて頂き、作り手さんにプレゼントしました。東北ではめったに生のマンゴーをみないので、みなさん珍しい南国のフルーツを堪能しています。
~まけないぞう一言メッセージ~
東日本大震災から4年が過ぎ、被災地以外の人々は、もう忘れているように思われますが、何年過ぎても、大きな地震があるとあの日を思い出し、メンタルが少しおかしくなります。それでもこうして「まけないぞう」を作らせて頂くことで、心のどこかで安心を手に入れていると思います。これからもよろしくお願いします。
(2015/6/6 宮城県石巻市 女性 58歳)