「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO20

増島智子の現地レポートを紹介します。以前のレポートで、“思い出守り隊”が作業する大切な思い出の詰まった写真の洗浄ボランティア、保育ボランティア、学習サポートボランティアなどなど、ボランティアが不足する中で、こうした「痒いところに手が届くようなボランティアも求められます。今日の現地レポートは“宝もの探したい”の話ですが、阪神・淡路大震災でも、倒壊した家屋の中から大切なものを探し出すボランティアが活躍していました。多彩なボランティア活動が被災者に寄り添うことで、被災者が笑顔を取り戻したり、
暮らし再建の心の第一歩を踏み出したりされます。

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この間、避難所では足湯をしたり、家屋の土砂出しをして来ました。神戸で一緒に活動した仲間が久しぶりに東京と香川から駆けつけてくれました!
家屋の泥出しでは、大量の土砂を前にスコップを持つ手も力強く、台所スペースがすっきりしてきました。そして、お位牌がありそうなスペースにも捜索の手が伸びてきます。持ち主のお母さんも、「もう無理よね。でもここにあるかもしれない」と気持ちが揺れますが、土嚢袋を広げたり、時には鍬をもってお手伝いしてくれます。みんなでお位牌を探します。お陰で、次々と泥がなくなり、お母さんも「こんな風になるとリフォームできるかもしれないね~」と思わず笑みがこぼれます。長年住み慣れた家を急に失うということのつらさを感じます。夢なら覚めてほしいと・・・。

翌日には、埋まったタンスを壊しながら、中の洋服を救出しました。土砂をよけ、荷物を出しての繰り返しです。昔のタンスは、以外に丈夫なのでびっくりしました。こうしてボランティアさんの地味な活動がつながって、少しずつ大切な品や思い出を救出しています。果てしない土砂との戦いですが、確実に進んではいます。
そして、やっとみなし仮設のアパートへの転居が決まり、少しで引っ越しのお手伝いをさせて頂きました。冷蔵庫や布団、電子レンジなどここからまたあらたな生活が始まります。

被災者のみなさんは一部新居が決まり、安堵の表情を浮かべますが、新しい生活への不安と被害に遭った住宅をどうするか心が揺れています。
復旧作業しながら、新しい家の準備などまだまだ心は休まりません。ボランティアの手も全く足りておらず、手つかずの家屋もあります。被災者の皆さんはこの酷暑の中を汗だくでフラフラしながらひとカキひとカキ土砂をすくい、家の外に排出しています。
もっともっとボランティアに来てください。どうぞよろしくお願いします。
(増島 智子、2018年8月3日)

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